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広報塩尻令和7年8月号テキスト版 2ページから5ページ

ページID:0055483 更新日:2025年7月30日更新 印刷ページ表示

広報塩尻2025年8月号2ページから5ページがご覧になれます。

特集 自治会のホンネ 区、常会、組に感じていること「写真」

 本市は、区や常会、町会、組などの単位で自治会の活動が行われています。身近な自治会に対する考えを学びながら、暮らしやすい自治会活動を考えてみましょう。
問い合わせ 地域づくり課 地域づくり係 電話0263-52-0280 内線1151

市に寄せられる自治会活動への意見

 住民同士が主体となって活動する自治会。本市では「区」のほかに「常会、町会、組」などの名称(下図参照)で自治活動をしています。市には「区の運営に困っている」「区を抜けたい」などの相談が寄せられますが、自治会は住民の皆さんによって運営される任意団体のため、市では相談に対して助言しています。

本市の自治会構成例「図」

区によってさまざまな名称が使われています。
区・常会・組または班
区・町会・組
区・組

区加入のメリットは「安心な暮らし」

 市に寄せられる相談内容は、自治会活動や住民同士の付き合い方への不満が多く、「区に加入しているメリットを感じない」という意見も聞かれます。自治会は加入者(世帯)から集める区費などの負担金で活動しているため、行事などに参加しない場合や施設を利用しない人は、負担を感じるかもしれません。しかし、ごみ集積所の管理や町の美化、防犯対策、子どもや高齢者の見守りなど、多様な住民の安心・安全な暮らしは、自治会活動によっても保たれています。
入って良かった自治会を目指して
 近年は、住環境や世帯構成が変化し、特に高齢者の単身世帯が増加する一方、区への加入率は減少(下グラフ参照)しています。各自治会では、「入って良かった自治会」を目指して、4、5ページに掲載しているような活動に取り組んでいます。

本市の自治会加入率と65歳以上の単身世帯数「グラフ」

R3年 加入率76.7% 世帯数3,565"
R4年 加入率75.5% 世帯数3,704"
R5年 加入率75.0% 世帯数3,876"
R6年 加入率74.6% 世帯数3,997"
R7年 加入率72.6% 世帯数4,139"
出典:地域づくり課資料

自治会に入るわけ・入らないわけ

 自治会に入っている・入っていない理由は、人によってさまざまです。ここでは、それぞれの理由の主なものを紹介します。

入るわけ

吉江 優さん(大出)「写真」 困ったことがあると気軽に話せて、普段から安心感があります。
降旗 香織さん(大門二番町)「写真」 年齢関係なく地区の行事に参加でき、楽しみながら地域のみんなで子育てしている感じがいいです。
谷合 美紀さん(宮前)「写真」 移住の際、地域の役員や近所の方が良い距離感で受け入れてくれて、地域で心地良く過ごせています。
川端 宏昌さん(奈良井)「写真」 清掃活動や祭りなどに参加しています。いざという時の助け合いにつながると思います。

入らないわけ

役員をすることができないから

 高齢者の一人暮らしや勤務時間が不規則な仕事のため、「ごみステーションの当番ができない」「会議などに出られない」「回覧板の手配ができない」などが挙げられます。

市から自治会への助言「イラスト」 自治会の中で話し合い、住民同士が納得できる要件やルールをつくる

 生活は人により異なるので、自治会の中で話し合い、役員を免除するなど納得できる要件をつくりましょう。

区費や常会費を払いたくないから

 「金額が高いと感じる」「区などで集めているお金が何に使われているか分からない」などが挙げられます。

市から自治会への助言「イラスト」 住民の意見を聴き、予算を見直す

 自治会費の使い道については、区や常会の資料として加入世帯に配布されていますが、分かりやすくする工夫が必要です。住民で話し合って、定期的に見直しましょう。

区や常会に入っている意味を感じないから

 「区費などを払って入るメリットを感じない」「清掃などの作業に駆り出させられる」などが挙げられます。

市から自治会への助言「イラスト」 区での活動が住みやすい環境の維持につながっていることを周知する

 道路脇や公園などの雑草の処理、ごみステーションの美化、防犯灯の設置など、区の活動により住みやすい環境が維持できています。また、災害に備えて地域の防災倉庫に必要な物をそろえ、みんなで準備して災害時に安心して使えるようしておくことがとても重要です。高齢になり暮らしに不安が出てきた時、自分や家族を見守ってもらえるのは心強いと思います。

次のページからは、改善を目指す区の取り組みを紹介

参加して良かった 先進的な区の取り組み

 各区は、さまざまな団体と協力し、地域の課題解決や自治会運営の見直しに日々取り組みながら、「参加したくなる自治会づくり」を進めています。先進的な取り組みの一部をご紹介します。

補助金交付や定期的訓練で安心・安全 吉田五区 区長 岩井 雄一郎さん「写真」

区加入者を対象にした補助金や防犯研修で安心な地区へ

 吉田地区(吉田一区から吉田五区)では、令和7年7月から、地区内の区加入者を対象に防犯対策機器購入補助金の交付を試行しています。防犯カメラや防犯性能の高い鍵、センサーライトなど、対象にしている備品を4000円以上購入した場合に、地区の予算から2000円を補助するというものです。
 また、申請の受付開始前には、警察官を招いた防犯研修会を開催し、地域全体で防犯意識の向上に取り組み、安心なまちづくりを進めています。

もしもの時、避難所が開設できるように

 いつ起きるか分からない地震や大雨などの自然災害時の避難所は、住んでいる皆さんも開設することになります。いざという時に住民が困らないよう、吉田地区では毎年避難所開設訓練を実施しています。避難者の受け付けの練習や、避難時に必要な備品のチェックも併せて行っています。
 必要な備品は地区の予算で用意するなど、各区の連携によって災害時などの万が一に備える活動を継続しています。

「写真」地区で避難所開設などの訓練を定期的に行い、災害時に住民同士で助け合えるようにしています。
「写真」避難所で必要な物をチェックして、足りない物を地区の予算で用意し、災害時に備えています。

みんなで考える地域の助け合い 宮前区 区長 古厩 猛さん「写真」

買い物移動支援「たのめ号」試験運行

 北小野地区(古町区、宮前区、大出区、上田区、勝弦区)では、令和7年度から地区の住民を対象に、買い物を目的とした移動支援「たのめ号」の運行を始めました。たのめ号は、北小野地区振興会が所有する10人乗りの普通自動車を活用して、水曜日に自宅から北小野地区センターで開催されている合同販売会「たのめいち」や大門地区、広丘地区へ買い物へ行くことができる支援です。事前予約が必要で、今年度は試験運行として無料で利用できます。

イベントを通じた地域の助け合いで生まれるにぎわい「写真」

 週に一度のたのめいちも、元々コロナ禍でイベントなどが中止になる中、地域の人が喜ぶ企画として考えたイベントでした。今では買い物支援、高齢者の外出の場になっていて、たのめ号という地域の移動手段を加えたことで、地域の助け合いからにぎわい創出へとつながっています。
 また、北小野地区では区の役員や移住などで新たに地区内に住み始めた人たちとの交流を通じて、地域で安心して暮らすための「北小野地区の教科書(仮)」づくりなどの活発な活動が始まっています。

「写真」週に一度開催の「たのめいち」は、交流や高齢者の外出の場として、にぎわいづくりにつながっています。
「写真」地域で安心して暮らすことができるように、地域の「教科書」づくりをしています。

まだある!参加したくなる自治会の取り組み

取り組み1 常会・組を見直して負担軽減「イラスト」

 常会や組を再編することで役員の人数も減り、住民の負担が大きく減りました。
○大門一番町区 20組→10組
○洗馬区 14常会→6常会
○牧野区 15組→8組
○本山区 8常会→4常会

取り組み2 区の公民館にエアコン設置「写真」

 宝くじ助成金や市の補助金を活用して、区が管理する公民館に、猛暑対策としてエアコンの設置が進んでいます。
 令和2年度から6年度までに15公民館に設置されています。

取り組み3 個人情報など機密書類の廃棄「写真」

 高出地区(高出一区から高出五区)の区民限定で、地域の役員の引継ぎなどの際に不要となった個人情報が載った書類を回収し、機密文書として専門業者で処分する取り組みをしています。

取り組み4 「奈良井区ビジョンブック」作成

 奈良井区では区民アンケートや対話を重ね、未来への思いとそれに向けて区民が取り組むことや暮らしのルールをまとめた冊子を作り、全区民や移住希望者などに共有しています。
「写真」町並みに生きる奈良井区ビジョンブック2025年版

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