食育という言葉は耳にするけれど何をしたら良いのだろう
「食育」は新たな取り組みを起こすことが目的ではなく、人々の生活習慣などの”暮らし方の基本”を改めて見直し、『食』に関する知識と選択する力を習得し、健全な食生活を実践するための”食べ方の基本”を身につけることです。
大人から子どもまで、ひとりひとりができることから少しずつ始めましょう。
規則正しい食生活をしよう
健康的な生活のためには「食事」「運動」「休息」の3つのバランスが大切です。体を作る栄養すなわち「食事」はとても重要です。
ひとりひとりができる取り組み例
- 「主食」「主菜」「副菜」のそろった食事をとる
- 夜食をとる習慣や夜型生活を改善し、早起きのリズムをつくる
- 朝・昼・夕食を決まった時間にしっかりとる
- 適量をたべる
- 自分に合った食事量を知る
朝ごはんを食べよう
20~30歳代の朝食欠食が目立ちます。子どもの食習慣は親の影響を大きく受けるので、子育て世代の食習慣を整える必要があります。
朝ごはんは、1日の活動源。しっかり食べて1日を活発に過ごしましょう。
ひとりひとりができる取り組み例
- 家族がそろって楽しく食事をする
- 「早寝」「早起き」「朝ごはん」を大切にし、生活リズムを整えよう
- でも食べられない…そんな時は牛乳や果物を食べることからはじめてみる
料理に興味を持ち自分で料理ができる力をつけてみよう
自分や家族のために料理ができるって、すばらしい!
食事に対する興味がわき、嫌いな食べ物にも関心がわくかもしれません。
ひとりひとりができる取り組み例
- 自分で野菜を育ててみる
- 親子でいっしょに料理を作ってみる
- 食事の用意や後片づけもしてみる
- 苦手な食べ物の料理にも挑戦してみる
大切にしよう!旬と地産地消
地産地消とは、地元で生産された食べ物を地元でおいしくいただくことです。食材を作る人・買う人の両方にメリットがあり、しかも、輸送のためのエネルギー削減により環境に負担がかかりません。市内各所の農作物直売所などを訪ねてみてください。
食材を買う人のメリット
- 新鮮な食べ物が、身近な場所で手に入る
- 生産者の顔が見え、安心できる
- 流通コストの低減により、低価格で買える
農作物を作る人のメリット
- 消費者の反応が見え、生産者も活気づく
- 一番おいしい時期に販売できる
「もったいない」という気持ちを持ってみよう
食べ物が口に入るまでにはたくさんの人の「苦労」や「願い」があります。ただ捨てられてしまうなんて悲しいことだと思いませんか?わが国の食料自給率は 38%です。そのうち、4分の1の食べ物が廃棄されている状況です。
ひとりひとりができる取り組み例
- 必要な分だけ買う
- すぐに食べるものは賞味期限・消費期限が早いものから買う
- 食べる分だけを作る
- 自分で野菜を育ててみる
- 料理の工夫をして食材を有効に使う
- 命を食べていることを知り、感謝して食べる
体に合わせた食材選びができる力をつけよう
食べたいものを何となく口にするのではなく、自分を健康にしてくれる食べ物を選んでみましょう
ひとりひとりができる取り組み例
- 正しい情報を得て、体によい食べ物を選ぶ
- 食品表示にも注目!食品情報から自分に必要なものを選ぶ
- 郷土食や家の行事食を知る
- 買い物に行っていろいろな食材をおぼえる
- 形・におい・さわった感じ・歯ごたえ・音などでもおいしさを感じる