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現在の仁王門は、明治26年(1893)より着工、明治27年(1894)に上棟されたものです。規模は、桁行7.44m、梁間4.36mの入母屋平入、三間一戸の楼門で、屋根は桟瓦葺になっています。1階柱は礎石建ちの丸柱とし、長押、腰貫、虹梁型頭貫(こうりょうがたかしらぬき)で固めています。2階柱は丸柱を長押上に建て、虹梁、長押で固めています。1階組物は出組、2階は三手先とし、軒は扇垂木(おうぎだるき)としています。また、2階四周に擬宝珠高欄(ぎぼしこうらん)付きの切目縁を廻しています。柱間は、1階前面を吹き放ちとし、正面両脇は仁王像を収めるために開放し格子をはめ、その他は板壁としています。