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高校生のとき、放送部で作るドキュメンタリー動画の題材を探すために「広報しおじり」を開くと、母校の中学校の特集が目に留まりました。読んでみると、昭和61年の文化祭で手紙の付いた風船を飛ばしたことから、東北に住む方と文通が始まり、東日本大震災を経て24年後に再会したというお話でした。当時の中学生は、大人になっても手紙を大切に保管していて「津波で流されてしまった思い出を、手紙で“復興”しよう」と塩尻市にその方を招待したそうです。
それを見て、居ても立ってもいられず、東北へ取材に向かいました。広報紙によって心を動かされたことから「私も人に影響を与えられる広報に携わりたい」と思いました。
当部署では、市の広報紙や、映像コンテンツの作成、ホームページやSNS<外部リンク>の管理などを行っています。常に「市民の皆さんに、どうやったら伝わるのか」を考えて制作しています。
例えば「新型コロナのワクチン接種が始まりました」の一言だけでは、情報としては足りません。ワクチン接種に到達するまでに知りたい「ワクチン接種スケジュール」や「予約方法」まで、難なく行動に移せるような情報提供が必要です。
分かりやすさを追求するため、言葉や写真の選び方、見やすいデザインなどを考え抜いて作り上げる広報という仕事に、奥深さを感じています。
私は、塩尻市の魅力を伝えるPR動画や、行政手続きの方法を分かりやすく動画にまとめた「手続きHow to動画<外部リンク>」の担当をしています。
「手続きHow to動画」を作るキッカケとなったのは、私が以前に所属していた市民課での経験です。行政手続きに対して、ネガティブなイメージを持っている市民の方が、少なくないことを感じていました。
動画の魅力は、文章や紙だけでは伝わらない臨場感や実際の声などをお届けできることです。このメリットを活かして「複雑な手続きを、難しい言葉を使わず、動画で分かりやすく伝えられたら」と新しく作り始めました。
市民の皆さんに寄り添って、いろんな媒体を活用しながら、不安や分からないことを解決していきたいです。
市役所にはさまざまな業務があり、部署を移動すれば、もはや「転職」と表現していいほど業務が変わります。“市民の皆さんのため” を軸に、さまざまな仕事に挑戦できることは、私にとって楽しみなことです。
ぜひ、得られた新しい視点や知識をもとに “市民の皆さんのため” を探してみてください。塩尻市役所には “自分がやってみたいこと” と “市民の皆さんのため” がマッチすれば、賛同してくれる職員がたくさんいます。
「手続きHow to動画」も、“自分がやってみたいこと=得意な動画制作” と “市民の皆さんのため=前の部署で抱いた思い” がマッチしたことで実現しました。“自分がやってみたいこと”を、塩尻市役所で叶えていただきたいです。
企画政策部秘書広報課 米窪 麻衣