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広報塩尻令和5年11月号テキスト版 6ページから11ページ

ページID:0036307 更新日:2023年11月1日更新 印刷ページ表示

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塩尻市のお財布事情

 令和4年度普通会計の決算状況をお知らせします。
問い合わせ 財政課財政係 電話0263-52-0280 内線1361
「イラスト」どのくらい収入があって、どのような目的で使われたんだブー?

歳入 348億6253万円「円グラフ」

※( )内の数値は構成比です。
自主財源(46.2%)
市税 102億9307万円(29.5%)
諸収入 31億5609万円(9.1%)
繰越金など 20億9910万円(6.0%)
使用料・手数料 4億6203万円(1.3%)
分担金・負担金 8590万円(0.3%)
依存財源(53.8%)
国庫・県支出金 74億6481万円(21.4%)
地方交付税 63億1202万円(18.1%)
地方債 25億7035万円(7.4%)
交付金 24億1916万円(6.9%)
「イラスト」詳しく見てみるブー
市税の内訳「グラフ」
固定資産税 48億8212万円(47.4%)
市民税 43億232万円(41.8%)
市たばこ税 4億2779万円(4.2%)
都市計画税 4億1959万円(4.1%)
軽自動車税 2億6106万円(2.5%)
鉱産税 11万円(0.0%)
入湯税 8万円(0.0%)

令和3年度に比べて歳入どうなっている?

歳入全体は減

地方債の借り入れが3年度より少なかったこともあり、歳入全体では1.3%、約4.6億円の減に。

市が自分で集める自主財源は増

繰越金などが減少しましたが、その他は増加。特に市税が約3.6億円増加したため、全体で0.8%の増に。

国や県からの依存財源は減

国庫・県支出金や、地方債の借り入れが減少したことにより、依存財源は全体で3%の減に。

用語解説

■自主財源 市が自ら徴収または収納できる財源
 〇市税 市民や企業が納めた税金
 〇諸収入 貸付金の元金収入など
 〇繰越金など 前年度の繰越金や、基金を切り崩した繰入金、寄付金など
 〇使用料・手数料 保育料や市の施設の使用料、証明書発行手数料など
 〇分担金・負担金 特定のサービスを受けた人からの負担金など
■依存財源 国・県などから交付または借り入れた財源
 〇地方交付税 市が全国標準的な行政サービスを提供するため、財政状況に応じて国から交付されたお金
 〇国庫・県支出金 特定の目的のために国や県から交付されたお金
 〇地方債 市が大規模な事業を行うために、国や銀行から借り入れたお金
 〇交付金 国から一定の割合で配分、譲与されたお金

歳出 341億6066万円「円グラフ」

義務的経費(42.5%)
人件費 57億9678万円(17.0%)
扶助費 57億5269万円(16.8%)
公債費 29億6841万円(8.7%)
消費的経費(43.2%)
補助費等 46億7852万円(13.7%)
物件費 45億4425万円(13.3%)
投資・出資金・貸付金 25億463万円(7.3%)
繰出金 21億3271万円(6.3%)
積立金 6億5291万円(1.9%)
維持補修費 2億3538万円(0.7%)
投資的経費(14.3%)
普通建設事業費 46億4039万円(13.6%)
災害復旧費 2億5399万円(0.7%)
目的別にすると「グラフ」
福祉の充実 106億8643万円(31.3%)
商工・観光の振興 45億8350万円(13.4%)
市の運営 40億4021万円(11.8%)
道路・公園などの整備 39億7630万円(11.6%)
教育・文化の振興 34億1760万円(10.0%)
市の借金返済 29億6841万円(8.7%)
健康・衛生の推進 19億536万円(5.6%)
農林水産業の振興11億3525万円(3.3%)
消防・防災対策 8億7721万円(2.6%)
その他 5億7039万円(1.7%)

令和3年度に比べて歳出どうなっている?

歳出全体は増

歳出全体では、普通建設事業費や物件費などが増加したことなどにより0.9%、約2.9億円の増に。

必ず支払わないといけない義務的経費は減

扶助費が約4.9億円減少したため、全体で2.5%の減に。

目的別だと商工・観光の振興が増

市内中小企業への貸付金が増えたことや、core(コア)塩尻の整備、のるーと塩尻に関連する事業が増えたため、21.1%、約8億円の増に。

用語解説

■義務的経費 支出が義務付けられている経費
 〇人件費 市職員給与、市議会議員報酬、各種委員報酬など
 〇扶助費 生活保護費、各種医療費の助成など
 〇公債費 借り入れた地方債(借金)の返済金
■消費的経費 市が行うサービスのうち、形を残さない性質の経費
 〇物件費 光熱費、消耗品費、委託料や使用料など
 〇補助費等 特定の事業や団体への補助金や交付金
 〇投資・出資金・貸付金 融資資金などの貸付金
 〇繰出金 国保会計など他会計へ繰り出したお金
 〇積立金 特定の目的のために基金へ積み立てたお金
 〇維持補修費 道路や施設などの維持補修費
■投資的経費 道路、学校、市営住宅の建設などを整備するための経費
 〇普通建設事業費 道路や公園、学校など公共施設の建設費など
 〇災害復旧費 災害時の公共施設の補修費など

塩尻市の財政の疑問にお答えします【 私がお答えします! 財政課 藤牧 晃平「写真」】 高校生広報アドバイザーの2人が疑問に思うことを市の財政課職員に質問!

※高校生広報アドバイザー…行政広報の堅苦しさの打破、地元高校生の地域への愛着醸成を目指し、就任していただいた市内高校3校の生徒。

歳入

市税 4年度 102億9307万円(29.5%) 3年度 99億3793万円
国庫・県支出金 4年度 74億6481万円(21.4%) 3年度 75億8555万円
地方交付税 4年度 63億1202万円(18.1%) 3年度 62億7619万円
諸収入 4年度 31億5609万円(9.1%) 3年度 31億2833万円
地方債 4年度 25億7035万円(7.4%) 3年度 30億4027万円
交付金 4年度 24億1916万円(6.9%) 3年度 24億5206万円
繰越金など 4年度 20億9910万円(6.0%) 3年度 23億8831万円
使用料・手数料 4年度 4億6203万円(1.3%) 3年度 4億3890万円
分担金・負担金 4年度 8590万円(0.3%) 3年度 7959万円

歳入って? 

塩尻志学館高校 二村 一慶さん「写真」

Q 歳入とは何ですか?

A 歳入とは、市に入ってくるお金のことです。その中でも、市税など市が自ら得られるお金のことを自主財源、実施する事業に対して国などからもらうお金や、各市町村に分配されるお金などのことを依存財源といいます。

Q 3年度に比べて市税が増えていますが、何か理由はありますか?

A 4年度は、新型コロナウイルス感染症によって停滞していた経済状況が回復してきました。それにより、市民の皆さんの給料などの課税所得が増加したことで、個人市民税が3年度に比べ増えたことなどが理由にあります。
■基金残高(預貯金)の推移「棒グラフ」
2年度 財政調整基金39億円 特定目的基金28億円 減債基金2億円
3年度 財政調整基金44億円 特定目的基金31億円 減債基金6億円
4年度 財政調整基金51億円 特定目的基金31億円 減債基金6億円

Q 市の貯金はどのくらいありますか?

A 市の貯金である基金には、三つの種類があります。4年度は、年度間の財源の変動に備えて積み立てる財政調整基金の残高が過去最高だった3年度をさらに上回り、約51億円となりました。(上グラフ参照)
 市民1人当たりで考えると13万2341円です。県下19市では、9番目に多くなっています。
 「貯金があるなら借金を返してしまえばいいのでは」と思うかもしれませんが、災害など不測の事態に備えることや、持続可能な市政運営のためには、貯金は必要なものなのです。

歳出

人件費 4年度 57億9678万円(17.0%) 3年度 56億7692万円
扶助費 4年度 57億5269万円(16.8%) 3年度 62億4281万円
補助費等 4年度 46億7852万円(13.7%) 3年度 45億8849万円
普通建設事業費 4年度 46億4039万円(13.6%) 3年度 34億8050万円
物件費 4年度 45億4425万円(13.3%) 3年度 43億5123万円
公債費 4年度 29億6841万円(8.7%) 3年度 29億6619万円
投資・出資金・貸付金 4年度 25億463万円(7.3%) 3年度 25億256万円
繰出金 4年度 21億3271万円(6.3%) 3年度 20億8503万円
積立金 4年度 6億5291万円(1.9%) 3年度 14億652万円
災害復旧費 4年度 2億5399万円(0.7%) 3年度 3億2551万円
維持補修費 4年度 2億3538万円(0.7%) 3年度 2億4286万円

歳出って? 塩尻志学館高校 要明 幸樹さん「写真」

Q 歳出とは何ですか?

A 歳出とは、市が使ったお金のことです。皆さんが普段使用しているえんてらすや公園、小・中学校など市の施設の維持・管理、皆さんの暮らしをより良くするための事業の運営などに使っています。

Q 3年度に比べて普通建設事業費が増えていますが、何か理由はありますか?

A 4年度は、日の出保育園増改築・中央スポーツ公園のテニスコート再整備や、地域DXセンター「core塩尻」の整備、旧楢川支所の解体工事など、規模の大きい公共事業がありました。そのため、3年度に比べて普通建設事業費は11.6億円増加しました。

Q 市の借金はどのくらいありますか?

A 現在、市の借金である地方債残高は、3年度に比べ3億円ほど減少し、約286億円となりました。(グラフ参照)
 市民1人当たりで考えると43万2176円です。県下19市では、9番目に少なくなっています。
■地方債残高(借金)の推移「グラフ」
2年度 287億円
3年度 289億円
4年度 286億円

Q なぜ借金をするの?

A 主に、多くの費用が必要な公共施設を建設したり道路を整備したりする際などに、資金調達のため地方債を発行(借金)します。公共施設や道路などは、市民の皆さんが将来にわたり、世代を超えて利用する施設です。そのため、世代間で負担し合う仕組みとしています。

市の財政を家計簿に例えてみた「イラスト」

※令和4年度決算の歳入総額を500万円に置き換えて、家計に例えています。

収入

項目と決算額
給料
市税 147万5000円
地方交付税 90万5000円
国庫・県支出金 107万円
交付金 34万5000円
分担金・負担金 1万5000円
使用料・手数料 6万5000円
諸手当
財産収入、寄付金、諸収入 45万5000円
昨年度の差引残高
繰越金 29万5000円
預貯金の引き出し
繰入金 5000円
ローンの借り入れ
地方債 37万円
合計 500万円

支出

項目と決算額
生活費
人件費 83万3000円
扶助費 82万3200円
物件費 65万1700円
保険、税金
補助費等 67万1300円
子どもへの仕送り
投資・出資金・貸付金 35万7700円
繰出金 30万8700円
預貯金の積立
積立金 9万3100円
ローン返済
公債費 42万6300円
家の増改築・補修
維持補修費 3万4300円
普通建設事業費 66万6400円
災害復旧費 3万4300円
合計 490万円

○差引残高 10万円

家計簿をポイントで見てみよう!

生活費はなぜこんなにかかっているの?「写真」

 生活費は、大きく削ることができないものです。どのようなものが生活費としてかかっているかというと、本市は保育現場への人的投資に力を入れているため、国の保育士配置基準より手厚く配置しており、人件費の割合が高めです。他にも扶助費という、子育て世帯や障がい者などの生活を社会全体で支えるための費用も生活費の一部です。

貯金はできているの?「写真」

 家計簿で見ると、収支の差引残高は10万円で黒字です。この中から、翌年度へ繰り越すお金を除いたものを貯金しています。決算で考えると約5億円を貯金できています。
 市の財政基盤を表す数値である財政力指数について、本市は0.63と県下19市では4番目に良い数値となっており、健全な財政運営ができているといえます。
「イラスト」

4年度の主な事業

※決算の詳細は、市ホームページ(URL https://www.city.shiojiri.lg.jp/soshiki/11/13491.html)でもご覧いただけます。「QRコード」

地域DXセンター「core塩尻」整備事業「写真」

4億8850万円
 「最先端の技術を活用し、まちに変革を起こし続ける場所」をコンセプトに、地域DX※の取り組みをさらに加速化するため、ウイングロードの一部区画を改修して施設を整備するとともに、運営に必要な備品の購入や事業構想の策定を行いました。
※DX…デジタル・トランスフォーメーション

小坂田公園再整備事業「写真」

3億9430万円
 小坂田公園を再生・活性化し、多様なニーズに対応したにぎわいのある公園にするため、2・3年度に引き続き再整備を進めました。4年度は、サッカー場、子ども広場、噴水、管理棟、駐車場、トイレなどの整備を行いました。

感想を聞いてみた!

身近に感じることができました 塩尻志学館高校 要明 幸樹さん「写真」

 普段私たちが使用している中央スポーツ公園などの施設も、市のお金で維持・管理されていることを知りました。私たちは税金を払っていますが、それも結果的には自分たちのために使われていることが知れて良かったです。
 歳出・歳入という言葉だけで聞くと難しく感じますが、普段の自分の生活に当てはめて考えてみたらすごく身近に感じました。市の決算について知ることも大切だなと思いました。

自分事として考えられました 塩尻志学館高校 二村 一慶さん「写真」

 歳出や歳入という言葉は聞いたことがありましたが、深く考えたことがありませんでした。市のお金について分かりやすく教えてもらい、初めて知ることも多く、楽しく学ぶことができました。
 普段自分でやりくりしているお小遣いに例えて考えるとより分かりやすく、自分事として考えられました。今後、自分で収入を得るようになったときは、きちんと自分の収支を把握できるよう家計簿を付けてみたいと思います。