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自校給食で作ることのやりがいは、提供してすぐに反応があることです。子どもたちとすれ違うといろんな感想を聞かせてくれますし、食缶に残食がない時は、子どもたちがおいしく食べてくれたことが伝わってきます。
大量調理は多くの具材を混ぜるため、力が必要です。給食調理員は女性が多い職場で、市内に男性調理員は私を含め2人しかいないので、力の見せ所ですね。給食調理員になって今年で30年。初めは大変でしたが、好きなことだからここまで続けられました。私が調理員になりたての頃に給食を食べていた子どもが親になり、その子どもも入学。私のことを覚えていて保護者として声を掛けてくれたときは、とてもうれしかったですね。
今年は、子どもたちに人気の揚げパンの新メニュー「三色揚げパン」に挑戦し、大好評でした。揚げるパンの数が増えるのでなかなか大変でしたが…。これからも学校栄養士と相談して、子どもたちが喜ぶような新しいメニューにどんどん挑戦していきたいと思っています。
調理場では、加熱前、加熱後、混在させてはいけない食材などがあります。誰がどの作業をしているか、自分はもちろん周りの調理員にも分かるように、作業ごとにエプロンを色分けしています。
また、食物アレルギー対応食を作る際は専用のエプロンを使用していますが、色分けは同様です。エプロンを分けることにより、食材の混入などを防ぎ、安全な作業に意識を向けることができます。
相互汚染を防ぐため、人の動き、食材の動きを目で見て分かるようにするものです。毎日違う献立なので、毎日作成して動きを確認しています。これを見ると作業中の衛生面での注意ポイントがすぐに分かります。