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本殿の覆屋(この中に本殿があります)
鎮神社は旧奈良井村の鎮守です。はじめは中原兼遠(なかはらのかねとお)が鳥居峠に建立しましたが、天正10年(1582)に戦火で焼失し、奈良井義高によって現在地に移されたと伝えられています。
本殿は、一間社流造(いっけんしゃながれづくり)・柿葺(こけらぶき)で、全体に漆が塗られています。本殿前面の漆塗りの部分には、無数の小さな傷がついています。これは、参拝に訪れた人々の投げ込んだ賽銭が当たってついたものだといわれています。また、棟札によって、本殿は寛文4年(1664)、定勝寺山門(大桑村・国重要文化財)を建築した棟梁田中庄三郎重房によって建築されたことがわかっています。