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熱い思いと 冷涼な気候が織りなす 歴史ある個性
まだ見ぬ個性にも 出会ってほしい
明治23年に桔梗ヶ原でブドウ栽培が始まり、130年以上の歴史がある塩尻ワイン。確かな品質やコスパに優れたワインの数々。今回の特集の取材を通して、ワイナリーの方々のブドウやワインへの熱い思いを知った。新しいワインを造りたい、ワインを通して地域に貢献したい―。その思いは、授業でワインを学ぶ高校生にも広がり、将来の生産者になるために歩みを進めている。
順調に見える塩尻ワインだが、後継者不足が課題として挙げられる。さらに、塩尻ワインの市内での消費量が少ないことも課題の一つ。今まで市内のワイナリーの名前は知っていたけど飲んだことがない皆さん、この特集を読んだ後は、気になっていた塩尻ワインを飲んでみてはいかがだろうか。本市では、ここ数年でワイナリーも増え、ワインの種類も増えている。ふとした時に、自分好みの1本に出会えるかもしれない。
畑での取材を終えて、家の冷蔵庫に入っている塩尻ワインを飲むと、そのおいしさに改めて感動した。造る人の思いや苦労を知ったことで、口に含んだワインの余韻が長くなった気がした。