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塩尻には、多くの特産品があります。ブドウ、レタス、パセリ、アスパラガスなど。今回は、東京都市大学塩尻高校の4人がブドウの収穫体験をし、生産者の塩原岬さんにブドウの魅力や生産者が考える地産地消について聞きました。
定年後、専業で果樹栽培をしている。1園で7品種のブドウを栽培している他、桃やプルーンなども栽培。また、プラムの珍しい品種を育てるなど今も挑戦を続けている。
農作物には品種があり、「ブドウ」にもさまざまな品種があります。種なしのものや皮ごと食べられるものなど、新しい品種が早いペースで開発されています。
ブドウの魅力を「ブドウは、他の果物に比べて芽が出る時期が遅いため、凍霜害に遭いにくく栽培しやすいです。また、低い位置に実がなるため、高所作業がなく安心して作業ができます」と話す塩原さん。それを聞いたカンポスさんは、「高所作業がなく転落の危険がないため、 誰でも安全に作業ができるところが良いですね」と話します。
ブドウを消費者の皆さんに手に取ってもらうために塩原さんは「安心安全でおいしいブドウを作ることを心掛けています。新しい品種が出たからといって、何でも作れば良いということではありません。育てられる範囲で丹精込めて作ることが大切ですね」と話します。収穫体験を経て「ほんの一部ですが、出荷するまでにさまざまな作業があることを知りました。生産者と顔を合わせて話を聞くと、人柄も分かり安心につながりますね」と高見さんは実感します。また、農作物を安定して栽培し続けるためには「ある程度好きじゃないと続かない」と話す塩原さんに対して、原さんは「今日の体験は楽しかったけれど、毎日楽しんでやることは簡単なことではないと思いました」とブドウ栽培の大変さを知ります。
「出荷してスーパーマーケットなどの店頭に並ぶまでに、約2日はかかります。そのため、直接買ってもらうことが農家にとっても流通コストがかからないし、消費者にとっても安心で新鮮なものを食べる近道になります」と塩原さん。「ただ、農作物はおいしく食べられる期間が短いため、地元に住む人だけで消費することは難しいです。地元だけでなく、その周りに住む人にも、食べてもらえるような工夫が大切ですね」と塩原さんは話します。「地産地消は地元だけで消費することでなく、隣市も含めた生活範囲での消費が大切だと感じました。スーパーマーケットだけでなく、農家さんの顔が見えやすい直売所にも足を運んでみたいです」と神原さん。他の高校生からも、実際に直売所に行ってどのような野菜や果物などが売られているのかを知りたいという声が上がりました。
生産者は地域の食卓を彩る農作物を生産し、消費者は新鮮な野菜を買うことで地域農業を支えます。こうして、地産地消は、人と人とのつながりを生み出します。
糖度が高くて甘みが強く、果汁が豊富で特有の芳香があります。粒は4gくらいと小さめで種入りですが、皮離れがよく食べやすいのが特徴です。緑が濃いものよりも、黄色みがかっているものがお薦めです。
新鮮なレタスを食べてほしい
春と秋の二毛作でレタスを栽培しています。良いレタスを作るために、ほ場の土壌検査などを行い、その結果を参考にしながら良い土作りを心掛けています。私のお薦めの食べ方は、レタスしゃぶしゃぶです。塩尻はレタスの産地でもあるので、ぜひ1度採れたてのレタスを食べてみてください。
パセリは栄養豊富な野菜
イワシから抽出したアミノ酸を含ませた肥料を使用し、安心安全で一枝が大きいパセリを目指しています。パセリはビタミンCや鉄分、カロテンなどの栄養がたっぷり詰まっている体に良い野菜です。また、保存性も高いため、乾燥させれば長期保存できますので、ぜひメイン野菜として食べてほしいです。
お客さんの笑顔が励み
堆肥にキノコの残渣を利用してアスパラガスを栽培しています。収穫から販売まで家族で手がけていますが、収穫後の株が来シーズンまで病気にならないように管理するのも大切な仕事です。太くて甘く美味しい新鮮なアスパラガスですのでたくさんの人に食べてもらいたいと思います。