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原家は旧高遠領洗馬郷の大庄屋をつとめた家です。高遠藩では、飛地の洗馬郷には大庄屋をおき、郷内名主の指導監督や軽易な事件の処理をさせました。洗馬郷の大庄屋は、はじめ原・熊谷の2家でしたが、その後原家の世襲制となりました。
文書は江戸時代から明治・大正期にかけてのもので、総点数は12,980点にのぼります。江戸時代のものは大部分が大庄屋関係の史料であり、明治以後は洗馬村戸長役場・村長関係のものが多くを占めます。
保存状態もよく、昭和20年代に洗馬村古文書委員会によって詳細な目録も作成されており、質量ともにすぐれた史料です。