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本殿の覆屋(この中に本殿があります)
祭神は建御名方命(たてみなかたのみこと)と香具突知命(かぐつちのみこと)で、大宝2年(702)に高根伊勢守道基が朝日の嶺に建立し、大同2年(807)に坂上田村麻呂が現在地へ移したと伝えられています。天正10年(1582)の武田勝頼と木曽義康の合戦の際は、武田方の本陣にされたといわれていますが、戦火にあい焼失しました。そののち寛永14年(1637)に本殿が再建されたと伝えられています。
現在の本殿は、拝殿を兼ねた覆屋のなかにある杮葺(こけらぶき)の二間社流造で、全体に朱漆が塗られています。棟札によって享保17年(1732)に建築されたものであることがわかります。