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広報塩尻令和8年8月号テキスト版 2ページから5ページ

ページID:0065609 更新日:2026年7月30日更新 印刷ページ表示

広報塩尻2026年8月号テキスト版2ページから5ページがご覧になれます。

特集 自治会のギモン 解決します!「イラスト」

問い合わせ 地域づくり課 地域づくり係 電話0263-52-0280 内線1151
 防災や地域の清掃、住民同士の交流など、よりよい暮らしのために活動する自治会。地域住民による地域住民のための自治組織ですが、「何をやっているのか分からない」「必要ないのでは」といった声が市に寄せられることもあります。今回は、改めて自治会のことを知り、地域と皆さんをつなぐヒントにしていただけるよう、よく寄せられる質問や地域の取り組みなどを紹介します。

Q そもそも自治会ってどんな組織なの?

 自治会とは、一定の区域に暮らしている住民が協力し合い、暮らしやすい環境を守るために自主的に運営される組織です。塩尻市内には「区」という単位で66の区があるほか、区の中に「常会」「町会」「組」「班」などの名称で、区よりも小さな区域の自治会があります。自治会は公民館や社会福祉協議会(社協)などの連携団体や行政と協力して活動しています。(図)
「図」
行政 市
行政から自治会 委託や助成金
自治会から市 区民からの要望
自治会 区 常会、町会、組、班
自治会から連携団体 活動の連携
連携団体(一部)
公民館分館 文化事業で住民交流
社協(分会) 福祉でつながる安心なまち
消防団 火災や水害予防
育成会 子どもの見守り活動など 委託や助成金

Q 自治会組織や活動になじむためにはどうすればいい?

 まずは清掃活動や地域の行事に参加するだけでも、顔を覚えてもらえ自然と会話が生まれるので、お互いの安心感が増します。ぜひ積極的に参加してみましょう。

Q 行事や集まりには必ず出席しないといけないの?

 仕事や家庭の事情もあるかと思いますので、強制ではありません。地域の情報を得る場でもありますので、ご都合の良い時に参加して、緩やかな距離感で付き合っていくのがコツですね。

Q 組長や役員はいつ回ってきますか?

 組や班、常会・町会などの範囲で輪番制が一般的ですが、世帯数や状況により回数などは異なります。最近は負担を減らすために、役割を簡素化する地域も増えています。加入時に確認してみましょう。

Q 自治会に入らないとごみステーションを使えないの?

 市が収集をするごみステーションの設置と管理は区や常会、組などの自治会が行っているため、自治会に入らず使用する場合は、管理している自治会の許可が必要になります。
 また使用にあたっては自治会ごとに衛生当番の義務や維持管理費用の負担などのルールがありますので、お住まいの区長や組長などに確認をしましょう。

Q 自治会に入らないと広報紙は配られないの?

 広報紙は、常会長などにより各戸に配付されます。自治会に入っていない場合には、お近くの支所、市役所などのほか、一部のコンビニ、スーパーなどで受け取ることができます。また、市のホームページや公式ラインでも閲覧することができます。

Q 市内の自治会費(区費)の相場はいくらですか?

 自治会費(区費)は区により異なりますが、月額数百円から千円程度、年額で1万1414円が平均額です。

Q 自治会費(区費)はどんなことに使われているの?

 自治会費(区費)は、区によって集める金額が異なるように、使い道も区によってさまざまです。主には区域内の暮らしの安全に関わる防災、防犯などの活動や区が管理している防犯灯や公民館などの施設の維持管理、住民同士の顔の見える交流を図るための親睦活動などに使われています。

ある区の支出の内訳

事業費・活動費(行事の経費や防災活動などの費用など)26%
負担金・分担金(公民館活動や防犯活動など) 11%
役員手当・謝礼 9%
事務費・会議費 6%
施設維持管理費 6%
積立金・予備費42%

ある区の支出の内訳

区費 54%
繰越金 34%
補助金 5%
委託料など 5%
雑入 2%
地域づくり課 大村「写真」
このほかにも、自治会に関するギモンは地域づくり課へご相談ください。

自治会が管理している身近な施設

公民館「写真」

 公民館は区が、集会所などは常会や組が管理しています。会議や集会のほか、非常時は避難所になります。

防犯灯「写真」

 防犯灯は、区などの自治会が所有し、故障時の修理や電気代の支払いなど維持管理を行っています。

防災倉庫「写真」

 自治会で管理している防災倉庫では、区が独自で購入した災害時に必要な物資を保管しています。

地域に住むからこその時間を過ごしたい 保延 祐希さん(大出)「写真」

 塩尻に移住して約3年です。4カ月ほど前に北小野に転居し、初めて自治会に加入しました。実際に住み始めて、初めて回覧板が届いた時には地区の一員となった実感が湧きましたね。デジタルの時代ですが、紙のお知らせは情報を見逃すことがなくありがたいです。早朝の草刈り作業も朝活として楽しく参加できました。
 職場と家の往復だけの生活に、地域での活動が加わることで、より充実した時間を過ごせています。これからも地域の担い手として地区の活動に積極的に参加していきたいですね。

Check! 北小野暮らしの教科書「イラスト」

 将来の北小野地区について話し合う地域づくり活動の一環で、住民の皆さんが
作成した冊子。行事やごみ出しルールなど「地域のリアル」を伝える実用書として、住民だけでなく、これから北小野に住みたい人にも役立てられています。

自治会がつくる安心・安全な地域

 全国的に孤独・孤立という社会問題が深刻化する中、地域住民の緩やかなつながりによる見守りや助け合いの大切さが改めて認識されています。緩やかなつながりを深めるため、自治会が取り組む住民の交流活動を紹介します。

地域の結びつきが薄れつつある現代社会

 近年の社会環境の変化により、全国的に地域での結びつきが薄れつつあります。本市でも、自発的な見守りや住民同士の支え合いが徐々に減る傾向にあり、自然な声掛けや見守りの減少が懸念されています。
 令和7年度の市民意識調査では、隣近所の人との付き合い方について「会ったときにあいさつする程度」が約51%で最も多く、約16%は「付き合いはあまりない・まったくない」と回答しました。また、「困ったときに相談できる人が地域で身近にいる」人は半数に満たない状況です。

「ゆるやかなつながり」で安心して暮らせる地域に

 そうした状況を受け、市では、まちづくりの指針となる第六次塩尻市総合計画において「地域社会・支え合い」を重要なテーマとして位置づけています。住民同士が顔を合わせ、あいさつを交わし、交流を重ねる中で互いを知り、さりげなく相手のことを気にかけるような関係。こうした「緩やかなつながり」があることで、誰もが孤立することなく、お互いに困っていることがあったときに相談しやすい信頼感が生まれる。そんな「つながり、支え合い、自分らしくニコニコして暮らせる」地域を目指しています。
 その実現のためには、自治会や社会福祉協議会、民生委員をはじめ、さまざまな主体が連携して取り組んでいくことが欠かせません。市内の各地区では、次ページに紹介するような地域の人をつなぐ取り組みも盛んに行われています。緩やかにつながる安心な地域づくりに向け、自治会の活動に参加してみませんか。

隣近所の人との付き合い方について

出典:令和7年度市民意識調査
隣近所の人との付き合い方で当てはまるもの
何かにつけて相談でき、助け合えるような付き合い 4.0%
気軽に話し合えるような付き合い 28.7%
会ったときにあいさつする程度の付き合い 51.2%
付き合いはあまりない 10.1%
付き合いはまったくない 6.0%

塩尻東地区 「ほたると音楽の夕べ」「写真」

 蛍が舞う豊かな環境を守り、音楽を通して地域の交流を深める恒例のイベント。塩尻東小学校の金管バンドや塩尻中学校の吹奏楽、地元の音楽愛好家による発表のほか、地元事業者の出店や図書館分館の工作、蛍の観察など盛りだくさんの内容です。

参加者の声 三澤 冬子さん(上西条)「写真」

 小学生の娘の発表を見に来ました。子どもたちだけでなく、地域の幅広い世代の皆さんの活躍を見られるのが嬉しいですね。

参加者の声 小林 明男さん(柿沢)「写真」

 毎年見に来ています。地域の人が集まって楽しむイベントはいいですね。続けていくことが、地域の元気のもとになると思います。

高出地区 「ちゃんちゃんサロン」「写真」

 高出地区と社会福祉協議会が連携して、令和6年から開催しているイベント。赤ちゃんからおばあちゃん・おじいちゃんまで、幅広い世代が集う場づくりを目指しています。みんなで集まって食事をしたり、塩尻音頭を踊ったりと、自由に過ごせる交流の場です。

主催者の声 小林 清人さん(高出三区)「写真」

 社会福祉協議会の支部長をしています。新しい地区である高出では、世代間の交流が不足しているのではないかという意見があり、この事業を計画しました。これからも回を重ねて、楽しいイベントにしていきたいですね。

ちゃんちゃんサロンにお越しください

 年3回の開催で、次回は11月上旬ごろを予定しています。高出地区以外からの参加も受け付けています。
■場所 高出地区センター

区長インタビュー 安心・安全な生活に自治会(区)は欠かせない存在 上西条区 区長 小松 克人さん「写真」

 上西条区ではほとんどの人が「自治会(区)は入るもの」という意識を持っているので、ありがたいことに加入率は高いですね。毎月発行している「上西条だより」で地区の情報を共有することで、地域住民に自治会の活動を身近に感じていただいていると思います。
 区長として意識しているのは、住民が安心・安全に生活できる地域づくりをすることです。子どもたちが安全に登下校できるよう、行政に交通標識の整備を依頼しています。また、上西条区は山が近く鳥獣被害も深刻なので、行政に必要な支援を求めていくことも自治会の役割ですね。また、昨今心配な一人世帯の高齢者についても、民生委員や社協と連携して見守り支援をしています。
 区長になって、地域住民が安心・安全に生活するために、自治会は欠かせない存在だということを改めて感じています。

区長インタビュー 役員の負担を減らし、住みやすい地域づくりを 原新田区 区長 小野 宏さん「写真」

 原新田区の世帯数は市内で 3 番目の多さですが、常会長会や関係団体の自律的な活動のおかげで、区長の仕事は想像していたよりもやりやすいですね。公民館や社協分会などによる交流の場づくりも盛んです。先日も公民館カフェというイベントがありました。子ども向けの内容でありつつ、ご家族で一緒に来ませんかと呼びかけたことで多世代が集うひとときとなりました。
 自治会役員の負担の軽減を図るため、組織体制と活動内容を見直しながら仕事の効率化を進めています。例えば、自治会費や各種募金の集金は、可能な範囲で時期を合わせることで戸別訪問
していた組長の負担を減らしました。一斉清掃での衛生班長、平時の自衛消防隊員の仕事内容も見直しました。
 区長として実感するのは、衛生、防犯、防災・減災、交通環境整備などの自治会活動が、区民の安心・安全な生活を支えているということですね。