パッククッキングとは、食材を耐熱性のあるポリ袋に入れて、鍋等で加熱する調理方法です。
洗い物を出さずに、簡単にあたたかい料理が複数作れるため、災害時の調理法としても注目されています。

パッククッキングのメリット

- 災害時でも、衛生的に温かい物が食べられる。
- 水の使用が少なく、アレルギーやそれぞれの好みに合わせた複数のメニューを同時に調理できる。(水は何回でも使える。)
- ポリ袋のまま食べることで器を洗う必要がない。
- ごはん、おかず、デザートと色々なものを作ることができる。
- 1人前~と少量でも作ることができる。
必要なもの
- カセットコンロ(電気が使えれば電気ポットなども使用可能)
- ガスボンベ
- 鍋、またはやかん
- 金ザル、または皿(ない時はふきんやタオルでも可)
- 水
- 高密度ポリ袋
※ポリエチレンと表示してある半透明なもの、耐熱温度130℃以上、湯せん対応のもの
あると便利なもの
- 牛乳パック
切って開けばまな板になり、底の方は高さを残して切れば器にもなる。
- キッチンバサミ
- トング、菜箸
基本の手順
- 具材の大きさを揃えて切る。
- 高密度ポリ袋に具材、調味料を入れる。
- 具材と調味料をよくなじませる。
- 袋の中の空気を抜く。
- 袋をクルクルねじって、上の方で縛る。
- 袋が鍋底で溶けたり、破れたりするのを防ぐために、鍋に金ザルか皿、ふきん等を入れる。
- 鍋の湯が沸騰したら、袋に入った食材を入れ、蓋をする。火加減を弱火にして、鍋底から常に泡が出る状態を保ち加熱する。
作る時の注意点
- 必ず高密度ポリ袋を使う。
- 油が多い物は不向き。
- 火の通りが均一になるように、具材はなるべく平らにして鍋に入れる。
- たくさん作りたいときは、1つの袋にたくさん入れるのではなく、袋数を増やす。
(1袋1~2人前)
- 袋の中の空気をしっかり抜く(加熱すると膨らむため)
- 食べ残しは廃棄する。
基本の白ご飯の炊き方!
基本の白ご飯の炊き方さえ覚えておけば、いざという時にも便利です。ポリ袋のままにぎれば、おにぎりにもなります。
材料
材料(1人分)
材料名 |
分量 |
米 |
75グラム(2分の1カップ) |
水 ※米の約1.4倍量が目安 |
100ミリリットル(2分の1カップ) |
作り方
(1) |
ポリ袋に米を入れて、袋の中で洗米して水を捨てる。
※災害時は洗米しなくても可能 |
(2) |
(1)の中に分量の水を入れ、しっかり空気を抜いて、袋の口を上部で結ぶ。約30分置いて、浸漬させる。
※洗米しない場合は浸漬時間を1時間にする。 |
(3) |
鍋に水を入れ、金ザルか皿を敷き、湯を沸かす。沸騰したら(2)を入れ、蓋をして20分くらい弱火で加熱する。 |
(4) |
その後、火を消し、10分程度鍋の中に放置して、米を蒸らす。 |
栄養量(1人分)
エネルギー |
たんぱく質 |
脂質 |
塩分 |
257キロカロリー |
4.6グラム |
0.7グラム |
0グラム |
その他、レシピ一覧