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広報塩尻令和7年3月号テキスト版 2ページから5ページ

ページID:0050662 更新日:2025年2月27日更新 印刷ページ表示

広報塩尻2025年3月号テキスト版2ページから5ページがご覧になれます。

特集 末永く健康に 運動で元気に年を重ねる「イラスト」

問い合わせ 介護保険課介護相談係 電話0263-52-0280 内線2133
 いつまでも健康で生き生きと生活するためには、運動はもちろん、社会とのつながりを持つことが大切です。「フレイル」になる前に、運動を通じて社会とのつながりも増やしていきましょう。

それってフレイルかも

 最近、「外に出たくない」「食欲がない」「人と話すのが面倒くさい」「何もやる気が起きない」「疲れやすい」などと感じることはありませんか。それは、フレイルのサインかもしれません。
 フレイルとは、健康な状態と介護が必要な状態の中間のことを言います(図参照)。病気ではありませんが、年齢と共に筋力や心身の活力が低下し、気が付いた時には要介護状態になっている恐れがあります。
■図 フレイルの推移「イラスト」
横軸、加齢が右に進む
健康→フレイル(虚弱)→要介護(身体機能障害)
縦軸、予防能力が加齢により下がる
早めの対策として生活習慣を見直すことで、予防や回復が期待できます。

社会参加の不足でフレイルのリスクが高まる

 フレイルの原因は、大きく分けて「栄養不足」「運動不足」「社会参加の不足」の三つといわれています。中でも最近では「社会参加」の重要性が注目されています。
 最近の研究では、外出やボランティア、サークルなどの活動頻度が減った人は、フレイルになるリスクが最大1.5倍、要支援・要介護になるリスクが最大2倍高くなり、社会参加の低下が健康に悪影響を及ぼすことが分かっています(表参照)。また、令和4年に本市で行った高齢者実態調査においても、33.9%の人が「昨年に比べて外出の回数が減っている」と回答しており、高齢者のフレイルのリスクが高まっていることが考えられます。
■表 外出・ボランティア・サークルなど活動頻度が減少した人のリスク
要支援・要介護になるリスク 2.0倍↑
フレイルになるリスク(身体機能の低下) 1.5倍↑
うつになるリスク 1.5倍↑
出典:日本医療研究開発機構(AEMD)長寿科学研究開発事業「2020年新型コロナ感染症流行下の高齢者実態調査による11自治体の分析結果」

介護予防教室をきっかけに、社会とのつながりを持つ

 「社会参加」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、友人に会う、出掛ける、地域のグループで活動する、趣味を満喫することも社会参加に当たります。急に始めるのは難しいと感じている人は、介護予防教室への参加をきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
 本市では、65歳以上の人の介護予防・健康づくりのため、また地域の人との交流の機会となるよう、介護予防教室を開催し、運動機能の維持向上を図っています。教室への参加は、定期的な外出、人との会話、仲間づくりなど自然な社会参加となり、フレイル予防につながっていきます。この機会にぜひ、介護予防教室にご参加ください。
 次のページでは、地域での健康づくりで健康寿命延伸を目指す、地域介護予防の取り組みをご紹介していきます。

介護予防教室のお知らせ

運動レベルの星印 運動強度を示しており、星が多いほど運動強度が高くなります。
 本市の介護予防教室は、運動レベルの異なる3種類の教室を開催しており、それぞれの教室で専門の先生が丁寧に教えてくれます。ご自身の体力や目的に合わせて、教室に参加してみませんか。
共通事項
■参加費 500円(保険代など)
※日時などの詳細は、介護保険課介護相談係にお問い合わせいただくか、右のコード(市ホームページ)をご覧ください。「QRコード」
介護予防教室の紹介動画を作成しました!
上のコードでご覧ください。

運動レベル 3段階中1レベル お元気体操教室

 椅子に座ってゴムバンドなどを使って運動します。「写真」
■対象 要介護認定を受けていない80歳以上の市民
■期間 ○前期 5から9月 ○後期 10から2月
■場所 えんてらす、大門地区センター、楢川保健福祉センター
■定員 各会場30人(先着順)
■前期申込期間 4月1日火曜日から25日金曜日
※電話でお申し込みください。

運動レベル 3段階中2レベル いきいき貯筋倶楽部

 生活機能低下の予防を目的としたストレッチや筋力トレーニングを行います。「写真」
■対象 要介護認定を受けていない65歳以上の市民
■期間 地区によって異なります。(全10回)
■場所 各支所または地区センター
■定員 各地区20から30人程度(先着順)
※申し込み方法などの詳細は、地区ごとに配布する予定の案内チラシをご覧ください。

運動レベル 3段階中3レベル はつらつスクール・しおじり

 ウオーキングや音楽に合わせた有酸素運動を行います。「写真」
■対象 要介護認定を受けていない65歳以上の市民
■期間 ○前期 4から7月 ○後期 10から12月
■場所 市立体育館、吉田西防災コミュニティセンター
■定員 各会場30人程度(先着順)
■前期申込期間 3月3日月曜日から25日火曜日
※電話でお申し込みください。

はつらつスクール・しおじり講師Interview

健康運動指導士 永井 肇さん「写真」
楽しく続けて豊かな人生に
 日常生活が楽になるために、この教室を活用して、皆さんの人生が豊かになればと思っています。「楽しい」ことが、運動を続けるモチベーションになるため、参加者同士のコミュニケーションを大切に、楽しい雰囲気づくりを心掛けています。
 日常生活の中で、何かの「ついで」に体を動かすことを意識するだけでも、運動に取り組むハードルが下がると思います。何事も継続するということが大切ですからね。

健康づくりが地域に広がる「イラスト」

問い合わせ 地域共生推進課高齢支援係 電話0263-52-0280 内線2127

進んでいく高齢化

 日本の人口は年々減少しており、2070年には総人口が9000万人を割り込み、高齢化率は39%ほどになると推計されています。団塊ジュニアが65歳以上になる2040年以降、現役世代である働き手、支え手がより一層減っていくと考えられています。

健康寿命延伸のために活動費の補助を開始

 本市においても、現役世代の減少によるヘルパーの不足や介護保険サービス事業所の閉鎖など、影響が出てきています。高齢になっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには、介護予防の強化により、元気な高齢者が社会で力を発揮し、自立した生活を送れるようにすることが重要です。
 本市では、家族や友人、地域とつながり、支え合いながら、生きがいを持って生き生きと自分らしく暮らせるまちを目指し、介護予防につながる多様な場の創出を支援しています。令和6年度からは、高齢者の介護予防および健康づくり、地域での仲間づくりを推進するため、運動機能向上の活動を行う市内の団体に対し、活動費の補助を始めました。

地域での継続した健康づくりが大切

 「長野県高齢者生活・介護に関する実態調査」における、高齢者の趣味や生きがい、外出状況などは県の平均値と比べると本市の値は良好です。しかし、生きがいづくりの事業や社会参加の取り組みについては、参加者の広がりが十分でないなどの課題があります。
 平均寿命と健康寿命の差(グラフ参照)を縮め、生涯にわたって生き生きとした生活を送るためには、高齢者自身が、社会参加や健康づくり、介護予防の必要性を認識し、継続的に取り組むことが大切です。まずは、身近な地域にある活動団体に参加することが健康への近道の一つです。皆さんも一歩踏み出してみませんか。
■グラフ 平均寿命と健康寿命の差
男性 
平均寿命 81.05歳
健康寿命(日常生活に制限のない期間の平均) 72.57歳
平均寿命と健康寿命の差(日常生活に制限のある「不健康な期間」) 8.48歳
女性
平均寿命 87.09歳
健康寿命(日常生活に制限のない期間の平均) 75.45歳
平均寿命と健康寿命の差(日常生活に制限のある「不健康な期間」) 11.64歳
参考:厚生労働省 令和4年簡易生命表、国民生活基礎調査

Pick up! 高出いきいき体操クラブ「写真」

随時会員募集中!
■活動日時 毎週木曜日 午前10時から11時
■場所 高出第二公民館
■問い合わせ先 中村さん 電話0263-52-4147
まず一歩、外へ出ることが大切
 介護予防教室のいきいき貯筋倶楽部に参加していた有志で立ち上げた、高出いきいき体操クラブ。現在は60から80歳代の約20人で活動しています。「集まってまず始めにすることはおしゃべり」と、運動だけでなくおしゃべりも楽しみに参加している人がほとんどです。
 時間になると、まずラジオ体操や手と頭の体操などで体をほぐし、その後は最近の音楽に合わせて椅子に座ってダンスをします。先生の動きを見ながら、3カ月に1曲のペースで振り付けを覚えます。「先生がいつも笑わせてくれるので、楽しく運動を続けられる」と笑顔の皆さん。「普段体を動かすことがあまりないので、まずは一歩外に出ることが大切」と代表の中村さんはほほ笑みます。

Pick up! 竹の子クラブ「写真」

■活動日時
 ○ミニバレー 毎週月・水曜日 午前10時半から午後0時半
 ○バドミントン 毎週水曜日 午後1時から3時
※参加希望者は、活動日時に直接広丘体育館へお越しください。
いつまでも楽しく健康でいるために
 週2回、広丘体育館で活動中の竹の子クラブ。体力づくりを目的に30年以上前に発足し、現在は50から80歳代の12人で活動しています。始めにラジオ体操で体をほぐし、月・水曜日の午前はミニバレー、水曜日の午後はバドミントンを行っています。
 クラブに参加するようになってからの体の変化をお聞きすると、「体力も付き、身軽に動けるようになった」「動いていると膝の痛みが気にならない」「楽しくおしゃべりするだけでも精神的に良く、フレイル予防になっている」と皆さんうれしそうに答えてくれました。「ここに来てみんなで話して笑い合うのがいいのよね」と、背筋もピンッと伸びていて、年齢を感じさせない若々しさとパワフルさにとても驚きます。
 現状の課題は、仲間集め。「楽しく笑いの多いクラブ。みんな思いやりもあり、ミスしても気にしない。ぜひ加入してほしい」と皆さん新しい仲間が増えることを心待ちにしています。
仲間を募集しています!一緒に体を動かしましょう!「写真」

地域介護予防活動支援事業補助金

 6年度から、市民による介護予防の活動を行う団体を支援し、地域における高齢者の介護予防および健康づくりを推進しています。
 「高出いきいき体操クラブ」「竹の子クラブ」など、運動機能向上の活動を行う市内の10団体に対して、講師謝礼および会場使用料などの活動費を補助しています。7年度以降の補助金については、広報塩尻や市ホームページなどでお知らせします。

市友連 健康教室「写真」

 本市の各地区にあるシニアクラブの連合会である「塩尻市友愛クラブ連合会」では、年2回の健康教室や、保健体育事業としてグラウンドゴルフ大会やマレットゴルフ大会などを開催しています。詳細は、広報塩尻3月号に折り込まれている「いちい」をご覧ください。