本文
塩尻市の学校給食
塩尻市の学校給食について記載しています。
塩尻市の学校給食の始まり
食料が乏しかった昭和22年、成長期の子どもたちに栄養補給をするため、まず塩尻小学校(現在の塩尻東小学校)でみそ汁給食が始まりました。
その後、昭和25年には塩尻中学校でも給食が始まり、この頃から各地で学校給食が開始されました。
当時は、各家庭で作っている野菜などを持ち寄って給食を作っていたそうです。
塩尻市の学校給食の特徴
1 自校給食
「自校給食」とは、学校内に調理室を設けて、その学校に通う子どものために給食を提供する「単独校調理場方式」のことで、次のような利点があります。
- 学校内に給食施設があるため、給食を作っている様子を子どもたちが直接見ることができる。
- 子どもたちの声が栄養士や調理員に直接伝わるので、献立や調理に反映しやすい。
- 調理終了後すぐ食べ始めることができるので、温かい物は温かく、冷たい物は冷たいまま食べることができる。
- アレルギーを持つ子どもたちに対する配慮ができる。
- 学校行事の日程や子どもたちの体調にあわせ、臨機応変に対応することができる。
塩尻市では、小学校8校、中学校5校、義務教育学校1校で自校給食を行っており、全ての学校に栄養士を配置し、地域や子どもたちの状況に適した給食を提供しています。
2 地産地消
「地産地消」は地域生産・地域消費の略語ですが、塩尻市では地元で生産された農産物を給食の食材として積極的に取り入れています。
また、栄養士や調理員が直接農場に行き、そこで学んだ野菜を作る苦労や果物にこめられた思いを子どもたちに伝えたり、生産者の方を学校に招いて一緒に給食を食べたりと、生産者と消費者の間で交流を深めています。
3 自慢の食器
塩尻市では、給食用の食器に地域を象徴するデザインを取り入れることによって、郷土への想いを深めてもらうとともに、食への関心が高まることを願い、子どもたちが考えたオリジナルデザインの食器を使っています。
応募総数約1,600の中から採用された、塩尻市特産のぶどうの間から塩尻市の民話に出てくる玄蕃の丞(げんばのじょう)というきつねがこっそり顔を出しているデザインは、子どもだけでなく先生や保護者にも好評です。
また、楢川地区の学校では、地域の特産品である漆器を給食用の食器として使っており、こちらも大変好評です。
学校給食の献立紹介
塩尻市では、その地域、その学校でしか味わえない食べ物を大切にすることにより、子どもたちに地域や学校を愛し誇りに思う心が芽生え、より豊かな心に育っていくことを願って、それぞれの学校で独自の献立を考えています。
その一例をご紹介しますので、是非ご家庭でもお試しください。
学校オリジナル献立の例
塩尻市の広丘地区にゆかりのある歌人、太田水穂にちなんで名付けられた「水穂汁」を中心とした献立です。
ちなみに「水穂汁」の材料は、俳句に季語があるように、季節ごとに旬の食材を取り入れているそうです。
- ごはん
- 牛乳
- 水穂汁(豚肉、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、だいこん、つきこんにゃく、長ねぎ、味噌)
- わかさぎのカレー揚げ
- まぜっこサラダ(キャベツ、きゅうり、にんじん、しらすぼし、ゴマ)
- 巨峰
嫌いなものをおいしく食べてもらうための献立
なすが嫌いな子どもたちに、なんとかおいしく食べてもらうために作られた献立です。
食べ終えた子どもからは、「なすはあまり好きではないけれど、今日は残さず食べることができた」といった感想を聞くことができました。
- マーボーなす丼(なす、にんにく、しょうが、玉ねぎ、長ねぎ、にんじん、ひき肉、みそ)
- 牛乳
- トマトの和風サラダ(ミニトマト、きゅうり、レタス、玉ねぎ、しそ)
- ワインゼリー