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広報塩尻令和8年1月号テキスト版 2ページから5ページ

ページID:0059553 更新日:2025年12月25日更新 印刷ページ表示

広報塩尻2026年1月号2ページから5ページがご覧になれます。

新春市長対談「写真」

 田川高校1年 黒澤 椛乃(かの)さん
 塩尻東小学校6年 芦澤 悠真(ゆうま)さん
 塩尻市長 百瀬 敬
 広陵中学校1年 藤井 笑舞(えま)さん
 桔梗小学校5年 中澤 亜美香(あみか)さん

子ども未来対談 みんなが幸せに暮らせるまちを目指して

 新春企画として、「しおじりこども・若者いけんひろば」に参加している小学生から高校生までの4人の皆さんと、百瀬敬市長が対談を行いました。みんなが幸せに暮らせるまちを目指して、子どもたちの目線での塩尻市の課題や、塩尻市をより良くするためにはどうしたらいいかなどを聞きました。

「しおじりこども・若者いけんひろば」ってなに?

 令和6年度から始まった、子ども・若者の皆さんの意見を、市の施策に反映していくための取り組みです。小学5年生以上の10代が対象で、今年は17人のメンバーがまちづくりのことやどんな社会になったらいいかなど、毎回変わるテーマに沿ってみんなで意見を出し合っています。活発な意見交換ができるように、ファシリテーターの大人や大学生がサポートしています。テーマに関連する施設などを見学する回や、テーマに関係する市職員も参加するなど、皆さんの意見を市の取り組みに反映できるように一緒に考えています。
「写真」塩尻北部公園の魅力向上について話し合う様子

学校や地域など、市内で好きな場所はどこですか。

藤井さん

私は、図書館やえんぱーくが好きです。ミステリー系の本が好きでよく読みます。

市長 

えんぱーくは、平成22年に完成して15年がたったんですけど、すごく人気がある場所ですよね。先日、松本市で開催された会議に北海道伊達市の市長が来ていて、周りから塩尻市の図書館を見たほうがいいと勧められたそうで、会議後すぐにえんぱーくを視察していきましたよ。全国に誇れる、塩尻市の自慢の図書館です。

中澤さん

私も本を読むのが好きで、1日最低30分は読書をするので、えんぱーくや本屋さんが好きです。

市長

読書ってすごく大切なことです。同じ一冊の本でも、人それぞれの感動や感想があって、世界が広がりますよね。
塩尻市では「早ね早おき朝ごはん・どくしょ」に力を入れていますが、これによって自然と読書する習慣が身に付いているのかな。

芦澤さん

そうですね。学校でも読書の時間があるので、家でも読書する習慣が身に付いています。

もっとこんな居場所があったらいいなと思うことはありますか。

黒澤さん

私は、友達と放課後に遊びに行くのが幸せな時間なんですが、塩尻にはカラオケとか遊べる場所がないので、いつも松本に遊びに行ってしまいます。カラオケや、かわいいコスメショップがあったらうれしいですね。

放課後に集まれる場所が欲しい「写真」

市長

塩尻は駅前にカラオケ店などがないので、高校生にとっては「魅力のない街」と言われることもあるんですよね…。

黒澤さん

学校が終わった後に、自由に過ごせるえんぱーくのような場所がもっと増えたらいいなと思います。

芦澤さん

僕は、学校に来れていない子も来れるような場所があったらいいなと思います。

市長

そうですね。今、不登校の子どもが増えているので、学校以外の場所でも学べる環境づくりに力を入れています。


お祭りを通して地域とつながる「写真」

普段、地域とのつながりはありますか。

藤井さん

地域のお祭りに積極的に参加して、多くの人とつながりました。高出神社のお祭りで浦安の舞を2年連続でやったので、踊りを教えてくれた講師の方や関係者の方とも顔見知りになれました。

芦澤さん

僕も阿礼神社のお祭りを楽しみにしています。将来は地元の青年部に入って舞台に乗ってみたいです。あと、消防団にも入って地域に貢献したいと思っています。

市長

素晴らしいですね。消防団は今、人が少なくて大変な状況です。ぜひ将来入団して活躍してください。
もっと地域とつながっていくには、どのようにしたらいいと思いますか。

黒澤さん

高校生になって、小・中学生の時に比べて地域が少し遠くなったなと感じます。いろいろな地域から生徒が集まってくるので、同じ学校に地元の顔見知りがいなくてちょっと寂しいなって。

市長

高校生になって関係がプツンと切れてしまうことがないように、今後はそこをうまくつないでいく必要がありそうですね。

中澤さん

私は地区ごとにクリスマス会とかがあったらいいなと思います。そうしたら、近所の友達と交流する機会ができそうです。

市長

ハロウィーンのように、クリスマスも地域で催しができるといいですね。

大学などへの進学や、就職で県外に出たいと思いますか。

藤井さん

市外には出るかもしれないけど、県内がいいですね。

中澤さん

長野県が好きなので、私も今のところ県内がいいなと思っています。

黒澤さん

私は出たいですね。同じ環境だけではなく、違う環境でも暮らしや勉強をしてみたいです。環境によっては、いずれ塩尻に帰ってきたいなと思っています。

市長

時代的に、場所を選ばずに何でもできるようになってきているので、ぜひ帰ってきてほしいですね。今、市が抱えている大きな課題は、一度県外に出てしまうとなかなか戻って来てくれないということ。数字でも明らかになっています。

一度出ても、帰ってきたくなる街に「写真」

県外に出てしまった人が、戻ってきたいと思えるような街はどんな街だと思いますか。

藤井さん

都会はジメジメしていて、水もおいしくないと聞きます。塩尻は気候が良いので、なんだかんだ帰ってきたくなるんじゃないですかね。あとは、お祭りがあったら帰ってきたくなると思います。

市長

実はお祭りがある地域って、若い人がすごく戻ってくるんです。小さい頃に参加したお祭りをやりたくて、大人になったらそこに住むことを決めてる人もいるぐらい。お祭りって人をつなげるすごい力があると思っています。

芦澤さん

寒過ぎず暑過ぎず、ちょうどいい気温の街がいいです。

市長

まさに塩尻ですね。夏は、少し山の方に行くと気温がぐっと涼しくなるし、真冬もすごく寒くなるということはあまりないですからね。

黒澤さん

自分がつらい時や悩んでいる時に、周りの人が寄り添ってくれる街だとずっと居たくなると思います。

市長

相談するってすごく大切なことです。思っていることを伝えないとなかなか解決しないので、皆さんも自分一人で抱え込まず、誰かに相談してくださいね。

中澤さん

私は、人が励まし合い、仲良くする街がいいです。

市長

とても大切なことですね。今の塩尻市の地域福祉計画って、まさにそこを目指しています。その中の「ありたい姿」にあるとおり、「ゆるやかなつながりと、感謝が循環する『お互いさま文化』で暮らしを支え合い、困りごとの解決に寄り添えるまち」をつくっていきたいと思っています。
「写真」塩尻市地域福祉計画

皆さんが思い描く未来では、塩尻がどんな街になっていたらいいなと思いますか。

芦澤さん

いろんな人が集う街で、松本と同じくらい人口や駅前が発展していたらいいなと思います。

市長

塩尻は「人口6万5000人の市にしては駅周辺が寂しいね」と言われるので、買い物ができたり人が集まれたりするような所にしていかないといけないですよね。

藤井さん

自然を残しつつ、明るい雰囲気のところになっていたらいいなと思います。

市長

自然は一度壊れると元に戻すのが非常に難しいので、守っていかないといけないですね。


思いを伝えることが大切

市長にお願いしたいことや期待することはありますか。

中澤さん

いけんひろばをこれからも続けてほしいです。

市長

もちろん続けていきます。「こども基本法」という法律に、まちづくりは子どもたちの意見を反映させて進めるということが書いてあるので、これからも皆さんの意見を大切にしていきます。

黒澤さん

高校生が部活の発表をする場がまだまだ少ないです。ダンスや書道など、パフォーマンスを発表する機会をもっと増やしてほしいです。

市長

わかりました。部活動の発表の機会を増やしていきましょう。
 今回は、皆さんの貴重な意見をたくさん聞かせていただきありがとうございました。人生を歩んでいく中で楽しいことがすべてではないので、悩みや壁にぶつかることが当然あると思います。乗り越えるためには、一人ではなく友達や家族、周りにいる人の助けが必要です。皆さんもそういう時には必ず、思いを伝えるようにしてください。まちづくりも同じだと思っています。皆さんの意見を反映して、皆さんが幸せに暮らせる街をつくっていきたいなと思っています。
「写真」新春市長対談
「写真」中澤 亜美香さん 黒澤 椛乃さん
「写真」藤井 笑舞さん 芦澤 悠真さん