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ササラ踊りは、内田地方に残る踊りで、ササラで拍子をとりながら、内田小唄に合わせて踊る盆踊りです。ササラを振りながら踊るので、ササラ踊りと呼ばれるようになりました。
内田とは、現在の塩尻市の南内田と松本市内田(北内田)のことで、内田全域で踊られ、踊り継がれています。
踊りは輪になって踊り、右回りにまわります。ササラを持たない者は、両手を腰にとり、足の踏みかただけで踊るのが特徴です。唄は七七七五調で、唄い出しに「ハアーア」のつく唄い方と、つかない唄い方の二通りの唄い方があります。
ササラはビンザサラに属するもので、長さ七八寸の竹片を30枚位、麻紐などで綴りあわせて作ります。僅かばかり残っている各地のササラに比べてやや大きめです。各地のものが垂らして鳴らすのに対して、立てて振り音を出すのが特徴です。