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広報塩尻令和6年9月号テキスト版 2ページから5ページ

ページID:0045583 更新日:2024年8月28日更新 印刷ページ表示

広報塩尻2024年9月号テキスト版2ページから5ページがご覧になれます。

特集 災害に備える「写真」

問い合わせ 危機管理課危機管理係 直通電話0263-52-0607
 今年の1月1日に能登半島を襲った大地震。本市でも、地震はいつ起きるか分かりません。自分や家族の命を守るために、災害への備えについて考えてみませんか。

地震は他人ごとではない

 上の写真は、能登半島地震で被災した家屋の3カ月後の写真です。最大震度7の地震が多くの人の生活に甚大な被害をもたらしました。災害から約8カ月たった今でも、千人を超える人たちが避難所で生活しています。
 地震は、激しい揺れが人々や建物などを襲い、多くの尊い命や住宅などの生活の基盤を一瞬にして奪います。また、台風などの風水害とは違い、いつ・どこで・どのくらいの規模で発生するかの予測が難しい災害です。
 本市周辺でも、糸魚川―静岡構造線断層帯や伊那谷断層帯、境峠・神谷断層帯、霧訪山―奈良井断層帯の地震が起こる可能性があります。文部科学省の地震調査研究推進本部によると、牛伏寺断層を含む糸魚川―静岡構造線断層帯で、マグニチュード7・6程度の地震の発生確率が、今後30年以内に14から30%と推測されており、地震の発生リスクは高くなっています。

自分の命を守る備えが大切

 本市では、避難所に避難した人が共同生活をするために食料や水、その他避難所で必要になる物品を備蓄倉庫で保管しています。
 しかし、避難者数が想定を超えた場合は、市の備蓄では不足する可能性があります。そのため、市民の皆さんには最低でも3日、可能な限り1週間分の水や食料、生活必需品などの備蓄をお願いしています。

家族や地域で備える

 先月、日向灘を震源とするマグニチュード7・1の地震が発生し、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。南海トラフ巨大地震(マグニチュード9・0)が発生した場合、本市でも最大震度5強の揺れが想定されています。
 「私たちが住む地域は大丈夫」と油断せずに、日ごろから防災意識を高め、家族や地域で災害に備えることが重要です。

ハザードマップのご活用を「写真」

 本市では、地震、風水害などの災害に対する備え、避難場所や避難時の心得などさまざまな情報を掲載した塩尻市防災ハザードマップを令和6年3月に改訂しました。
 家庭や地域での防災対策などにご活用ください。「QRコード」

備えていますか? 非常時の防災グッズ「写真」

 非常時に必要な物のリストです。いざという時のために、日ごろから備えましょう。

非常時持ち出し品 避難時にまず持ち出す物です。すぐに持ち出せる場所に保管しましょう。

□常備薬・かぜ薬 など
□お薬手帳(ある人)
□マイナンバーカード(ある人)
□健康保険証・診察券
□傷薬・包帯・ばんそうこう
□衣類・下着・タオル
□ティッシュ
□防寒シート
□懐中電灯・携帯ラジオ
□乾電池・モバイルバッテリー
□現金(公衆電話用の10円玉)
□通帳・印鑑
□携帯用トイレ
□飲料水
□軍手
□保存食(アルファ米、レトルト食品 など)
□箸・スプーン など

非常時に備えた備蓄品 避難後の生活を支える物です。3から7日分を準備しましょう。

□毛布・寝袋
□新聞紙
□洗面用具
□鍋・やかん
□トイレットペーパー
□筆記用具
□バケツ
□飲料水(1人1日3リットル目安)
□保存食(缶詰やレトルト食品 など)
□チョコレートなどの菓子類
□調味料
□卓上こんろ
□ガスボンベ
□携帯こんろ
□固形燃料

危機管理課 櫻山「写真」

 このリストの他に、自分が必要な物(眼鏡や入れ歯など)を用意してください。また、食料などの備蓄品は、普段から多めに買い置きしましょう。日常生活で使い、使った分を買い足すことで常に一定の備蓄を保つことができます。

地域で支え合う

 各地区で活動する自主防災組織。今回は高出四区のお二人に地域で防災に取り組むことの大切さについて聞きました。

「個人で」「地域で」防災意識を高める 区長 上原 和則さん「写真」 防災担当 佐々木 明さん「写真」

毎年訓練することが大事

 高出四区では、年に1回、地区の防災訓練を行っています。訓練では、地震発生の防災無線が流れた後、班ごとに指定された避難場所に避難し、班長が班員の安否を確認。安否が確認できない場合は、班長が自宅を訪問します。
 防災士の資格を持つ区長の上原和則さんは「災害は、いつ起こるか分からない。だからこそ毎年訓練することが必要です」と訓練の意義を話します。
 災害の状況により、すぐに外部から助けが来るとは限りません。そのため、まずは自分の身を守ること、そして近隣住民で助け合うことが重要です。「『この地区で被災することはないだろう』と思うのではなく、一人ひとりが防災意識を高めることが大切です」と区内の防災担当である佐々木明さんは話します。

自然と助け合えるように

 地域には、高齢者や障がい者など自力で避難することが困難な人がいます。「災害時に自然と助け合いができるように、自力避難困難者の把握に力を入れていきたいです」と上原さん。
 防災訓練では、日本防災士会長野支部の防災士の講演を企画するなど、これからも住民の防災意識を高める活動をしていきます。
「写真」分かりやすく避難訓練の情報を伝えるため、チラシにイラストを挿入。多くの住民が防災訓練に参加してもらえるような工夫をしています。

知っていますか? 塩尻市避難行動要支援者名簿

問い合わせ 地域共生推進課地域福祉係 直通電話0263-52-7315
「写真」▲市保健福祉センター1階地域共生推進課または市ホームページ(ページID:0002689)にある登録票に記入の上、提出してください。

どんな名簿なの?

 災害が発生した時に、自ら避難することが難しい人を支援するための名簿です。この名簿は、地域での支え合いの仕組みづくりに役立てるため、ご本人の同意に基づき、普段から地域の見守りなどを行う民生委員・児童委員や自治会関係者などに提供し、情報共有をしています。災害時に誰一人取り残さないようにするため、日ごろから災害に備え、誰もが安全で安心して暮らせる地域づくりにご協力ください。

対象者は?

(1)65歳以上の一人暮らしの人
(2)65歳以上の人のみで構成される世帯
(3)障害者手帳をお持ちの人
(4)介護保険の要支援または要介護認定を受けている人
(5)(1)から(4)には該当しないが、要支援者として登録を希望する人

名簿活用の流れは?

支援を希望する人から地域共生推進課へ 登録票の提出
地域共生推進課から支援を希望する人へ 登録内容の確認
地域共生推進課から地域関係者へ 名簿の提供
地域関係者から地域共生推進課へ 相談・報告
支援を希望する人と地域関係者 災害時の避難支援や日ごろの見守りなど
「イラスト」

地域共生推進課 小林「写真」

 この名簿は、災害時に地域関係者が必ず助けに来るものではなく、自助・共助の支え合いに役立てるものです。登録を希望する人も、自分でも避難所を確認するなど、自らの命を守る準備をしましょう。

災害時に便利! パッククッキング「イラスト」

 パッククッキングとは、食材を耐熱性のあるポリ袋に入れて、鍋などで加熱する調理方法です。
 洗い物を出さずに、簡単に温かい料理を同時に複数作ることが可能なため、災害時の調理法として注目されています。「写真」

基本の手順

(1)具材の大きさをそろえて切る。
(2)高密度ポリ袋に具材と調味料を入れる。
(3)具材と調味料をよくなじませる。
(4)加熱すると膨らむため袋の中の空気を抜く。
(5)袋をクルクルとねじって上の方で縛る。
(6)袋が破れたり鍋の底で溶けたりするのを防ぐため、鍋の中に金ザルや皿などを入れる。
(7)鍋の湯が沸騰したら(5)を入れ、ふたをする。弱火にして鍋底から常に泡が出る状態を保ち加熱する。

作る時の注意点

○必ず高密度ポリ袋を使う。(ポリエチレンと表示してある半透明なものや、耐熱130℃以上で湯せん対応のものを使用)
○油が多いものは不向き。
○火の通りが均一になるように具材はなるべく平らにして鍋に入れる。
○たくさん作りたいときは、1袋にたくさん入れるのではなく袋の数を増やす。(1袋1から2人前)
「イラスト」塩尻市食育推進キャラクター グレータス
レシピは19ページで紹介しているよ!ぜひ作ってみてね♪

表紙の写真「写真」

 市内の保育施設では、毎月避難訓練を行っています。小さな頃から防災意識を持ち、いざという時に焦らず自分の身を守る行動ができるように訓練しています。