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広報塩尻令和6年9月号テキスト版 10ページから11ページ

ページID:0045590 更新日:2024年8月28日更新 印刷ページ表示

広報塩尻2024年9月号テキスト版10ページから11ページがご覧になれます。

広島平和教育研修の報告 後世に伝える平和の尊さ

 8月5日月曜日・6日火曜日に、市内の中学校の生徒による広島平和教育研修を行いました。研修の様子と参加した生徒の平和への思いをお伝えします。
問い合わせ 総務人事課行政係 電話0263-52-0280 内線1312

中学生が体感する広島の歴史

 本市では、平和で明るく住みやすい郷土の発展を願い、昭和60年に「平和都市推進の宣言」をしました。また、平成6年度からは広島平和教育研修を行っています。
 この研修は、市内の中学校の生徒が戦争の悲惨さや平和の尊さについて現地で学ぶとともに、広島市で開催される平和記念式典に参加するものです。平和のために自分にはどんなことができるか、そして戦争や核兵器の悲惨さをどのように後世に伝えていくかなどに思いを巡らせます。

平和への思いを伝える「平和を考えるつどい」

 戦後79年が経過し、戦争を知らない世代が大多数を占めるようになりました。広島市を訪れ、原爆被爆者からの講話や資料館の見学などを通じて、平和の尊さ、戦争や核兵器の悲惨さを感じた中学生。8月11日日曜日にえんてらすで行われた「平和を考えるつどい」の第一部「平和祈念のつどい」では、それぞれが感じた平和への思いを発表しました。
 第二部では筑波大学名誉教授の伊藤純郎さんから、「桔梗ヶ原の青春 大陸の花嫁と女子拓務訓練所」と題した講演があり、平和について考える一日となりました。

主な研修日程

■8月5日月曜日
 ○中・高校生ピースクラブの皆さんによる原爆被害の説明と原爆被爆者による被爆体験の講話
 ○原爆の子の像へ折り鶴の奉納
 ○広島平和記念資料館の見学
■8月6日火曜日
 ○平和記念式典に参加
 ○平和記念公園と原爆ドームの見学
「写真1」8歳の時に自宅で被爆した山瀬さんから被爆体験の講話があり、原爆の恐ろしさを改めて感じました。
「写真2」「写真3」全国から小・中学生や高校生が集まり、「あなたの地元では、どんな戦争を経験して、それをどう伝えたいですか」などをテーマにグループディスカッションをしました。
「写真4」原爆で亡くなった子どもたちの霊を慰め、平和を呼び掛けるために建立された「原爆の子の像」に折り鶴をささげました。
「写真5」広島平和記念資料館を見学。原爆の恐ろしさを伝える被爆資料や遺品などの数々に心が痛みました。
「写真6」原爆死没者慰霊碑に献花を行い、犠牲者の冥福を祈りました。
「写真7」平和記念式典では、世界109カ国の参加者と共に平和への誓いを新たにしました。
「写真8」「写真9」「写真10」「平和を考えるつどい」では、中学生による研修報告と、筑波大学名誉教授の伊藤純郎さんの講演が行われました。

研修に参加した中学生が語る平和への思い

広島平和教育研修に参加した12人の中学生の皆さんが、研修を通して感じた思いを紹介します。

丘中学校

竹内 善輝(よしき)さん「写真」

 資料館を見学しましたが、見るも無残な光景が広島で起きていたと思うと恐ろしく、改めて今の日本が平和だと実感しました。この出来事を二度と起こさないためにも、私たちは戦争を後世に伝えていき、その恐ろしさを風化させてはいけないと思いました。

佐世 一花(いちか)さん「写真」

 原爆で亡くなった生徒の日記を読んだ時、悲しくて自然と涙が出てきました。掛け替えのない「日常」がある日突然奪われてしまったのです。まずは、私にできることから始めていこうと思います。もう二度と、掛け替えのない誰かの「日常」を奪わないために。

塩尻中学校

水間 育実(はぐみ)さん「写真」

 研修中に「核兵器の廃絶」という言葉を多く聞きました。79年前の出来事が二度と繰り返されないためにも、核兵器は廃絶されるべきです。自分たちが当たり前に過ごせているありがたさを実感し、自分たちにできることがあることを伝えていきたいです。

佐藤 隆寛(たかひろ)さん「写真」

 平和な社会を実現し、継続していくためには、戦争がどのような悲劇を生み、残酷さを与えるかを知り、私たちができることを考え、行動する必要があると思います。戦争の悲しい現実を身近な人に知ってもらうことが、平和への第一歩だと思います。

塩尻西部中学校

内藤 絢萌(あやめ)さん「写真」

 この2日間で、戦争についての私の考えは大きく変わりました。広島で感じたことなどは文化祭で伝えます。1人でも多くの人が戦争について知り、平和への意識を持つことで、平和の連鎖は広がっていくと思います。私たちにもできることはあるのです。

石井 皇名(こうめい)さん「写真」

 戦争は、心身に傷を負わせ、悲しみ、痛みしか生み出しません。今こそ、この星に住むすべての人が戦争について知り、学び、伝えることや、話をよく聞き、協力し合うことが大切です。誰もが当たり前の生活を送れるよう、平和への一歩を踏み出しましょう。

広陵中学校

坂上 琥珀(こはく)さん「写真」

 学校でいじめやいじりを無くしていくこと。家族、友達、仲間などさまざまな人たちと思いやりを持って関わり合うこと。近いところから小さな平和をたくさんつくり、その輪を徐々に広げていくことで、やがて世界中が平和になっていくと思います。

宮澤 咲希(さき)さん「写真」

 平和のために日常生活で心掛けたいことは、「人を大切にすること」「感謝の気持ちを忘れないこと」です。肌の色、言語、価値観など、自分と全く同じ人は一人もいません。意見を尊重し合うことや、困っている人に手を差し伸べることが必要だと思います。

楢川小中学校

小林 郁仁(いくと)さん「写真」

 原子爆弾がどれだけ危険な兵器であるのかを目の当たりにし、この出来事を再発させてはいけないと感じました。研修で学んだことをもとに、まずは自分の身近なところからどんな発信ができるか考え、平和について考える輪を広げていきたいです。

伊藤 心美(ここみ)さん「写真」

 被爆体験者の高齢化が進む中、若い世代の私たちの小さな力こそ、平和へと導くカギとなると考えます。小さな力で起こせる大きな意味を持った行動をしていきたいと思ったし、できるだけ多くの人に伝え、平和へと導いていける人になりたいと思いました。

両小野中学校

山田 妃乃(ひめの)さん「写真」

 研修では、教科書や先生が教えてくれること以上の大切なことを学びました。自分から行動を起こさないと世界平和は訪れません。これからの時代をつくるのは自分たちということを自覚して、学んだことを忘れずに未来を切り開いていければと思います。

坂西 友那(ともな)さん「写真」

 実際に自分の目で見たものは、本や動画よりもグッと刺さりました。今が平和であることは、当たり前ではないと改めて実感しました。「微力であっても無力じゃない」。なので私は、身近な人に、見て学び感じたことを積極的に伝えていきたいと思いました。