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サクラ(バラ科)の巨木・老木といわれるものは県内にも数十本知られていますが、そのほとんどがエドヒガンです。エドヒガンは別名、アズマヒガン、ウバヒガンのほかに単にヒガンザクラとも呼ばれ、県内にも自生もみられますが、一般には栽植されたものです。
シダレザクラは、このエドヒガンの変種で、樹姿がおもしろく大木になるので特に珍重され、この大木も県内には十数本知られています。
東漸寺のシダレザクラは、寺の入口近くの道路わきの独立木で、幹囲4.89mもあり、地上4mから枝を出しています。主幹がややおとえを見せ始めており、幹の空洞の腐しょくが進んでいますが、市内最大の美しい老木です。