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基本計画策定者選定結果

ページID:0015214 更新日:2021年10月12日更新 印刷ページ表示

基本計画者の選定

最優秀者  株式会社 丹青社

審査結果

 

配点×5人

(株)丹青社

No.71

No.63

業務実施体制について

10×5

50

40.0

37.5

30.0

塩尻市及び平出博物館について

25×5 

125

112.5

81.25

68.75

「平出」の全体計画について

35×5

175

157.5

105.0

96.25

展示計画及び事業計画について

10×5

50

40.0

27.5

27.5

建築計画について

10×5

50

42.5

30.0

25.0

運営計画について

10×5

50

37.5

30.0

27.5

合 計

100×5

500

430.0

311.25

275.0

選定経過

応募状況

参加者は3者であった。

選定方法

 公募型プロポーザル方式を採用し、プレゼンテーション及びヒアリング審査を実施し選定を行った。
 専門的かつ公正な審査を行うため、学識経験者及び行政関係者により構成する「新塩尻市立平出博物館基本計画者選定審査委員会(以下、審査委員会という。)」を設置し、審査委員会による評価により基本計画者を選定した。
 なお、選定は公正かつ厳正な審査とするため、審査委員には参加者名を開示せず、各者に番号を付与して選定を行い、最優秀者の選定後に参加者名を開示した。

審査委員会

審査委員会は、次の5名の委員で構成した。
    委員長   笹本 正治   長野県立歴史館 特別館長
    副委員長  梅干野 成央  信州大学 工学部 建築学科 准教授
    委  員  森原 明廣   山梨県立博物館 学芸幹
    委  員  米窪 健一朗  塩尻市副市長
    委  員  胡桃 慶三   塩尻市生涯学習部長

開催状況等

日時

内容

令和3年8月 5日(木曜日)

第1回審査委員会

令和3年8月11日(水曜日)

公告

令和3年8月20日(金曜日)

質問書提出期限

令和3年8月26日(木曜日)

質問に対する回答期限

令和3年8月31日(火曜日)

参加表明書の提出期限

令和3年9月 3日(金曜日)

参加資格結果通知

令和3年9月22日(水曜日)

提案書等の提出期限

令和3年10月5日(火曜日)

プレゼンテーション及びヒアリング

第2回審査委員会

提案テーマ・課題及び配点

提案テーマ

課  題

配点

テーマ1

【業務実施体制について】

・取組み体制及び方針、担当チームの特徴

・事務局との役割分担

・事業スケジュール

・関係者からの意見集める

・計画策定上、配慮する点及び重視する点

10

テーマ2

【塩尻市及び平出博物館について】

・歴史文化にみる塩尻らしさとは

・これからの博物館の役割、求められるもの

・基幹博物館としての平出博物館の役割について

25

テーマ3

【「平出」の全体計画について】

・全体計画について

 次のアからウを踏まえて記載すること

ア 平出の歴史・文化の特性

イ 新平出博物館、ガイダンス棟、平出遺跡公

園、現平出博物館、平出歴史公園の役割

ウ 平出の風土、環境、景観とその特徴

35

テーマ4

【展示計画及び事業計画について】

・アプローチ展示、常設展示、企画展示を「みせる」展示

・「まもる」「さぐる」「みせる」「まなぶ」「つながる」の事業展開

10

テーマ5

【建築計画について】

・「まもる」「さぐる」「みせる」「まなぶ」「つながる」機能のゾーニング及び必要な機能

・設計発注に必要とする要件整理の検討プロセス

・寒冷地、積雪地の施設に必要とする機能

10

テーマ6

【運営計画について】

・様々な関係が運営に参加できる体制づくり

・これからの平出博物館に有効と考える運営体制

10

審査

 審査は、プレゼンテーション20分、ヒアリング・質疑応答15分の割り当てで、3者に対して非公開にて行われた。その後、各委員において採点し、その結果について審議し、最優秀者を決定した。

講評

 令和3年10月5日に新塩尻市立平出博物館基本計画策定業務公募型プロポーザルの審査を実施し滞りなく終了した。
 審査対象者は企業名等を伏せたまま、割り振られた番号にしたがってプレゼンテーションを行い、その後専門性をもった各審査委員が基本計画の意図などのヒアリングを行った上で審査した。
 参加者はそれぞれしっかりしたプレゼンテーションをされ、ヒアリングに対しても真摯な対応をしてくれた。委員はその過程を通じて、業務に対する情熱や意図などにおける差違を感じることができた。
 審査は様々な角度からなされたが、基本的にはきちんと実施できるか否か、市民にとってどの計画がもっとも将来性があり、市民が学び楽しむことができるか、市の文化レベル向上にどのようにつながるか、観光や地域おこしとの関係はどうかなどについて、それぞれの委員が評価点数を付けた。
 プロポーザル審査が終わってから、全委員の評価点数を持ち寄り、合計点数による順位が示された。その結果、はっきりと点数に差が出たため、問題なく全員一致で最優秀者を決定することができた。
 参加者は下準備をしてきており、内容的に大きな欠点はなく、能力や実施体制についてもそれほど差がなかったが、塩尻市らしい博物館とは何かが示されている参加者への評価が高くなった。我々が何を求めているかを理解しているか、平出及び塩尻市の地域性や歴史について勉強し独自に解釈して、展示計画や市民への働きかけの具体策を練ってきたか、それを委員に伝えることができたかどうかなどが点数の差となった。
 最優秀者の提案は、プレゼンテーションでも具体性があり、わかりやすかった。ヒアリングでも表面的な検討だけでなく、内部でよく論議しているとの印象を受けた。同時に広い視野と長期的視点で展示計画などが提案された。それも単に業務としてではなく、市民の立場から計画者自身がワクワクしながら想像し、立案していることがよく伝わってきた。展示に慣れた業者の上からの視線ではなく、市民目線で博物館を考えている点にも好感が持てた。また、現在の博物館が何をしていかねばならないのかについて、委員たちと同じ意識を持っていた。とりわけ目立つ主張はなかったが、逆にそれだけ着実に成果を上げていくことができるだろうと判断した。
 委員会としては責任と自信をもって決定を出したと考えている。最優秀者のものならば、これから様々な形で市民や行政、さらには担当部局の意見などを取り込みながら、市の未来を築くため柔軟に対応して、新塩尻市立平出博物館を築く力となってくれるだろう。

令和3年10月5日
                           新塩尻市立平出博物館    
                           基本計画策定者選定審査委員会
                           委員長 笹本正治