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上にある食材は塩尻で育つ食材です。どこにでもあるものから特産品まであり、この他にも、私たちの地域ではさまざまな食材が生産されています。皆さんも高校生と一緒に地産地消について考えてみませんか。
地産地消とは、地域生産・地域消費のことで、「地域で生産された食材をその地域で消費する」という意味です。人々が暮らす地域とそこで採れる食材は、食文化や健康面において深い関わりを持っています。
地産地消に取り組むことは、生産者の顔が見えて安心するだけでなく、地域内で消費することで物流距離が短縮され、環境保全にもつながります。また、文化的・教育的な側面の他、生産者が消費者のニーズを捉えやすくなることで、地域農業の活性化にもつながっています。
近年、全国で地産地消が推進される中で、「身土不二」という言葉も注目を集めています。この言葉は、「身体と環境(=土)は一元一体である」という考え方です。人の命と健康は食べ物で支えられ、その食べ物は土が育てており、人の命と健康はその土と共にあるとされています。
また、江戸時代には、生活範囲とされていた四里四方(16キロメートル四方)で栽培された食材を食べていれば、健康で長寿でいられるといわれていました。
私たちが住む土地で育つ食材もまた、その土地の季節や気候に応じて育ったものです。現代では交通が発展し、生活範囲は当時に比べて拡大していますが、塩尻で育ったものを食べることでより新鮮かつ栄養豊富なものを味わえます。
皆さんは、地産地消について考えたことはありますか。高校生の皆さんに地産地消について聞くと、「地域で有名な食材は知っているけど、地域の食材を地域で消費する大切さは考えたことがない」そんな声が上がりました。
そこで今回は、市内高校3校の生徒7人と一緒に、地産と地消それぞれの体験をするとともに、地産地消の意義や地域食材の魅力をお届けします。