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牛首峠と小野峠

ページID:0003952 更新日:2023年5月31日更新 印刷ページ表示

桜沢~牛首峠~小野峠を経て岡谷市川岸三沢へ

桜沢の馬頭観音

桜沢の馬頭観音の写真
桜沢の馬頭観音

観世音菩薩の一変化で、元来人身馬頭の姿である。密教では、明王形の忿怒相の頭上に馬頭を頂き、両手で馬頭印を結ぶ像容をとり、人間の無明煩悩を絶ち諸悪を破壊すると言う。平安時代ころから信仰されてきたが、近世になって民間では牛馬の息災や安全を祈願して、路傍の石仏として刻まれてきた。
塩尻や木曽のような山国では険しい峠が多く、物資の輸送は特に牛馬の力に頼らざるを得なかった。長野県では道祖神と同じように、馬頭観音石仏が街道筋に多く見られる。桜沢の馬頭観音もその一つであって、ここを行き交った人々の祈りが込められている。

桑崎集落跡

桑崎集落入口馬頭観世音碑の写真
桑崎集落入口馬頭観世音碑

国道19号桜沢から県道楢川岡谷線を牛首峠に向かって、桜沢(境沢)川に沿って登る。辰野町との境界付近から県道と南に別れ、虫沢沿いに進むと、海抜1000メートルを越える山中に開けていた集落が桑崎である。昭和43年最後の17世帯が集団で贄川や塩尻に移住し、集落としての歴史を閉じた。
現在では、夏季だけわずかな人が茸とりや耕作に通ってくるにすぎない状況である。集落の歴史は古く、享保9年の記録があり、地区内に散在する石造物にも宝永、天明、万延等の年号が伺える。江戸時代には山中村と呼ばれていた。

牛首峠【一里塚】

牛首峠一里塚の写真
牛首峠一里塚

中山道を定めるに当たって、時の総奉行大久保長安は塩尻を通ることなく下諏訪から小野、牛首峠を経て桜沢へ出る道を開いた。江戸への近道と言うだけでなく、木曽へ伊那の米を入れるかわりに、木曽の木材を直接江戸へ送ることにねらいがあったようだ。長安と言う人物は、道中筋に関することの一切の支配のほか、佐渡・石見などの金銀山における大規模な採掘・選鉱で業績を上げ、飛ぶ鳥を落とす勢いがあったが、死後種々の不正ありとして改易となったが真相は不明という。やがて、中山道は塩尻峠を越えるルートに変更された。しかし、伊那米の木曽への移入路としては、江戸時代を通じて大いに利用された。

小野宿問屋

小野宿問屋の面影の写真
小野宿問屋の面影

野は三州街道と交わる所に設けられた、初期中山道の宿場町であった。中山道の総奉行大久保長安によって、下諏訪から三沢、楡沢、小野、牛首峠、木曽桜沢を結ぶルートが設定され、小野宿は、塩尻宿から飯田方面に通じる三州街道最初の宿にもなった。風格のある家並みが残っている。小野宿問屋は何度か建て直されてはきたが、本棟造りで、屋根には雀おどりや懸魚をあしらって往時をしのばせる建物である。

小野峠と三沢峠

小野峠碑の写真
小野峠碑

初期の中山道は、現在の県道楢川岡谷線とほぼ重なるが、辰野町小野から岡谷市の三沢地区の間にあるのがこの峠である。現在も旧道がそのまま残っている。小野の人たちは小野峠と呼び、三沢地区の人々は三沢峠という。

三郡の辻

三郡の辻。筑摩・諏訪・伊那の3郡の境界が接していた地点の写真
三郡の辻。筑摩・諏訪・伊那の3郡の境界が接していた地点

筑摩、諏訪、伊那の3郡が接する峯で、これを三郡の辻と言った。ここには、かつての筑摩郡北小野村(現塩尻市)、諏訪郡・三沢村(現岡谷市)、伊那郡小野村(現辰野町)のそれぞれの富士浅間社の石祠があり、3基がそれぞれの方向を向いて建てられている。小野峠の頂上付近の道路から北側に少し離れた地点にあり、現在は、塩尻市、岡谷市、辰野町が接するところである。

塩嶺王城パークライン(地図<外部リンク>

塩嶺王城パークラインの写真
塩嶺王城パークライン

鳥居平やまびこ公園・信州塩尻農業公園チロルの森・枝垂栗公園・市民いこいの森・みどり湖花公園・小坂田公園など、これらの公園を結ぶ高原のドライブウエイ。四季折々の行楽に雄大な眺望が楽しめる。

市民いこいの森(地図<外部リンク>

地球の宝石箱の写真
地球の宝石箱

勝弦の丘陵地にある公園で、自然とのふれあいをテーマにしている。小動物や植物が生息する空間「ビオトープ」の発想を取り入れているのが特徴である。
「いこいの森公園」には、平安時代の遺跡に建てられた四阿、大きな花崗岩でつくられた日時計、楽しい遊具「ダイナミックサウルス」、バーベキュー施設がある。自然林と心地よい芝生の広がる、親子で楽しめる公園である。
また、公園内には民間のミュージアム「地球の宝石箱」があり、鉱物・岩石・化石の標本約2000点、映像装置、模型、ボーリング機器、各種の資料・写真などテーマに分類して展示している。

相吉の枝垂栗

相吉のシダレグリ自生地の写真
相吉のシダレグリ自生地

市天然記念物に指定されている。シダレグリは、クリのなかでも長野・岐阜両県の一部にしかみられない。県内でも塩尻・上伊那・下伊那・小県・南安曇のごく一部でしか知られていない貴重種である。相吉の溜池に面する南斜面に自生するシダレグリは、木こそまだ小さいが、100本近くが状態よく生育している。

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