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広報塩尻令和7年1月号テキスト版 6ページから13ページ

ページID:0049162 更新日:2024年12月26日更新 印刷ページ表示

 

広報塩尻2025年1月号テキスト版6ページから13ページがご覧になれます。

特集 わたしと消防団 地域を守るヒーローたち「写真」

問い合わせ 危機管理課消防係 直通電話0263-52-0607
 私たちの住む地域を守っている消防団の皆さん。活動内容や、実際に入団した人の声をお聞きしながら、「消防団」についてご紹介していきます。

地域の安全と安心を守る

 地域の安全と安心を守る消防団は、地域住民の生命と財産を守る、頼れる存在です。
 消防団は、消防組織法に基づいて市町村に設置される消防機関です。「自らの地域は自らで守る」という精神のもと、火災や地震、豪雨などの災害時には、いち早く現場に向かい、消火・救助などの初期活動を行います。

仕事や年齢もさまざまな消防団

 消防署は、常勤の消防職員が24時間体制で待機し、消防業務に従事しています。火災出動はもちろんのこと、救急車での救急搬送業務なども対応します。
 それに対し消防団は、地域に住む有志で組織されています。団員は、会社員や自営業、学生など年齢や仕事もさまざまです。平時には予防広報や各種訓練、災害発生時には消防署と連携し活動に当たります。塩尻市消防団は市直轄の組織で、非常勤特別職の公務員となります。
 有事の際に消防車が来るまで時間を要することもあるため、地域をよく知る消防団で初期活動を行います。

なり手不足が大きな課題

 現在、消防団員数の減少が全国的にも問題となっています。消防団員が減少してしまうと、火災時の迅速な初期消火や人命救助、災害などの対応が難しくなってしまいます。
 塩尻市消防団は定員が870人と定められていますが、現在の消防団員数は859人で定員を下回っています。少子化や生活スタイルの多様化などさまざまな理由はあると考えられますが、地域を守る消防団員のなり手不足は大きな課題です。
 災害は、いつ、どこで起こるか分かりません。いざという時に大切な家族や地域を守るため、消防団の皆さんは守られる側から「守る側」となって日々活動しています。皆さんも、地域を守る身近な消防団(ヒーロー)の仲間になって、一緒に活動しませんか。

塩尻市消防団組織図(7分団39部 総数859人)

本部(団長、副団長)
 塩尻分団 10部
 片丘分団 3部
 広丘分団 6部
 宗賀分団 7部
 北小野分団 3部
 洗馬分団 7部
 楢川分団 3部
 ラッパ隊
 音楽隊
「写真」1、2 火災発生時に備えた、小型ポンプの取扱訓練
「写真」3 水害に備えた、土のう作りなどの水防訓練
「写真」4 信州まつもと空港で航空機火災を想定した訓練
「写真」5、6 ラッパ隊を先頭に、号令に合わせて行進する規律訓練
「写真」7 消火活動などの際に活躍する市消防団所有のポンプ車
「写真」8 総合訓練で分団ごとにピシッと整列する様子
「写真」9 小学3年生の社会科の授業に合わせて消防団出前講座を開催

消防団ってどんな活動があるの?「イラスト」

 消防団って大変そう、強制参加が多いのでは…と思っている人もいるかもしれません。ですが、実はそんなことはありません。入団した人たちが口をそろえて言うのは、「思っていたより大変じゃなかった」。もちろん訓練などはありますが、毎月何日も活動があったり、趣味の時間に影響が出たりということはありません。懇親会も仲の良い人たちで誘い合って行く程度。昔に比べると、かなり気軽に入ることができる組織になっています。

1 予防広報(毎月15日)「写真」

 毎月15日の「市民防火の日」に、消防車両でサイレンを鳴らしながら、地区内に火災の予防や防犯を呼び掛けます。また、配備された資機材の点検なども行っています。

2 消防出初式(1月)「写真」

 消防関係者による仕事始めの行事。消防団員の士気高揚や、市民の消防への理解と信頼を高めることが目的。

3 ポンプ操法大会、ラッパ吹奏大会(6月)「写真」

 迅速、確実かつ安全に行動するための機械器具の取り扱い・操作の基本について、技術を競う大会。
 ラッパ吹奏は、限られた音階の中で課題曲と自由曲を演奏。

4 塩尻市消防団総合訓練(10月)「写真」

 年1回、市内全消防団員が集まる訓練。毎年、異なる訓練内容で団員の災害に対する知識・技術の向上を図ります。

5 各種警戒活動「写真」

 地域のお祭りなどで、火災・事故防止、負傷者の救護などのため警戒を行います。

危機管理課 古厩「写真」

今年初のイベントにも取り組みました!
"

しおじり消防防災フェスタ2024in小坂田公園 来場者6,000人超

"  さまざまな体験を通じて、消防・防災の重要性を広く周知することや、消防団の認知度向上や未来の消防団員の確保につなげることを目的に、しおじり消防防災フェスタを令和6年11月9日に初開催。

放水「写真」

消防団みたいにかっこよくなれてうれしい!

放水体験「写真」

なりきり衣装を着たり、本物の消火ホースや消火器を手に放水したりしました。

VR消火・避難体験「写真」

VR無線コントローラーを内蔵した消火器を使用。画面に映った火元に向け消火剤を放射し、消火器の操作を体験しました。

車両展示&搭乗体験「写真」

消防・警察・自衛隊の各種車両が勢ぞろい。普段は乗ることができないはしご車の搭乗体験もありました。
「写真」初めて乗ったけど楽しかった!
「写真」車両搭乗
高さ26m(9階建て相当)まで伸びる!

消防団×ワタシ

 普段はそれぞれ別の仕事をしている消防団員の皆さんに、消防団に入団したきっかけや、入団して良かったことなどをお聞きしました。

自分たちの地域は自分たちで守る 木曽漆器職人 宮原 吉宗さん(木曽平沢)「写真」 Uターン 伝統工芸職人

 東京からUターンで地元に戻り、塗師屋の仕事を継いで漆塗りや漆器づくりなどをしています。今は主に神社や寺など、文化財の塗りの修復作業をしています。
 消防団は、父や周りの人もみんな入っていたので、とても身近なものでした。「地場産業をやっているからには自分も入らないとな」という気持ちでいたところ、声を掛けられて入団しました。若い頃は、操法の大会に3回ほど出場しました。出場するからにはきちんとやりたいと思い、なんだかんだ真面目に練習して、とても楽しかった思い出です。活動する上で、最初に器具の扱いを覚えられたのは良かったですね。
 楢川地域は、消防署が遠いため、消防隊が火災現場に到着するまでに時間がかかります。住宅も密集しているので、私たち消防団が初期消火にしっかり当たることが重要です。普段からそこは意識して訓練をしています。周りには経験者もたくさんいて、有事の際は、地域の人も積極的に助けてくれるので心強いですね。
ON 毎月15日の資器材の点検。いざという時にきちんとポンプが作動するかなど、エンジンをかけて入念にチェックを行う。「写真」
OFF 塗り直しのために、古い塗装を手作業で削っているところ。後世にのこっていくものに携われるところがこの仕事の良さ。「写真」

地域の仲間ができ良いリフレッシュに 中学校教員 三村香乃さん(堅石)「写真」 教員 父が消防士

 中学校で英語を教えています。ある日消防団のポスターを見かけ、「消防団って何?」と消防士の父に聞いたことがあって、面白そう、私も地域に貢献してみたいと思って入団しました。
 入団前は家と学校を往復するだけの生活でしたが、消防団に入ったことで、外部とのつながりができ、以前よりも外に出掛けたいと思うことが増えました。自分自身の火災に対する意識が高まったことや、地域のいろいろな職種の人とつながれたことも、入団して良かったところですね。打ち解けた仲間と話すことで、いいリフレッシュになっています。父にポンプ操法の技術のことなどを聞いて、親子での会話も生まれました。一度火災現場でも父に会ったことがあり、現場で指揮をしている姿を見てかっこいいと思いました。
 今後は、女性団員をもっと増やして、一緒に活動してみたいという気持ちがあります。また、学校教育と絡めた何かができたらいいなとも思っています。
ON 毎月15日の予防広報の後は、団員同士和気あいあいとおしゃべりしながら、今後の行事予定や活動内容の確認を行う。「写真」
OFF 英語を好きになってもらえるような楽しい授業を心掛ける。生徒とたわいもない会話をして過ごす時間が一番楽しい!「写真」

温かく迎え入れてくれ地域にすんなり溶け込めた 自営業 湯浅亜木さん「写真」  移住 子育て

 東京都出身で、妊娠・出産を機に、北小野地域へ移住しました。普段は自営業をしており、地域のイベント運営や企業のバックオフィス業務などを行っています。
 消防団へは、友人や近所の消防団員から声を掛けられたことがきっかけで入団しました。北小野地域に他にも女性の団員がいたので、とても入りやすかったです。入ってみると、同じ年齢層の人が多く、子どもを同じ保育園に通わせる保護者と知り合えてうれしかったです。入団の一番の目的は、地域の知り合いを作ることだったので、多くの人と知り合えたのは暮らしていく上でとても良かったところですね。
 「消防」と付いているので、火災のイメージが強かったのですが、地域のお祭りの警戒をしたり、保育園にポンプ車で行って防災訓練をしたりと、地域に根差した活動もあることを知りました。女性の団員はまだまだ少ないので、有事の際に女性目線、母親目線で支えることができればと思っています。
ON 火を付けたわらの束を振り回して祖先の霊を迎える迎え盆の伝統行事「どんぶりや」にて、消防団員として警戒に当たる。「写真」
OFF 小野御柱大祭に、家族で参加したときの様子。温かい目で見守ってくれる地域の中で、伸び伸びと子育てを楽しんでいる。「写真」

消防団の動画公開中「イラスト」

 市公式YouTubeで消防団の動画「わたしと、塩尻市消防団」を公開しています。今回紙面に登場していただいた3人はもちろん、今回ご紹介できなかった皆さんへのインタビューなどを随時公開中です。ぜひご覧ください。
「QRコード」▲市公式YouTube
「写真」消防団員ってどんなひとたち? わたしと塩尻消防団

音楽で支える

ラッパ隊「イラスト」

 ラッパ隊は、消防団の規律の維持や士気高揚を目的として演奏します。消防出初式や任命式などの敬意を示す祭典などで演奏を行う他、地域のイベンに参加して消防団のPR、ラッパ吹奏大会やセイジ・オザワ松本フェスティバルの吹奏楽パレードに参加するなど、活動は多岐にわたります。
 現在は13人ほどで活動。ラッパの他にも鼓隊がいますが、ほとんどの人が未経験からラッパや太鼓を始めました。
 以前は各分団からラッパ隊を選出していましたが、現在は希望者を募って隊員を集めています。人数を増やして、大きな音で演奏することが目標です。

消防出初式(観閲式)

■日時 1月12日日曜日 午前9時から
■場所 大門商店街ウイングロード前
※詳細は26ページをご覧ください。「写真」

音楽隊「イラスト」

 音楽隊は、音楽を通じて市民の皆さんの防災意識の普及を図り、広く消防団活動を知っていただくことを目的に演奏する吹奏楽団です。消防出初式や任命式などの消防団行事の他、毎年2月ごろに火の用心コンサートをラッパ隊と合同で開催しています。また、ワイナリーフェスタなどの地域イベントでの演奏を行う他、市内小・中学校の吹奏楽部で演奏指導や合同演奏も行っています。
 現在は26人で活動しており、音楽を通して防火防災を呼び掛けながら、楽しい演奏をお届けできるように日々練習しています。

春の火の用心コンサート

■日時 2月22日土曜日 午後3時から5時 (午後2時半受け付け開始)
■場所 レザンホール大ホール
※申し込み、入場料は不要です。

消防団員を募集しています「イラスト」

 本市では、消防団員を随時募集しています。18歳以上の健康な人であれば、学生でも入団できます。最近は女性の入団も増えています。興味がある人は、市危機管理課(直通電話0263-52-0607)までご連絡ください。
■団員報酬 年3万6500円から
 さらに、災害時に出動した回数に応じて、災害出動報酬が支給されます。
■退職報償金 勤続年数や階級に応じて支給
■福利厚生 信州消防団カードで、県内の登録店をお得に利用可能
■福祉共済制度 もしものけがに備えた制度があります。(一部対象外あり)

ラッパ隊員も募集中♪「イラスト」

音楽やラッパ吹奏未経験者でも大歓迎!音楽好きな人、ラッパ吹奏に興味がある人、ぜひお問い合わせください。
「消防団」をもっと詳しく!「QRコード」 

消防団長 Interview 消防団の今後を考える 塩尻市消防団 団長 中野 清志さん(吉田三区)「写真」

塩尻市の消防団の雰囲気は

 塩尻市の消防団は、まとまりがあり、統率がしっかり取れている印象です。みんなが訓練にも積極的に参加してくれるので、さまざまなつながりができ、話し合いなども上下関係なく和気あいあいとできる雰囲気がありますね。

現状の課題は

 新しい人がなかなか入ってこないので、技術やノウハウを若い世代に伝えていく機会が減っています。もちろん、変わらぬメンバーだからこそのチームワークの良さはありますけどね。
 私が消防団に入ったころは、年に100人程の新入団員がいましたが、今年度は27人と人員不足が深刻です。今後に引き継いでいくためにも、若い世代に入ってほしいです。まずは、これ以上人数が減ることがないよう、現状維持していくことが大切ですね。

人員を増やす取り組みは

 今年度新たな取り組みとして、国の制度を活用し、消防団のPR動画制作と消防防災フェスタ(9ページ参照)を行いました。特にフェスタは想像以上の大盛況で、消防団の活動を知ってもらう良い機会になりました。子どもと一緒に来場した20歳から40歳代の保護者の皆さんが、これをきっかけに消防団に入ってくれるとうれしいですね。子どもから見てかっこいい存在になれますし、保護者同士のつながりもできますから。そして、そのつながりでさらに増え
ていけばと思います。

地域の皆さんに一言

 近年、近所付き合いが少なくなっていると思うので、防災訓練などを通して地域でつながって、自助・共助の体制を築いていってほしいです。
 私たち消防団は、何事にも身近な存在でありたいと思っているので、気軽に声を掛けてください。今後も、子どもたちの憧れとなるような地域のヒーローとして、率先して活動していきます。

新春お年玉クイズ

 正解者の中から抽選で、合計15名様にワインまたはブドウジュースをプレゼントします。
■応募方法 下のコード(Googleフォーム)でお申し込みください。「QRコード」
■応募締め切り日 1月31日金曜日
※当選者の発表は、プレゼントの発送をもって代えさせていただきます。また、当選者が20歳未満の場合は、希望に関係なくブドウジュースを送付させていただきます。
※プレゼントの発送は2月下旬予定です。
※クイズの答えは、広報塩尻3月号で発表します。
「イラスト」
左右の絵には違いが三つあります