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移住者インタビュー(山梨県上野原市→奈良井)

ページID:0054013 更新日:2025年6月26日更新 印刷ページ表示

川端 宏昌さん 真由子さん (2024年移住 夫婦・こども2人)

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2024年4月に小規模特認校である楢川小中学校に魅力を感じ、塩尻市へ移住。
当初は希望する条件で物件が決まらず、学区外の長畝区で中古物件を購入し居住。
その後、学区内の奈良井区で市営住宅に入居するが、手狭だったため、宏昌さんは長畝と奈良井で市内二拠点生活。
2025年5月から一家全員で奈良井区に居住。

移住のきっかけは何だったのでしょうか?

宏昌さん
子どもたちの教育環境を考えて、塩尻市への移住を決めました。以前から自然豊かな小規模の一貫校に通わせており、同じような環境を探す中で、小規模特認校である楢川小中学校に出会ったのがきっかけです。

少人数制で9年間の一貫教育が受けられる公立校というのは、とても魅力的でした。さらに、地元の食材を使った温かい給食や、漆器など地域に根ざした教育にも惹かれ、子どもたちに最適な環境だと確信しました。

真由子さん
山が好きで、空が高く広々とした長野県に移住したいと、二、三年漠然と考えていました。
移住に向けて動き始め、自然環境だけでなく、子どものために良い学校がないか探していたところ、楢川小中学校を見つけて塩尻市に興味を持ちました。​

移住前に準備したこと

宏昌さん
都内の会社へリモートワークで勤務しているため、不定期の出社に備え、都心へのアクセス方法は事前にしっかり調べました。以前の住まいと比べて日帰りが難しくなることも想定済みです。​

真由子さん
​まずは、学校のこと・住まいのことです。
学校へは、体験で子どもたちがクラスに入らせていただき、実際に授業を受け、給食も食べました。
住まいは、ネットで調べてから実際に不動産屋に伺いました。
空き家バンクも調べて、問い合わせをして、相談に乗っていただきました。

移住までにクリアしなければならなかったハードル

真由子さん
住まいのハードルが一番高く、ペット可の戸建賃貸を探してましたが、不動産屋でも空き家バンクでも見つかりませんでした。
学区内の楢川地区が第一希望でしたが、塩尻駅エリアよりも更に物件がなく、賃貸を諦め、最初は学区外の長畝に中古物件を購入しました。

長畝は、周りが田んぼと畑で、穂高連峰が綺麗に見える地域です。
病院や塩尻インターも近く、車で少し行けば買い物にも便利で、楢川小中学校は、塩尻市内であれば学区外から通学可能でしたので、生活面を重視して選びました。
10月に奈良井へ移ったのは、半年学区外から通ってみて、二人の子どもたちのお迎えの時間差、上の子の部活動もあり、車での送迎が何往復にもなり大変だったことが一つ。
そして、子どもたちがもっと登校しやすいように、また学校のお友達といつでも遊べるようにしたかったからというのが理由です。
ほかにも、奈良井の地域のイベントが魅力的で、学区内に入って地域の方々とも交流したかったという想いもありました。

移住してみての感想

宏昌さん
移住して本当に良かった、というのが偽らざる本音です。楢川小中学校は、学校行事に保護者だけでなく地域住民の方々も参加されます。地域全体で子どもたちを温かく見守り、育てていこうという素晴らしい空気が満ちていると感じています。

真由子さん
奈良井は、とにかく人が親切で子供に優しくて、それが一番住んでいて心地いいです。
観光地でありますが、自然も、奈良井宿の風景も、昔からのものを大事にされている地域の方々の気持ちや団結力を感じます。
最初に抱いていた「よそ者には馴染みにくいのでは」という不安も、実際住んでみると、みなさん歓迎してくださり、安心して暮らすことができています

あと、塩尻市は四季が本当にはっきりしていて、19号沿いをドライブしているだけでも、春は桜が見事ですし、夏は葡萄畑が、秋には山の紅葉が素晴らしいです。
個人的には、冬の白い奈良井宿がお気に入りです。
農道や畦道も、季節や日に寄って見せる顔が違っていて、大好きです。


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塩尻市の気候はいかかですか?

宏昌さん
以前住んでいた長畝地区では、夏は冷房なしで快適に過ごせました。田畑に囲まれて空気の抜けが良かったのかもしれません。夜は窓を開けていると少し肌寒く感じるほどでした。冬の寒さは覚悟していましたが、想定の範囲内でしたので特に困ることはありませんでした。

真由子さん
冬寒いのは覚悟して来ましたが、意外と寒さはすぐに慣れました。
雪は塩尻中心部エリアより、木曽エリアの方が降りますが、除雪も入りますし、子どもたちと一緒に雪かきをして乗り切りました。
夏は、長畝でも奈良井でもエアコンなしの住まいですが、やはり湿度が低いからか、そんなに大きな問題に感じず、暑さにも耐えられました。​

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買物環境はいかがですか?

真由子さん
普段の買い物は、塩尻市内のスーパーで済ませていますが、奈良井から行くと、片道30分〜40分移動にかかってしまいます。
あと、道の駅「木曽ならかわ」も新鮮な地元のお野菜や果物がたくさんあって、よく利用してます。
漆器の展示が美術館のように美しくて、お気に入りスポットです。
木祖村の道の駅に行くこともあります。​

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お仕事は?

宏昌さん
コロナ禍を機にリモートワーク中心の働き方になり、塩尻に移住してからもそれは変わりません。年に数回の出社も、移住前から計画していたので問題ありません。​

真由子さん
奈良井宿が大好きになり、地域のために何かできないかと、移住から一年経とうとしてようやく仕事を始めました。
宿のお部屋清掃のパートですが、観光という地域の産業として大きな柱ひとつに関わることで、自分も地域の一員として生きていきたいと思っています。

移住後に増えた支出・減った支出は?

宏昌さん
奈良井の歴史的な街並みで暮らしていますが、以前と比べて住居費の負担が軽くなったのはありがたいです。また、ごみの分別などを通じて物を大切にする意識が芽生え、無駄な買い物が減ったことも支出減に繋がっています。

真由子さん
​冬の光熱費(電気代や灯油代)と、とにかくガソリンが高いのでガソリン代が痛いです。

子育てやお子さんに変化はありましたか?

宏昌さん
給食を食べるようになったことで、子どもの好き嫌いや食べず嫌いがかなり減りました。これは親として非常に嬉しい変化でした。

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真由子さん
子どもを大切にしてくれる地域なので、とてものびのび過ごさせていただき、親子共々楽しい毎日です。
以前よりも、気持ちも大らかになったかもしれません。
子どもたちも、塩尻市、特に奈良井をとても気に入ってます。​

地域との関わりや交流は?

宏昌さん
地域の方々との交流はとても大切にしています。以前住んでいた長畝では自治会の清掃活動などに、現在の奈良井では青年会「若連会」の春祭りに参加させていただきました。いざという時の助け合いに繋がるこうした交流に、温かく誘っていただけることが本当にありがたいです。次は夏祭り、今から気合が入ります!​

真由子さん
長畝でもそうでしたが、奈良井でも地域の会合などは主人が参加させていただいてます。
またイベントは毎回参加していて、その後の飲み会にも主人は参加してます笑
学校関係ではクラスの保護者や、他学年の保護者との交流があるので、この一年でだいぶ地域の方ともお知り合いになれました。
奈良井の区長さんや役員さん、民生委員さんにもお世話になってます。​

中でも特に印象的だったエピソード

宏昌さん
長畝に越してきたばかりの頃、地区の組長さんがご近所への挨拶回りに連れて行ってくださり、地域のルールなどを丁寧に教えていただいて、本当に心強かったです。
その時に知り合ったご夫婦から家庭菜園の夏野菜をたくさんお裾分けしていただいたり、温かい交流も次々と生まれました。
人の温かさは奈良井へ引っ越してからも変わらず、移住者である私たち家族を温かく受け入れてくださった皆さんのおかげで、今では何の心配もなく、この地での毎日を楽しむことができています。

真由子さん
今住んでいる奈良井の家のことで、地域の方に家族全員で一緒に住める家を探してると言ったら、貸しても良いと言ってくださる方に繋いでいただけたことです。
貸主さんは、私たちのために家の中を色々と直してくださり、近所に住む方々はいつも家族のように親切にしてくださいます。
地域の方だけでなく、(株)しおじり街元気カンパニーさんにも、移住する前から住まいの相談を度々させていただき、大変お世話になりました。
私たち家族に関わってくださったみなさんのおかげで、地域の温かさに触れる毎日があること、心から感謝しています。

困っていることは?

宏昌さん
ごみの分別が細かく、指定の袋に名前を書くルールには、はじめ少し戸惑いました。ただ、そのおかげで「ごみを減らそう」という意識が働き、自然と物を大切にするように。今では環境への意識も高まり、良い習慣になっていると感じます。​

真由子さん
松本方面へ行くのに、道路が混雑していること、楢川は電車の本数が少なくSuicaが使えないことが不便だと思います。
子どもたちが高校へ進学したとき、交通の面で心配してます。
また学校については、学区外に住んでいると学童の利用が出来ないなど、楢川小に学区外から通いたくても共働きのご家庭などは難しいのでは感じました。

市内のお気に入りスポット

宏昌さん
えんぱーくがお気に入りです。特に読書好きな長女は、蔵書が充実しているだけでなく、働く皆さんの「本が好き!」という温かい雰囲気に満ちた、あの広々とした空間が大好きです。​

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真由子さん
子どもたちは、平出遺跡やえんぱーく、小坂田公園がお気に入りです。
田んぼや麦畑、ただそこにある植物や生き物、夕暮れに移り変わる空の色、星空など、自然の美しさを体いっぱいに感じて楽しんでます。
鳥居峠を家族で越えて、高い所から見る奈良井宿や、薮原の町を歩いたりも楽しかったです。
木曽方面ですと、スキー場や温泉、木曽馬に会いに行ったり、御嶽山を眺めたり…
近隣エリアでも、まだまだ行きたい場所がたくさんあります。
二年目は、山登りもしたいと思ってます。​

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これから塩尻市で挑戦したいこと

宏昌さん
奈良井に住み、地域への貢献に対する想いがより一層強くなりました。本職はWebエンジニアなので、このスキルを活かした形で、何か地域に恩返しができないかと日々考えているところです。​

真由子さん
パートで仕事を始めましたが、いつか奈良井宿でお店をやってみたいと思ってます。
また出来る範囲で、移住を考えている方の力になること(相談や地域と繋げること)があれば良いなと考えてます。​

移住を考えている人に伝えたいこと

宏昌さん
雪国での暮らしは想像もしていませんでしたが、塩尻で生活を始め、その魅力に気づかされました。冬の寒さはもちろんありますが、それ以上に夏の涼やかさ、夜空に広がる満天の星の美しさは格別です。自然を身近に感じる暮らしは、日々の感動に満ちています
移住の目的は人それぞれですが、塩尻の雄大な自然と美味しいワインは、誰にとっても素晴らしい贈り物になるはずです。

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真由子さん
移住前は、この地域が本当に自分に合うかどうかということがわからないと思います。
特に我が家の場合は、準備期間が極めて短かったので不安でしたが、たまたまラッキーなことに塩尻が合っていました。
もし、移住の準備期間を長く取れていたら、地元の方と関わる機会を持ったり、あらかじめ住まいの環境など少なくとも一年を通して様子を見れたら良かったなと感じてます。
とは言え、ご家庭の事情や色んな想いがあって移住されると思うので、実際に住んで細かな問題が出てきた時に、すぐに相談できる方や窓口を見つけておくのが心強いと思います。

これだけは言いたい!最後に一言!

宏昌さん​​
塩尻は、松本や諏訪といった有名な地域に引けを取らない、本当に素敵な場所です。
人々はおおらかで、豊かな自然に囲まれた素晴らしい環境です。このインタビューを通じて、私が感じた塩尻の魅力が少しでも伝わり、皆さんが塩尻に興味を持ってくれたら、これほど嬉しいことはありません!

真由子さん
​塩尻に来てから、人の温かさにたくさん触れました!
地域の方への感謝がまず一番にあります。
移住一年目は生活に慣れるので精一杯だったので、二年目は少しずつやりたいこと・やれることを増やして地域に根ざしていきたいです!
これからもよろしくお願いします!