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近世に作成された奈良井宿に関する絵図等6点で、それぞれ、家主の名前や建物の間口・奥行・間取り・畳数、馬役・人足役、職種などが記載されています。
6点は宿役人が宿場の状況等を示す・報告するために作成されたものと、大名行列などの大通行に際して、その一行の宿泊を割り当てるために作成されたものに大別されます。
個々の史料によって近世奈良井宿の敷地割や間取り、家主、各家の職業といった情報を得ることができるほか、これらを相互に比較・検証することによって、17世紀後半~幕末期までの近世奈良井宿の様相の変遷を窺い知ることができ、貴重です。