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洗馬神明宮例大祭の大神楽は、神楽のうちの獅子神楽に属する獅子舞で、獅子頭を被る舞手が舞う一人立ちと、獅子頭を被る舞い手と幌持ちの二人で舞う二人立ちの二種類があります。獅子舞の採り物は、獅子頭を被る舞手が御幣と鈴をもち、二人立ちのお亀とひょっとこの幌持ちが、割り竹と凹凸に刻みをつけたすりささらを持ちます。獅子舞の囃子は、神楽屋台にとりつけた平太鼓と筒太鼓を一人で打つ太鼓の囃子と、数人で歌う洗馬で古くから伝えられている七七七五調の四句からなる甚句形式の神楽歌に合わせて舞います。
毎年9月22日の祭りに、祭典執行委員会が雌獅子と雄獅子が神明宮の社殿で、太鼓の囃子と神楽歌で男舞を二人立ちで舞います。舞は古風な雅やかな能の形態が見られ、民俗芸能をたどる上でも貴重です。