ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 地産地消ってどんなこと? > 学校栄養士が考える地産地消

本文

学校栄養士が考える地産地消

ページID:0035202 更新日:2023年9月25日更新 印刷ページ表示

#自校給食 #食育地域
食材の魅力を子どもたちに伝える

給食 キャッチ写真

 塩尻はすべての小・中学校で、自校給食を行っています。今回は、田川高校の生徒が洗馬小学校の給食の時間に密着し、自校給食だからできる地産地消とその魅力を洗馬小学校管理栄養士の今井きみ子さんに聞きました。​

自校給食で地産地消を推進

米 本市では、給食に地域食材を積極的に取り入れる地産地消を推進しています。主食では、週4回の米飯給食にすべて市内産のお米を使用しています。また、主食以外でも牛乳の原乳はすべて県内産を使用し、肉や野菜、果物にもできるだけ市内・県内産を取り入れています。令和4年度の給食では、野菜が48・9%、果物が47・1%市内・県内産を使用しました。給食に市内産の食材を使用することについて今井さんは「地域食材は収穫してから子どもたちの口に入るまでの時間が短く、新鮮で栄養が豊富です。また、食材が育った環境が分かるのも安心安全な給食につながりますね」と語ります。

自校給食だから地域食材を学べる

レタス 本市では、子どもたちが地域食材に触れる機会を増やしており、洗馬小学校では地域食材の中でも、洗馬産の食材を積極的に活用しています。給食が始まる前の放送や給食室の前で、洗馬産の野菜とその生産者の名前を紹介しています。「どこで誰が育てたかを知ることで、食べ物を大切にする心や感謝の気持ちを育みます」と今井さん。また、5年生になるとレタスの栽培に取り組み、収穫したレタスを地域の皆さんに配ったり、給食で使用したりしています。「一緒に給食を食べた6年生に地元食材は何か聞くと、『レタスだよ』とすぐ教えてくれたことが印象的でした」と片桐さんは驚きます。
 「私は市外出身で、小学生の頃に地産地消について学ぶ機会はあったのですが、さらに踏み込んで地域食材を知る機会はなかったです」と片桐さん。「市内産の食材の使用率が高く、小学生が地域食材のことを知っているのは、自校給食だからできることだと思います」と今井さん。それを聞いて片桐さんは「小学生の時から地元食材を意識していることはすごいことだなと感じました」と話します。

学校栄養士が考える地産地消

食べる風景

 地産地消の意義を「私たちが暮らす土地で育った食材は、そこで暮らす私たちの体に合ったものです。身近な食材を通して食への関心を持ち、食材が自分の口に入るまでの過程を意識してほしいですね」と話す今井さん。
 本市では今年度、学校栄養士と給食調理員で塩尻特産の食材を使用し、各学校の特色あるメニューを考案しています。自校給食は子どもの頃から地域食材を学ぶ大切な機会となっており、各学校の特色あるメニューが地域の愛着醸成へとつながっています。

洗馬産の野菜を多く使用した献立

給食切り抜き おかずにタマネギ、スープにレタスとタマネギとパセリ、サラダにキャベツが入っています

塩尻市食生活改善推進協議会の取り組み

食改 青柳敏子さん

 子どもたちに郷土料理を伝える塩尻市食生活改善推進協議会は、「私たちの健康は私たちの手で」をスローガンに、子どもから高齢者まで幅広い年代を対象に、地域に根差した食育活動を行うボランティア団体です。
 洗馬地区では、小学生の食育を推進するために、年4回、郷土料理クラブで地域の食材を使った郷土料理を教えています。この取り組みを通して子どもたちには、地域の食材がとてもおいしいことを知ってもらい、地域食材を誇りに思ってほしいです。また、大人になった時に地域の食材や郷土料理などを思い出して、周りの人や次の世代に伝えてくれたら良いなと思います。マネギ、スープにレタスとタマネギとパセリ、サラダにキャベツが入っています。

料理風景 ◀実際に子どもたちに郷土料理を教える様子

キムタクご飯とレタスチャーハン ◀塩尻発祥!キムタクご飯と洗馬産レタスのスープ

​​

小学生に聞きました!地元食材のこと

6年1組 古瀬 千真さん

古瀬千真さん​給食を食べると力が復活する
 
給食には、さまざまな地元食材が使われています。給食を食べると、給食前の授業で使った力がよみがえってきます。地元食材を使ったメニューを作れる機会があれば、僕はレタスをいっぱい入れた塩ラーメンを作ってみたいです。

6年2組 原田 小百合さん

原田小百合さん​地元食材の魅力を伝えたい​
​ 
塩尻の給食は、お店で食べるような味がして、とても満足感があり、幸せな気持ちになります。給食で地元食材をたくさん食べているので、このおいしさを家族や市外の学校の友だちに教えて、地元食材の魅力を伝えていきたいです。

◀前のページに戻る(生産者が考える地産地消)

▶次のページに進む(自分たちの手で商品を作る​)