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広報塩尻令和7年12月号テキスト版 2ページから5ページ

ページID:0058672 更新日:2025年11月28日更新 印刷ページ表示

広報塩尻2025年12月号2ページから5ページがご覧になれます。

特集 地域と学校をつなぐ架け橋 コミュニティ・スクール10年の歩み

問い合わせ 学校教育課 教育企画係 電話0263-52-0280 内線3111
 今年で10年目を迎えた本市のコミュニティ・スクール(CS)活動。学校運営協議会会長のインタビューや、地域と学校をつなぐ橋渡し役として、長年携わっている地域の皆さんやコーディネーター、各学校の活動についてご紹介します。

地域と熟議したこの10年

 本市のコミュニティ・スクール(CS)は、今年で10年目を迎えました。発足当初から、学校や保護者、地域の代表者で作られた学校運営協議会の中で、学校運営の方針を知り、その課題解決や子どもたちの学びのために必要な取り組みについて話し合う熟議を積み重ねてきました。また、子どもたちの学びを支えるボランティアの皆さんの地域教育協議会では、CS活動を行うための打ち合わせや取り組み後の振り返りが繰り返され、より充実した活動になるように進められてきました。
 このように人と人がつながることで学校や地域の力を引き出し、学校や保護者、地域の皆さんと一緒に目標を共有し、同じ方向を向いて力を合わせる「地域とともにある学校づくり」を着実に積み上げてきました。
 また、本市のCSには、(1)中学校区ごとに学校と地域をつなげる学校支援コーディネーターを配置していること、(2)学校長とCS会長で組織されたCS連絡協議会を設置していることの二つの特徴があります。この二つが、市内14校のそれぞれの特徴を生かした活動の広がりと、同じ目標への共通理解や横のつながりをつくっています。

次の10年につながる成果

 10年間を振り返ると、次の10年につながるような成果がありました。
〇地域から学ぶ体験活動を経て、深く学んだことを地域に還元する地域貢献へと、子どもたちの学びがつながってきている。
〇学校と保護者、地域が対等な立場で一緒に創り上げていく関係になりつつあり、活動が支援から協働や参画に変わってきた。
〇CSとPTA、公民館などとの連携が深まることで、さらに多様な人とのつながりや取り組みが期待できる。
 立ち上げ当初から現在まで、変わらない思いがあります。CSを通して地域の一人ひとりが温かな心でつながり、笑顔があふれ、安心安全に暮らせる幸せな地域づくり。この思いが、次の10年先を見据えた「学校を核にした地域づくり」につながっていきます。
■コミュニティ・スクールのイメージ図「イラスト」

CSが地域の活性化につながる 洗馬小学校 学校運営協議会 会長 大栗 克実さん(太田)「写真」

活動が励みになり継続できる

 塩尻市でCSが始まった時から、洗馬小学校の学校運営協議会会長を任されて今年で10年目。当時、子ども育成会の会長を務めていたこともあり、学校から声を掛けてもらい活動を始めました。
 洗馬地区では、今までおのおのでボランティア活動をしていた皆さんにも協議会に入っていただき、その活動をCSにまとめました。熱量のある皆さんが加わったことで、幅広い活動が可能になり、より良くするための意見も多く出てくるようになりました。実際に活動を始めてみると、子どもたちの反応があるのでとても楽しく、私たちも「やってよかったな」と思います。自分の励みにもなっているのでありがたいですね。

思い出をつなぐ洗馬小のピアノ

 洗馬小学校のCS(洗馬っ子スクール)に欠かせないのが、92年前に地元の方から寄贈されたグランドピアノです。小学生時代のピアノを懐かしむ地元の方たちによる寄付金で、CSが始まる年に修復され、今でもピアノコンサートを開催するなど、大切に引き継がれています。先日、10年前にCSで関わった子どもがコンサートに来てくれて、「私のこと覚えてますか」と声を掛けてくれたときはうれしかったですね。地域の方たちと一緒に学んできたからこそ、卒業してからも訪れやすい学校がつくれているし、子どもたちのふるさとを思う気持ちが築かれているなと感じます。将来、卒業生がまたこのピアノを演奏しに戻って来てくれたら、と夢見ています。
 そのためには、この活動を続けていく必要があります。これからの課題は、ボランティアの方たちの高齢化。引き継いでくれる新しい人たちが入ってくれたらうれしいですね。
「写真」洗馬小学校で年2回行われるピアノコンサートで、グランドピアノの音色を楽しみます。

私たち、学校支援コーディネーターです! 池上「写真」重「写真」山本「写真」唐澤「写真」青木「写真」堀籠「写真」

 6人の学校支援コーディネーターは、それぞれ担当の校区があり、学校と地域をつなげる橋渡し役を担っています。CS活動を通し、子どもたちはより多くの大人と触れ合い、経験を積むことで新しい価値観を見つけ、たくましく育っていきます。大人も子どもも一人で抱え込まず、声を掛け合ったり助け合ったりする環境の中で元気な子どもが育ち、地域も元気になっていきます。
 私たちは、人と人とのつながりを大切にしながら、少しでも多くの人の魅力を広げていきたいと思っています。皆さんの力を貸していただけたらありがたいです。子どもたち、学校、地域の成長を一緒に見守り育む仲間になりましょう。

各学校の特色ある取り組み「イラスト」

 多くのボランティアの皆さんが、学校や子どもたちを支えていただく活動を行っているCS。地域や学校の特色あふれるさまざまな取り組みが行われています。CS活動の内容や活動への思いなど、学校ごとに紹介してもらいました。

コミュニティ・スクール&公民館フェスタ

 CS活動の紹介や実践報告などを行います。
■日時 令和8年2月14日土曜日 10時30分から16時00分
■場所 塩尻総合文化センター

両小野中学校「写真」

 自治体(辰野町、塩尻市)を越えた、一つの里としての教育・地域活動を望む住民の強い願いから始まった両小野。生徒会による夢プロジェクトやアントレプレナー学習、ブリリアント活動などのCS活動を通して、地域との絆を深め、お互いに支え合える関係を築いています。昨年度の防災訓練は、区長さんにお越しいただき、地区ごとに危険箇所の確認を行いました。

楢川小中学校「写真」

 楢川地区のCSの歩みは、義務教育学校の設置と重なります。「どのような環境を整えることが、楢川の子どもたちにとってよりよい教育につながるのか」について、地域全体で話し合いを重ねてきました。2月の学校運営協議会には子どもたちも参加し、自分たちが地域のために取り組みたい計画や思いなどについて、大人と意見交換を行い、今後の活動につなげています。

塩尻中学校「写真」

 「地域ふれあい講座」では、地域の講師の方による丁寧な指導の下、生徒だけでなく教職員も多様な学びと体験を得て大きく成長しました。また、学習や部活動への支援、環境整備など、多岐にわたる地域の方のご協力で、生徒たちは安心できる環境の中で健やかに育まれています。地域社会に積極的に関わり、未来を担う人材を育む学びが展開されています。

丘中学校「写真」

 学校に毎週通いたくなるカフェ「カフェ丘」を、毎週水曜日にオープンしています。来年に10周年を迎えるカフェ丘は、生徒や地域の方が集う活気ある交流の場として、当初から変わらず愛され続けています。この""つながり""の精神は校外へも広がり、3年前には地域貢献サークル「Dusk」が発足。学校内外での活動は、ますます充実しています。

広陵中学校「写真」

 音楽の箏(こと)の授業を地域の方に教わっていたことがきっかけで、講座選択型の地域学習「カリヨンタイム」が、全18講座で始まりました。地域の方から、掛け替えのない体験や教科学習では得られない学び、そしてさまざまな方とのコミュニケーションを深めることができました。来年度からはかたちを変え、さらに探究的に学び、主体的に地域に参画する活動を目指します。

塩尻西部中学校「写真」

 生徒の参加が初めは消極的だったCSですが、小学校のCSで地域の方にたっぷりの地域愛をもらった児童が中学生になると、自らが地域に出て活動することを望むようになりました。昨年度から始まった「孫の手プロジェクト」では、文化祭、地域のお祭り、小学生の学習広場などで活躍の場を広げています。地域に頼られ、地域に貢献することで学びを深めています。

塩尻東小学校「写真」

 「地域に関わる」から一歩進め、「地域に働き掛ける、地域に貢献する」という視点で活動を考えています。実際に霧訪山に登って魅力を知りたいという子どもたちの願いに、地域の方が親身になって寄り添ってくださいました。この霧訪山の魅力をポスターにして、自らお願いして公共施設や街のあちこちに掲示してもらうことで、多くの地域の方に知ってもらえました。

片丘小学校「写真」

 20年前に、「学校の池にコイを」と始まった地域と学校のつながり。現在も、地域の方がグラウンドの草刈りなどをして学校づくりを支えてくださっています。CSでは、学年ごとにささら踊りや東雲(しののめ)太鼓など地域の伝統をつないでいく活動を行っています。2023年に開校150年を記念して始まった「つながろう片丘」を機に、地域との関わりも一層増えています。

広丘小学校「写真」

 短歌と深いつながりがあり、「短歌の里」に象徴される地域の宝を子どもたちに受け継ぐ熱い思いは、CS活動の根底に流れています。6月に6年生を対象に行われた「広丘めぐり」では、広丘の史跡を懇切丁寧に伝える地域の方の姿と、聞き逃すまいとする子どもたちの姿が見られました。地域と学校の思いは受け継がれ、これからも続いていくと手応えを感じています。

洗馬小学校「写真」

 洗馬民謡に合わせたささら踊りの運動会での披露や、校内を彩るおひな様の飾り付けなど、さまざまなCS活動があります。また、地域の方には、遠足の見守りや付き添い、クラブ活動の講師、環境整備活動など、子どもたちの学校生活の充実や安心安全のため、ご協力いただいています。子ども、学校、地域の輪がさらに広がり、今後も続いていくことを願っています。

塩尻西小学校「写真」

 西の大人(地域、保護者、学校職員)が力を合わせて、西の子の育ちを見守り、支えることを目指し、その時にできることを考え、活動してきました。さまざまな活動を重ねる中で、学校からの要望に地域が応えるという関係から、学校と地域が、より良い活動を目指して共に考え、協働することが増えてきました。今後も共に楽しめるよう、活動内容を考えていきます。

吉田小学校「写真」

 夏休みに取り組む「夏ゼミ」という活動があり、地区の公民館などを会場にして、子どもたちが楽しめる講座を企画しています。今年は、丘中生による「楽しい理科教室」や各講師を招いた短歌教室などの四つの講座、エプソン広丘工場の見学などを五日間実施。常に子どもたちの居場所を地域で大切に考え、さらに世代間交流を広げていけるように活動を進めていきます。

桔梗小学校「写真」

 特徴的な取り組みは、「キッズお仕事チャレンジ」と「チャレンジクラブ」です。多くの地域の方から趣味や仕事のやりがいと難しさ、大人になる魅力などを学びます。日々の学習活動にボランティアの方が毎週のように学校に来てくださることや、地域の方が学校を見守り支えてくださっていることなど、さまざまな取り組みの土台があることが桔梗小の大きな自慢です。

宗賀小学校「写真」

 地域と連携し学びを深める活動、育ちを支える活動、人・もの・ことがつながる活動を大切に展開してきました。昨年度開設された「すがのルーム」は、休み時間に地域の方と触れ合う中で、笑顔が広がる交流の場として定着しつつあります。活動が単なる体験や交流で終わることなく、子どもたち自身が問いや願いを持ち、自主的で探究的な学びへとつなげています。