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広報塩尻令和6年1月号テキスト版 2ページから5ページ

ページID:0037288 更新日:2023年12月28日更新 印刷ページ表示

広報しおじり2024年1月号テキスト版2ページから5ページがご覧になれます。

新春市長対談 15年前を振り返る 昔と今で比べる 塩尻市の「魅力」

2008年1月号の新春市長対談に当時高校生で出演していただいた皆さんと、百瀬敬市長とで対談を行いました。15年前を振り返りながら、現在の塩尻市がどのように発展したのか、昔と今を比べながら塩尻市の魅力について語っていただきました。
「写真」

出演者

武蔵工業大学第二高校出身(現:東京都市大学塩尻高校) 青木 俊樹さん

ロボット制作に携わる会社に務め、資材購買やIT推進の管理を担っている。

塩尻市長 百瀬 敬

令和4年10月に就任し、「ともに支えあえる心豊かな地域づくり」を目指す。

塩尻志学館高校出身 赤岩 駿也さん

 県外の企業で一級建築士として、建物のデザインを行っている。

田川高校出身 中原 雄大さん

 地域に住む人が安心して暮らせるようにと、近隣の自治体職員として働く。

15年前と今を比べて、塩尻市はどんなところが変化したと思いますか。

市長

2008年当時、私は市職員として広報しおじり1月号の新春市長対談を担当しました。15年ぶりに皆さんにお会いして対談ができることをうれしく思います。今日はよろしくお願いします。

中原さん

やはり、えんぱーくやえんてらすができたことだと思います。今は、たくさんの高校生の姿がありますね。高校生だった当時はえんぱーくが建設中で、人が集まれる場所がなく、他校の生徒と顔を合わせるのは駅くらいでした。

青木さん

確かに自宅以外で勉強をする時は学校かファミリーレストランしかなかったです。現在は、仕事で必要な資格の勉強をするために、えんぱーくを利用しています。また、図書館や子育て支援センターが入っているので、子どもと一緒に利用することもあります。誰でも気軽に利用できる施設ができたことは魅力的ですね。

赤岩さん

私は、建築系の大学に進学して、さまざまな自治体の図書館の建設に携わった教授の授業を受講していました。その時に、図書館の事例見学でえんぱーくの図書館を訪れました。地元の図書館が見学先に選ばれて、誇らしかったことを覚えています。また、えんてらすは、地域住民にとって自宅や職場、学校でもない第3の居場所になっていると感じました。人が集える地域の拠点があることは良いですね。

市長

皆さんがおっしゃったように、えんぱーくやえんてらすは多くの人が利用し、人と人がつながれる場所になっています。えんてらすは、駅から近いこともあり、市外の皆さんの利用も多くなっています。老若男女問わずさまざまな人が利用する、塩尻市の魅力ある施設になりました。

赤岩さん

もう一つ、道が広がったという印象があります。市内を「のるーと塩尻」が走行していたり、自動運転の実証運行をしていたりすると思うのですが、そのような交通の基盤を作るには、広い道を通すことが必要ですよね。高齢化は進むので、高齢で運転が難しくなった人が車を運転しなくても移動ができるような社会づくりが大切だと思います。

市長

交通インフラの整備について市民の皆さんから、多くの要望をいただいています。市民の皆さんが買い物や病院などに行く生活の足の確保が必要です。

自然の魅力や都市の変化はどんなところで感じますか。

青木さん

高ボッチ高原は魅力的ですよね。私は趣味でランニングをしており、よく高ボッチ高原まで走って登るのですが、頂上から見る景色はとても素晴らしく、訪れる人を魅了しています。ただ、頂上まで行く道が狭いと感じるため、新たなルートや道の拡充をするとより多くの人が自然を感じられるのではないかと思います。

赤岩さん

私が住んでいる都市部には自然を感じられる場所が少ないので、塩尻市は絶景が見られる場所や緑が多い場所があり、自然が豊かだと思います。塩尻市の公園をいかに利用してもらうかを考えた時に、何かに絡めて整備できるものがあれば楽しくなると思いました。例えば、カフェや駐車場がセットになっていれば、そこに自然が交わって市民が利用しやすくなると考えます。

市長

そのような公園は、令和5年4月にリニューアルオープンした小坂田公園が挙げられます。子どもが遊べる遊具の充実や駐車場の確保、飲食・物販店舗「小坂田マルシェ790」のオープンなど、市内外の多くの人が足を運ぶ人気の公園になっています。室内子どもアスレチックの建設など、まだリニューアル途中ですので、今後もぜひ期待してほしいです。

中原さん

私は、子どもと一緒にチロルの森に行っていました。自然に囲まれたところで動物にも触れ合えて、都会では味わえないような経験ができる施設だったと思います。それが無くなってしまって残念ですが、また自然と触れ合えるような施設ができればいいなと思っています。

青木さん

子どもの頃によく遊びに行っていたので、閉園すると聞いた時は寂しかったですね。

赤岩さん

私が子どもの頃に行って楽しかった場所は、記憶に残り、自分の子どもも連れて行ってあげたいという感情になります。世代を超えてリピーターがいることを考えると、チロルの森のような施設があると地域の活性化につながると感じます。

市長

チロルの森が閉園した時に多かった声が「子どもの頃に何回も行った思い出がある施設だった」というものです。親に連れて行ってもらった場所に、今度は自分の子どもを連れていく。そのようなサイクルは大切だと思います。旧チロルの森の活用方法も考えています。

塩尻市の特産品を聞かれた時に思い付くものはありますか。

中原さん

やはり塩尻市といったらワインが思い浮かびますね。

赤岩さん

私もワインが思い浮かびます。県外に住んでいるのですが、スーパーマーケットで塩尻市産のワインが売られているのを見ると誇らしく思います。

市長

この15年でワインの産地としてブランド力が上がっており、「ワイン=塩尻」という認知度も高くなったと感じます。ただ、ブランドの発信は難しいですね。例えば、木曽漆器。ある調査では、県内の皆さんは認知していても、全国ではあまり知られていないという結果でした。自分たちが感じているブランド力と外から見たブランド力は全く違うものかなと思っています。

青木さん

小学生の時に木曽平沢地区で行われている木曽漆器祭で箸を買ってもらい、すごく物が良くて何年も使いました。その時の記憶がよみがえり、昨年から木曽漆器の箸を使っています。魅力ある特産品が市外にも広がってほしいですね。そのためにも、現状を把握しつつ時代の変化に沿ったブランディング方法に変えていくことが必要だと感じます。塩尻市のブランド力が上がって特産品が有名になれば、市民の生活も豊かになると思います。

最後に、魅力ある塩尻市であり続けるためにどのようなことが必要だと思いますか。

市長

令和6年度からは第六次塩尻市総合計画が始まります。この計画は9年間の計画で、目指す都市像を「多彩な暮らし、叶えるまち。田園都市しおじり」と掲げています。9年後の塩尻市はどんな都市であってほしいかも併せて教えてください。

赤岩さん

コロナ禍で人と人のつながりが薄くなり、デジタルが発展しましたが、結局は人と人のつながりが大切だと思います。デジタル空間だけでなく、人が集える場所があることで、心がより豊かになります。新しく作るだけでなく、古いものを生かして利用する仕組みができれば、塩尻市はより活性化すると思います。故郷が衰退してほしくないので、産業的にも観光的にも発展して、潤沢な市になってほしいと思います。

中原さん

年を取っても安心して暮らせるように交通が今よりもっと発展してほしいです。また、9年後は、子育てがより安心してできる市になっていてほしいですね。子育て支援センターができて、子育てを孤独に感じる人は減ってきていると思うので、今ある支援は継続しつつ、市内に産婦人科ができて、生まれてから成人するまで、切れ目ないサポートを手厚くしてもらえたらと思います。県外に出ても塩尻市に戻って来たいと思えるような都市であってほしいです。

青木さん

9年後は、私の子どもが大学進学か就職か迷う時期だと思いますが、働く選択をした時に、この地域に多くの雇用があるといいなと思います。地方は都市部に比べて情報を得られるスピードが遅いと感じます。そのため、都市部に行きたいと思う人も多いと思いますが、雇用先が増えることで塩尻市に残る人が増えるのではないかと考えます。塩尻市はのるーと塩尻や自動運転など最先端なことにチャレンジする市だと思うので、この先もさまざまな事に挑戦する都市であってほしいです。

市長

 皆さん貴重な意見をありがとうございます。9年は遠いようで意外と早く来てしまいます。第六次塩尻市総合計画では新しく「幸福度」という指標を設けました。幸せの感じ方は人それぞれですが、皆さん一人ひとりが幸せになるまちづくりを進めていきたいと思います。
 また、市内に住んでいる住んでいないに関係なく、塩尻市に関心を持って塩尻市のために何かをしたいと思う人、関係人口を増やしていかなければいけない時代だと思います。
 今回は15年ぶりにお会いして、充実した人生を送られていると知って、とてもうれしい気持ちになりました。今後のご活躍と素晴らしい一年になりますように願っています。「写真」
「写真」2008年1月号の新春市長対談の掲載写真
中原 雄大さん 青木 俊樹さん 赤岩 駿也さん 前塩尻市長 小口 利幸さん