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塩尻市のお財布事情
令和6年度普通会計の決算状況をお知らせします。
問い合わせ 財政課 財政係 電話0263-52-0280 内線1361
令和6年度決算のPoint
○6年度は、「地域の未来への投資戦略」と位置付けた第六次塩尻市総合計画の初年度で、「目指す都市像」と「将来のありたい姿」の実現に向けた第一歩を踏み出す年だった。
○ふるさと寄附金の収入が前年度から2億7587万円増加して、過去最高額の7億9001万円となった。
○えんぱーくの大規模改修や定額減税の実施に伴う調整給付金などにより、歳出が前年度から約11億6255万円増加した。
○歳入歳出決算差引額から7年度へ繰り越す財源を差し引いた「実質収支」は、4億6825万円の黒字。一方で、実質収支から、5年度からの繰越金や財政調整基金の積立・取崩額を除いた「実質単年度収支」は、2073万円の赤字となった。
※( )内の数値は構成比です。
歳入 344億1592万円 「円グラフ」
自主財源(45.5%)
市税 105億6714万円(30.7%)
諸収入 24億5798万円(7.1%)
繰越金など 21億5894万円(6.3%)
使用料・手数料 3億9538万円(1.1%)
分担金・負担金 8666万円(0.3%)
依存財源(54.5%)
国庫・県支出金 64億6817万円(18.8%)
地方交付税 64億3802万円(18.7%)
地方債 29億5078万円(8.6%)
交付金など 28億9285万円(8.4%)
市税の内訳は「帯グラフ」
固定資産税 50億8265万円(48.1%)
市民税 43億4503万円(41.1%)
市たばこ税 4億4694万円(4.2%)
都市計画税 4億1924万円(4.0%)
軽自動車税 2億7311万円(2.6%)
入湯税 4万円(0.0%)
鉱産税 13万円(0.0%)
用語解説
■自主財源 市が自ら徴収または収納できる財源
 ○市税 市民や企業などが納めた税金
 ○諸収入 貸付金の元金収入など
 ○繰越金など 前年度の繰越金や、基金を取り崩した繰入金、ふるさと寄附金など
 ○使用料・手数料 保育料や市の施設の使用料、証明書発行手数料など
 ○分担金・負担金 特定のサービスを受けた人からの負担金など
■依存財源 国や県などから交付または借り入れた財源
 ○地方交付税 市が全国標準的な行政サービスを提供するため、国が地方に代わり徴収し、財政状況に応じて交付される地方税
 ○国庫・県支出金 特定の目的のために国や県から交付されたお金
 ○地方債 市が大規模な事業を行うために、国や銀行から借り入れたお金
 ○交付金など 国から一定の割合で配分、譲与されたお金
令和5年度に比べて歳入はどうなっている?
歳入全体は増
地方債の借り入れや定額減税減収補てん特例交付金の交付を受け、歳入全体では3.4%、約11.4億円の増。
市が自分で集める自主財源は減
市税は増加したものの諸収入などが減少したため、歳入全体に占める自主財源の割合は、前年度比2.6%の減。
国や県などからの依存財源は増
えんぱーく大規模改修の財源として借り入れた地方債や定額減税の減収補てんの交付金が増加したため、依存財源は全体で2.6%の増。
歳出 338億7163万円
義務的経費(44.4%)
人件費 61億4871万円(18.1%)
扶助費 57億5490万円(17.0%)
公債費 31億5080万円(9.3%)
消費的経費(41.3%)
物件費 45億7829万円(13.5%)
補助費等 44億9718万円(13.3%)
繰出金 22億5701万円(6.7%)
投資・出資金・貸付金 17億4849万円(5.2%)
積立金 6億634万円(1.8%)
維持補修費 2億7318万円(0.8%)
投資的経費(14.3%)
普通建設事業費 46億5890万円(13.7%)
災害復旧費 1億9783万円(0.6%)
目的別にすると
福祉の充実 111億3722万円(32.9%)
市の運営 56億4698万円(16.7%)
教育・文化の振興 35億2676万円(10.4%)
道路・公園などの整備 34億8933万円(10.3%)
市の借金返済 31億5080万円(9.3%)
商工・観光の振興 26億4151万円(7.8%)
健康・衛生の推進 17億1403万円(5.0%)
農林水産業の振興11億7672万円(3.5%)
消防の活動 9億1946万円(2.7%)
その他 4億6882万円(1.4%)
用語解説
■義務的経費 支出が義務付けられている経費
 ○扶助費 生活保護費、各種医療費の助成など
 ○人件費 市職員の給与や市議会議員、各種委員報酬など
 ○公債費 借り入れた地方債(借金)の返済金
■消費的経費 市が行うサービスのうち、形を残さない性質の経費
 ○物件費 光熱費、消耗品費、委託料や使用料など
 ○補助費等 特定の事業や団体への補助金や交付金
 ○投資・出資金・貸付金 融資資金などの貸付金
 ○繰出金 国保会計など他会計へ繰り出したお金
 ○積立金 特定の目的のために基金へ積み立てたお金
 ○維持補修費 道路や施設などの維持補修費
■投資的経費 道路や学校、公園などを整備するための経費
 ○普通建設事業費 道路や学校、公園などの公共施設の建設費など
 ○災害復旧費 災害時の公共施設の補修費など
令和5年度に比べて歳出はどうなっている?
歳出全体は増
えんぱーくの大規模改修や小坂田公園の再整備などにより投資的経費が増加したため、歳出全体で3.6%、約11.6億円の増。
法令などで支払いが定められている義務的経費は増
人件費と扶助費と公債費で構成される義務的経費が、約1.2億円の増。
目的別だと市の運営経費が増
定額減税の実施に伴う調整給付金の給付やえんぱーくの大規模改修により前年度比約15.8億円、38.9%の増。
令和6年度 主な事業の一部を紹介
財政課 荻上「写真」
 6年度に行った事業の中から、施設整備や子育て支援などの事業の一部を紹介します。
市民交流センターへの自立・分散型エネルギー設備導入 12億3550万円
自立・分散型エネルギー設備導入工事で、太陽光発電設備や蓄電設備を導入し、照明器具のLED化、空調設備の更新を実施しました。この工事により、省エネルギー化が一層進むとともに、防災拠点としての機能が強化され災害に強い建物となりました。
えんぱーく利用者のコメント
囲碁・将棋サロンの皆さん「写真」
 工事によって前よりも照明が明るく、冷房が効くようになったと思います。過ごしやすくなり、施設の安心感も増しましたね。
Before「写真」After「写真」
Before「写真」After「写真」
第2子以降の保育料などの無償化 7435万円
 第2子以降の保育料などの無償化を開始しました。この無償化に伴い、保育料などの収入が5869万円の減額。減収となった保育料などの補てん分として、民間の保育施設への支出が1566万円の増額となりました。合計7435万円で、子育て世帯の経済的な負担軽減を図りました。
「写真」日の出保育園の未満児クラス
保育園・児童館の遊戯室にエアコンを設置 1億6557万円
 猛暑対策として、市立保育園14園の遊戯室と市立児童館7館の遊戯室にエアコンを設置しました。遊戯室にエアコンを設置したことにより、屋外での活動を制限せざるを得ない暑い時期も、遊戯室で活動できるようになり、保育環境や生活環境がよくなりました。
「写真」涼しくなった大門保育園の遊戯室
中心市街地のエリアマネジメントを促進 1509万円
「塩尻市大門地区市街地総合再生基本計画」を策定するため、関連計画やまちの課題を整理し、地区の将来像などを検討。また、「まちづくり勉強会」を3回開催し、地域が主体となり連携・協働してまちづくりをするエリアマネジメントの先進事例や、まちづくりに必要な視点を地域の方々と学びました。「写真」
小坂田公園の再整備完了(室内アスレチックなど) 2億2603万円
東側エリアに、室内アスレチックやチューブスライダー、ブランコ1基、日よけ2基を新設しました。西側エリアでは、2カ所のトイレを改修し、3×3バスケットコート、炊事場1カ所、44台分の駐車場を新設。予定していたすべての小坂田公園再整備が完了しました。「写真」






