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広報塩尻令和6年1月号テキスト版 6ページから13ページ

ページID:0037293 更新日:2023年12月28日更新 印刷ページ表示

広報しおじり2024年1月号テキスト版6ページから13ページがご覧になれます。

特集 心豊かに 芸術

 本市の芸術文化に関する、イベントや団体などの活動を紹介します。興味のある活動が見つかれば、今年から始める、鑑賞するなど日常に芸術を取り入れてみませんか。

芸術文化を直接鑑賞する人は現在も減少傾向

 本市では、一年を通して芸術文化のさまざまなジャンルでたくさんの団体が活動しており、団体ごとでもイベントを行っています。令和5年度になり、芸術文化のイベントなどを制限なく開催することができるようになってきています。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、芸術文化の活動や鑑賞する機会が減っていました。令和4年度は、塩尻市民音楽祭が中止になり、塩尻市民文化祭の舞台発表や塩尻市民演劇フェスティバルでは観客席を減らしたりするなど、活動に多くの制限がありました。文化庁が行った調査で、令和4年中に芸術文化イベントを直接鑑賞した頻度は、令和3年と比べて減った人が、増えた人よりも多くなっています。(グラフ1参照)

芸術文化活動と幸福度に関連あり

 実は、芸術文化活動と幸福度には関連があります。グラフ1の調査において、増加した人は、減少した人よりも「幸せ」だと感じた人が多くなっています。(グラフ2参照)
 また、幸福度について、芸術文化活動を直接鑑賞した人は直接鑑賞していない人に比べ、芸術文化活動を実際に行っている人は実際に行っていない人に比べ、高い数値となっており、芸術文化を鑑賞したり行ったりしていると幸せを感じる傾向にあります。(グラフ3参照)

幸せを感じる活動の一つ

 調査の結果から、芸術文化活動は幸せを感じる活動の一つといえます。まだ芸術文化活動をしていない人や最近活動していない人などは、芸術文化活動を始めてみてはいかがでしょうか。そこで、本市の芸術文化のイベントや芸術文化活動を担う地域の皆さんを紹介します。
「写真」6から7ページの作品
「冬のりんご畑」第10回日展入賞作品
小松正弘さん(宗賀)(小松さんのインタビューは9ページ)
■グラフ1 令和3年と比べ令和4年中に芸術文化イベントを直接鑑賞した頻度
大幅に増えた 3.1%
やや増えた 12.3%
変わらない 57.1%
やや減った 12.3%
大幅に減った 15.3%
■グラフ2 この1年間の芸術文化の鑑賞状況の変化による幸せへの影響(直接鑑賞した頻度の回答別)
増加した
大幅に増えた 14.8%
やや増えた 49.2%
変わらない 27.8%
やや減った 4.6%
大幅に減った 3.7%
減少した
大幅に増えた 2.2%
やや増えた 4.0%
変わらない 54.0%
やや減った 27.5%
大幅に減った 12.3%
■グラフ3 幸福度
直接鑑賞
なし 5.85
あり 6.40
実践など
なし 6.02
あり 6.48
※グラフの左軸は「幸福度」の複数項目の設問に対し、0(とても不幸)から10(とても幸せ)で回答したものの平均値
出典:文化庁「文化に関する世論調査」

塩尻で育む芸術文化

 本市が共催で行っている芸術文化事業(芸術祭、音楽祭、文化祭、洋楽舞踊フェスティバル、演劇フェスティバル)や、そこで活躍する団体の人たちの活動への思いを紹介します。

塩尻市民文化祭「写真」

 11月上旬に、展示発表と舞台発表を行います。趣向を凝らした発表で芸術文化に親しむことができます。

塩尻市民芸術祭「写真」

 6月上旬に、展示発表と舞台発表を行います。初夏らしい作品や華やかなステージ発表など個性あふれる内容です。

塩尻市民演劇フェスティバル「写真」

 市内を中心に活動する劇団や高校生などが演劇を発表します。各団体が演出やストーリー展開を工夫して発表します。

塩尻市民音楽祭「写真」

 管弦楽発表、バンド発表、コーラス発表の三つを行います。さまざまなジャンルの音楽を楽しむことができます。

塩尻市民洋楽舞踊フェスティバル「写真」

 毎年、秋頃に開催しています。バレエ・ヒップホップ・ジャズダンス・フラダンスなど、多彩な踊りを発表します。

塩尻市芸術文化振興協会の会員を募集しています

問い合わせ 社会教育スポーツ課社会教育係 直通電話0263-52-0902
 芸術文化活動をしている個人と団体で構成する協会です。登録すると、市共催の芸術文化事業(文化祭、演劇フェスティバル など)に参加することができます。
■対象
 市内に在住・就学・就業する個人・団体、本市の出身者または本市と特別な関わりを持つ個人・団体
■登録料・会費 無料
■申し込み方法
 塩尻総合文化センター1階社会教育スポーツ課または市ホームページにある申請書に記入の上、〒399-0786 大門七番町3番3号社会教育スポーツ課宛てに郵送または提出してください。
※詳細は市ホームページをご覧ください。「QRコード」

塩尻美術会 会長 小松 正弘 さん「写真」

塩尻市芸術文化振興協会会長としても活躍し、芸術体験会やサマースクールなどの市のイベントで講師もしています。

会員同士で切磋琢磨

 塩尻美術会は、30から80代の37人が入会しており、月1回の絵画制作と研究会、月2回の石膏デッサン会、春と秋の写生会、7月の人物デッサン会などを行っています。他にも、子どもたちや絵を描いてみたいと思っている人にも興味を持ってもらえるように、エカキッズやまなび庵の絵画教室などを市と協力して開催しています。会員は、美術に興味があり、展覧会に行く人が多く、どの展覧会が参考になるかなど情報交換や、他の人の作品を見て学び、お互いに高め合っています。
 令和5年度は日本画の講座を3回行いましたが、受講希望の声が多かったため、来年度は回数を増やそうと思っています。今後は、藍染めの講座の開催など、塩尻美術会として新しいことに挑戦し、いろいろな人に興味を持ってもらえるよう活動していきたいです。
 塩尻市民芸術祭や塩尻市民文化祭の展示発表、塩尻美術会ホームページで作品を見ることができますので、ご覧ください。「写真」

塩尻市民吹奏楽団 団長 鈴木 希望 さん「写真」

楽団発足以来、初の女性団長として楽団を率いています。演奏も運営も中心となり活動。担当の楽器はオーボエ。

大人になっても続けられる青春

 塩尻市民吹奏楽団は、高校1年生から、50代後半までの30人ほどで活動しています。幅広い年代の人が、学校の部活動のように仲良く和気あいあいとした雰囲気で練習しており、大人になった今も青春を感じることができます。年1回の定期演奏会をはじめ、地区での演奏会や介護施設などへの訪問で、演奏をしています。コロナ禍で昔からいた人が辞めてしまったり、練習や演奏会を行えなかったりと、この数年は活動が難しかったです。令和5年度は10人が楽団に加入し、演奏者がいない打楽器のパートや楽団の運営を、もともといたメンバーを中心にみんなで助け合うことで、定期演奏会を4年ぶりに行うことができました。
 定期演奏会では「とても感動した」と観客から直接伝えていただいたことがあり、気持ちを込めた演奏が伝わったのだと実感し、今後も活動を続ける糧になりました。これからも積極的な活動をするので、楽器を持っている人は一緒に演奏しませんか。「写真」

塩尻写友会 会長 畠山 伸 さん「写真」

昭和47年に発足した塩尻写友会に同年に入会し、活動しています。「写真は足で撮る」を胸に、写真撮影に奮闘。

写真は芸術、撮りたいものを自由に撮る

 塩尻写友会は、30から80代の24人で、60代以上のメンバーが中心となり活動しています。写友会の主な活動は、2カ月に1度の月例会、塩尻市民芸術祭や塩尻市民文化祭の展示発表、写真県展への作品応募、さまざまな場所で行う撮影会などです。月例会は、参加する会員が持ち寄った写真を会員同士で審査し、年度賞を決めて表彰しています。月例会に出す写真を、家の近所を散歩しながら撮る人もいれば、旅行先で撮る人もいます。写真県展は大きなコンテストのため、入選するとうれしく、モチベーションが上がります。
 ただし、写真は芸術のため、コンテストのために撮るだけでなく、自分が撮りたいものを自由に撮ることも大事です。月例会などの活動を通して、会員同士で技術を高め合うことができていることが、写友会として良いことだと思います。
 今では、カメラだけでなくスマートフォンでも写真が撮れるので、写真に興味がある人はぜひ参加してください。

芸術文化 高校生編 「写真」

 塩尻市芸術文化振興協会に登録している団体だけでなく、市内の高校3校でもさまざまな芸術文化活動が行われています。各高校の芸術文化に関する部活動から一部をご紹介します。

塩尻志学館高校書道部 部員 小泉 世知(せしる)さん「写真」

みんなで良い作品を作りたい

 塩尻志学館高校書道部は、放課後に書道室などで活動しています。放課後の練習では、終わりの時間を決め、集中して練習しています。書道部の主な発表の場は、高校の文化祭での作品展示や、各種書道展への出展です。また、自分たちが出展するものだけでなく、企業や市から、テーマの決まった作品を依頼されて、大きなものに取り組むこともあります。みんなでテーマに合うレイアウト・絵・歌詞を考え、みんなで作り上げています。今も新たなテーマで依頼があり、作成しています。
 私が書道を始めたきっかけは、小学2年生の時に習い事をやってみたいと思い、自分でできそうなものは何かと考え、書道を選びました。中学1年生の時に勉強に集中したかったので、一時的に書道を辞めました。しかし、高校に入学し、部活動見学をした時に、また書道をしたいと思い、書道部に入部しました。書道で字を練習しているおかげで、きれいな字を書くことができると実感しています。書いた字を友達から褒められることがうれしいです。
 今後の、個人的な目標は賞をもらうこと、部の活動目標は作成する物を良い作品に仕上げることです。「写真」

田川高校ダンス部 部長 吉江 一菜愛(ひなの)さん「写真」

見た人からのカッコいいが褒め言葉

 田川高校ダンス部は、1年生2人と2年生3人の5人で、放課後にダンスの練習に励んでいます。練習しているダンスの種類は、ヒップホップやガールズ、ジャズなどです。踊る曲をみんなで決め、振り付けは自分たちで考えたり動画サイトなどで見つけたものを取り入れたりして作り上げています。ダンスの発表をできる主な場としては、高校の文化祭や長野県高等学校ダンスフェスティバルなどです。他にも、えんてらすのイベントなどでダンスパフォーマンスをすることがあります。
 私は、幼稚園児のころからダンスをするのが好きで、小学2年生からダンススクールに通い始め、今ではダンス歴が9年となりました。部活動では、部長として活動の中心となり、部員たちに振り付けを教えて、ダンスが上達するよう取り組んでいます。苦手な振り付けを踊ることができるようになるまでに時間がかかりますが、ダンスが好きだから続けられています。
 私にとって次で最後となる高校の文化祭に向け、練習しています。曲数を増やしたり、フォーメーションダンスなど見せ方もより工夫することができたりするので、多くの生徒の入部を期待しています。「写真」

東京都市大学塩尻高校戯画部 部長 清沢 真央(まお)さん「写真」

自由に表現できることが魅力

 東京都市大学塩尻高校戯画部は、部員7人で、放課後に活動をしています。主に、学校の文化祭で展示や販売をする絵や、まんが甲子園をはじめさまざまなコンクールに出展する作品を制作しています。文化祭で販売する作品は、1人2、3作品を出品し、来場する皆さんのおかげで、ほとんどが売れています。他にも、書道部と共同の詐欺防止のポスターや、駅のお弁当の掛け紙に絵が採用されています。
 私は、ただ絵を描くだけでなく、さまざまな画材を使って自由に表現できるところに魅力を感じ、戯画部に入部しました。今は、紙に描くだけでなく、タブレットなどデジタル媒体を使って絵を描いています。デジタル媒体は修正がしやすいですが、紙に描くときは気軽に修正ができないので、難しいですね。しかし、何を描こうかと考えて、描くものが決まった時は、わくわくした気持ちになります。人物画でいろいろな表情を描けることや、使う画材によって絵の仕上がりが違うものになることが面白いと思います。
 私の今後の目標は、紙に描いた作品をコンクールに出して、入賞することです。目標に向かって、取り組んでいきます。「写真」

絵本作家に聞く芸術文化

 北部子育て支援センター内の壁画を描いたことから本市と関わりを持つ、絵本作家のaccototoさんに、壁画に込めた思いや芸術文化活動の魅力などについて聞きました。
accototo(アッコトト)ふくだ としおさん+あきこさん「写真」
©accototo ふくだとしお+あきこ「イラスト」

子どもの素直な反応がうれしい

としおさん

壁画を描くことや読み聞かせなどいろいろな活動をしています。どれも絵本製作から派生したものです。主な活動の絵本では、私たちの絵本を読んだ子どもから、「おもしろかった」と頑張って自分で書いた手紙が来たときはうれしかったですね。子どもは忖度(そんたく)なく素直に喜ぶので、子どもたちの素直なうれしそうな反応が、私たちにとってもうれしいです。

あきこさん

1作目の絵本を出してから20年が経ちました。私たちの絵本を読んだ子どもが、大人になって、保育士として私たちの絵本を子どもたちに読み聞かせしていると聞いたとき、とてもうれしかったですね。

としおさん

私たちの絵本は翻訳され、ベトナムや中国など海外でも出版されており、海外の子どもたちが読んでいる姿を思い浮かべることができるのもうれしいです。
 私たちは物心付いたときから、絵を描いたり何か作ったりすることが好きで、それが今も継続して活動につながっています。

塩尻市の子どもたちはずっと近い距離感が印象的

としおさん

壁画作成時にワークショップをして、読み聞かせを行いました。子どもたちがすぐに慣れて、初めから距離感が近いことがとても印象的でした。

あきこさん

地域によっては、ずっと遠い距離感のまま終わってしまうこともありますが、えんてらすでの読み聞かせでは、子どもたちが集中して聞いてくれました。塩尻市の子どもたちは読み聞かせに慣れていたので、たくさんの本に触れているとすぐに分かりました。

壁画のどこを切り取っても会話になるように

としおさん

北部子育て支援センターは、親子で来る場所なので、壁画のどこを切り取っても会話になるように意識しました。また、柱と空間の雰囲気を壊さないように気を付けました。子どもたちは細かいところまで気付くので、アリをたどることができるようにしたり、見つけて楽しむことができるように小さいアリを10匹隠したり、遊びを入れています。ぜひ、柱を回って絵を楽しんでください。
写真「北部子育て支援センターの壁画」

思い付いたらすぐ行動を

あきこさん

これから芸術活動を始めたい人は、思い付いたらすぐ行動をすることが大事だと思います。

としおさん

写真でいえば、スマホで手軽に撮ることができるので、悩まずにやってみることが大事です。

あきこさん

何でもいいので、ワークショップに行ってみることをお薦めします。興味を持てるものが見つかることもあります。参加者から情報を得ることもできます。そして、自分の直感を信じてください!

としおさん

子どもは、自分の思った通りに描き、特徴を捉えたものや味のあるものができるので、私は子どもは芸術家だと思います。何か作るときに、自分の子どものころを思い出して行うといいかもしれません。

芸術は心を豊かにするもの

としおさん

芸術は衣食住とは違い、なくても生きることができますが、生活に潤いを与え、心を豊かにします。ぜひ芸術を始めてほしいです。

accototoさん直伝! 絵を描くコツ

描くもの(実物)をよく見る!
■どのような質感かよく観察する
■光と影はどうなっているか など
見る力→描く力
描く力→見る力
 よく見て描くと、まず見る力が向上。見た物を描こうとして描く力が向上。描く力が向上すると、より見て描くため見る力が向上。この繰り返しで上達する! 周りにある物の見方も変わって新しい発見があるかも。

新春お年玉 間違い探しクイズ

左右の絵には間違いが三つあります!「左イラスト」「右イラスト」
 正解者の中から抽選で合計15名様に市内のワインまたはぶどうジュースをプレゼントします。併せて本市の広報について意見をお聞かせください。
■申し込み方法(次のいずれか)
 ○電子申請▲「QRコード」
 ○はがき(記載事項は下記を参照)
■申込締め切り日
 1月31日水曜日(当日消印有効)
■抽選日 2月中旬
※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。また、当選者が20歳未満の場合は、希望に関係なくぶどうジュースを送付させていただきます。
※賞品の発送は、2月下旬を予定しています。
※間違い探しの答えは、広報塩尻3月号で発表します。
イラスト「葉書」
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