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障がい特性について
まずは知ることから始めませんか?
近年、障がいへの理解が進み、スロープや手すり、専用駐車場や車椅子用観覧席など、よく見かけるようになしました。バリアフリーな世界へと進んでる中ですが、まだまだ生きづらさを抱えている方は多くいます。
スーパーや駅など、日々の生活の中で、いろいろな人を見かけますよね。
たとえば、ソワソワして落ち着きがない人、独り言を話している人、いろいろな人に話かけている人。不思議に思ったり、少し怖かったり、変だな、ふつうじゃないな、と思ったことはありませんか?もしかしたらそれは障がいからくる特性なのかもしれません。その不思議な言動には、きっと意味があって、その人にとっては「ふつう」なのです。
障がいの種類、どのような特性や特徴があるか、どのような意味があるか、まずは知ることから始めてみませんか?
障がい特性を知る
人それぞれ性格や特徴があるように、障がい特性も人それぞれ。
まずは障がいの種類と主な特徴から知ってみませんか?
身体障害を知る
身体障害とは、先天的あるいは後天的な理由で身体機能の一部に障害を生じている状態、あるいはそのような障害自体のことをいいます。 身体障害者福祉法では、「視覚障害」、「聴覚・平衡機能障害」、「音声・言語・そしゃく機能障害」、「肢体不自由」、「内臓機能などの疾患による内部障害」の5種類に分類されます。
外見で分かる障がいはもちろんですが、外見からは分からない障がいもたくさんあり、皆さんの配慮や理解を必要としています。
身体障害のある方が困っていることや感じていることとは?→身体障害をもっと知るにはコチラ
知的障害を知る
知的障害とは、発達期までに生じた知的機能の障害によって、知的能力と社会生活への適応機能が遅れた水準にとどまり、日常生活において困難を抱えている状態をいいます。
小さい頃から勉強が苦手で、頑張っているのに、なんだかうまくできないことが多かった・・・、小さい頃から落ち着きがなく、じっとしてられなかった・・・という理由のひとつに、知的障害が隠れていることがあります。小さい頃は特徴が目立たなくても、年齢が上がり、自分でやらないといけないことが増えると、困りごとが増えて、本人や周りの人が気づくことがあります。一見、障害を感じさせない方もいますが、複雑な会話や、考えるを訴えることが苦手であったり、行動に時間がかかったり、状況を判断して予想や計画を立てることが難しいという方もいます。
また、行動障害と呼ばれる特性がある方もいます。うろうろ歩き回ったり、独り言を言ってみたり、大きい声や落ち着きのない行動、繰り返しの確認作業など、不思議に感じたり、なんだか怖く見える場合もあるかもしれません。しかし本人にとっては落ち着く言動であり、不安な気持ちを和らげているのかもしれません。
本人や周りの人が特徴を理解すること、そして困りごとや特徴に合わせた工夫をしていくことで、より生活しやすくなる可能性があります。
あの不思議な行動は障害特性からくるもの?どんなサポートが必要?→知的障害のことをもっと知るにはコチラ
精神障害を知る
精神疾患のため精神機能の障害が生じ、日常生活や社会参加に困難をきたしている状態のことをいいます。
発症の原因はよく分かっていませんが、約100人に1人がかかると言われる比較的一般的な病気です。
統合失調症、気分障害、依存症など、多くの症状があり、見た目では分からないからこその悩みや困りごとも多くあります。
「とにかく眠く、症状を知らない人に怠けていると思われてしまい憂鬱になる」といった悩みや、「自分のことを言われているようで周りの目線が怖くて外出できない」といった悩みなど、症状が進むと自傷や自殺に繋がってしまうケースも少なくありません。
精神障害の症状には、生活の環境が大きく影響するため、周りの人の支えや配慮がとても大切です。しかし、良かれと思ってかける言葉や行動が、逆にプレッシャーや不安を与えてしまうこともあります。
今一度、どんなことで困っているか、どんな配慮を必要としているか、を知ってみましょう。
こんな配慮、こんなサポートが助かります。→精神障害のことをもっと知るにはコチラ