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外観(正面)
本山宿は中山道六十九次の江戸から数えて三十二番目の宿場町であり、式台を備えた出梁造の町家が連坦する町並みが残っています。国登録有形文化財である秋山家住宅、田中家住宅、小林家住宅の3棟が連続して並ぶなど、当時の面影を残しています。
その中の一つ田中家住宅は、桁行(けたゆき)12m、梁間(はりま)12mの平入町屋で切妻造鉄板葺とし、棟に越屋根を付けています。また出梁造(だしばりづくり)として、二階全面に千本格子を通し、両端に袖卯建(そでうだつ)を設け、一階には式台を構えており軸部は弁柄塗で華やかな旅籠の面影を今に伝えています。