【質問】
地名の由来について研究している者です。
木曽の地名由来について、いろいろな説があるようですが、木(き)←生糸
曽(そ)←苧(麻)から 生苧(きそ)
が由来との説があるようです。
このことについて記載のある文献を紹介ください。
お手数ですがよろしくご回答お願いします。
【回答】
「木曽」の地名由来について記載のある文献ですが、何冊か塩尻市立図書館に所蔵のある資料をご紹介します。
「新しなの地名考」信濃毎日新聞社編 1975年
p253 「キは生糸、生絹、生酒などの生(き)でソは麻の古語であって生苧(きそ)である」
「角川日本地名大辞典 20 」角川書店 1990年
p392 地名辞書(調査者注:「大日本地名辞書」NDLデジコレ送信サービスで閲覧可能)は
「木曽の名義は木麻にて、麻を古語曽といえる例多し、今も麻を曽と云ふ方俗あり。
此曽は元来麻草なれど、木曽と云へばシナノキ(菩提樹)の樹皮より造りたる糸、
□(読み不明)に織布を指せる如し。即木曽は信濃(しなぬの)と同じく、
樹皮に採りたる織糸に起因せる名歟」
※その他の由来の記載があった資料
「木曽の地名由来」山内 和幸 岐阜 2022年
「長野県の地名その由来」松崎 岩夫 信濃古代文化研究所 1991年
「日本歴史地名大系 20 長野県の地名」平凡社 1979年
※調べてみたが由来の記載を見つけられなかった資料
「木曽 歴史・文学・地誌 」川崎敏 木耳社 1973年
「図説・木曽の歴史」生駒勘七 郷土出版社 1982年
「木曽福島町史 第1巻 歴史編」木曽福島町教育委員会 木曽福島町 1982年
「木曽・楢川村誌」楢川村誌編纂委員会 長野県木曽郡楢川村 1994年
回答は以上です。
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