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広報塩尻令和5年9月号テキスト版 10ページから11ページ

ページID:0034496 更新日:2023年8月30日更新 印刷ページ表示

広報塩尻2023年9月号テキスト版10ページから11ページがご覧になれます。

広島平和教育研修の報告 後世に伝える平和への思い「写真」

 8月5日土曜日、6日日曜日に、市内の中学校の生徒による広島平和教育研修を行いました。研修の様子と参加した生徒の平和への思いをお伝えします。
問い合わせ 総務人事課行政係 電話0263-52-0280 内線1312

中学生12人が広島で平和学習

 本市では、平和で明るく住みよい郷土の発展を願い、昭和60年に「平和都市推進の宣言」をしました。その一環として、平成6年度から「広島平和教育研修」を行っています。この研修は、市内中学校の生徒が、原爆被害の悲惨さや平和の尊さについて学び、8月6日に広島市で開催される平和記念式典に参加するものです。
 新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりとなる今回の研修では、参加した中学生が、平和のために何ができるかや、戦争・核兵器の悲惨さをどのように後世に伝えていくかを学んできました。

主な研修日程

■8月5日土曜日
 ○中・高校生ピースクラブの皆さんによる原爆被害の説明と原爆被爆者による被爆体験講話
 ○原爆の子の像へ折り鶴の奉納
 ○広島平和記念資料館の見学
■8月6日日曜日
 ○平和記念式典に参加
 ○平和記念公園と原爆ドームの見学

平和への思いを伝える「平和祈念のつどい」

 戦後78年が経過し、戦争を知らない世代が大多数を占めるようになりました。広島を訪れ、被爆者の講演や資料館の見学などを通じて、平和の尊さや、戦争・核兵器の悲惨さを感じた生徒たちが、8月12日土曜日に市保健福祉センターで行われた「平和祈念のつどい」において、平和への思いを発表しました。また、前広丘公民館長の三澤深さんから「大陸の花嫁と石の鐘の物語」と題して平和祈念講演をしていただきました。
「写真1」12歳の時に自宅で被爆した笠岡さんから被爆体験の講話があり、原爆の恐ろしさを改めて感じました。
「写真2・3」全国から小・中学生や高校生が集まり、グループディスカッションを開催。「あなたにとっての平和とは」「なぜ核兵器があるのか」をテーマに、自分たちはどんなことができるのかなどを話し合いました。
「写真4」原爆で亡くなった子どもたちの霊を慰め、世界に平和を呼び掛けるために建立された「原爆の子の像」に折り鶴をささげました。
「写真5」広島平和記念資料館を見学。原爆の恐ろしさを伝える被爆資料や遺品などの数々に、心が痛みました。
「写真6」平和記念式典では、世界99カ国の参加者と共に、平和への誓いを新たにしました。
「写真7」核兵器の凄惨な被害を物語る原爆ドームを見学しました。
「写真8・9・10」「平和祈念のつどい」では、中学生による研修報告と、前広丘公民館長の三澤深さんによる市内に残る戦争に関する施設などについての講演が行われました。

研修に参加した中学生が語る 平和への思い

 広島平和教育研修に参加した12人の中学生の皆さんが研修を通して感じた思いを紹介します。

塩尻中学校

林 泰生(たいせい)さん「写真」

 資料館などの見学や平和記念式典に参加したこの研修で、原爆の悲惨さ、平和の尊さを再度深く、細かく感じることができました。研修で学んだことを他の人に伝えていき、自分でできることがあるんだ、ということを日々思いながら生活していきたいと思います。

白木 里桜(りお)さん「写真」

 平和記念式典に参加し、核兵器の廃絶、世界恒久平和が実現されるべきだと改めて思いました。平和の尊さ、大切さを改めて実感し、自分たちには平和のためにどんなことができるのか、これから生きていく上でどんなことが大切なのか考えていこうと思います。

丘中学校

赤津 萌恵(もえ)さん「写真」

 原爆の悲惨さを知るため、資料館で写真や絵、実物の資料を見学しました。展示された資料などは本当に目を背けたくなるものでしたが、現実を目に焼き付けようと必死でした。被爆者の人に「もう二度と戦争はしないからね」と伝えたいです。

服部 周音(あまね)さん「写真」

 2日間の研修を通して、平和とは争わないことではなく一人ひとりが、この世界に生きていると実感できることだと思いました。この世界を平和にするためには核兵器の廃絶が必要不可欠です。身の回りの人に核兵器がいかに恐ろしいかを伝えていきたいです。

広陵中学校

横山 青空(そら)さん「写真」

 この研修で、平和とは、武力で争わずみんなが公平に話し合って問題を解決できることだと考えました。僕たちにできることは、核兵器廃絶と恒久平和のため団結し、行動していくことです。これからを生きる僕たちは、その役目を担い、前に進んでいきます。

前村 陽太郎(ようたろう)さん「写真」

 衣食住が整った毎日のありがたさや、78年前に多くの人の命と当たり前の毎日が奪われたこと、この悲劇を二度と起こしてはいけないという強い思いを感じました。私も平和な未来を作る一員だと自覚し、周りの人々と一緒に平和の尊さを考え続けていきます。

塩尻西部中学校

ダンバー 英美(えいみ)さん「写真」

 研修で「これからの未来は若者にかかっている」という言葉を多く聞き、使命のようなものを感じました。核兵器や戦争のない平和な未来を実現するために、今私にできることは、原爆の悲劇を周りの人に伝えることです。平和な世界の実現を願っています。

北原 ひなたさん「写真」

 ヒロシマ青少年平和の集いでは、核兵器について考えの違う人と話し合う貴重な機会があり、学びにつながりました。研修で、私たちの幸せな毎日のありがたさを改めて実感しました。私たちが感じたことや考えたことなどをこれからも発信していきます。

両小野中学校

東原 侑希(ゆうき)さん「写真」

 戦争・被爆体験の語り部は高齢化が進み、生の声を聴く機会は年々減少傾向にあります。若い世代が継承することは難しいですが、とても重要だと思いました。将来の平和を背負っているのは私たちです。この研修で得た知識を多くの皆さんに伝えていきます。

吉村 蒼祐(そうすけ)さん「写真」

 被爆の体験のお話を聞いた時は、とても悲しい内容に心が締め付けられ、「もう二度とこのようなことを起こしてはならない」と改めて強く感じました。今回の研修は、これからの日本や世界の平和についての意見を持つきっかけとなる貴重な経験でした。

楢川小中学校

古畑 智紗姫(ちさき)さん「写真」

 研修を通して原爆の恐ろしさだけでなく、平和の大切さを学びました。後世に原爆の恐ろしさや平和の大切さを語り継いでいきたいと思いました。「原爆ドーム」はただの観光地ではなく、「原爆や戦争について考えさせる観光地」であってほしいと思います。

三輪 空宇里(くうり)さん「写真」

 被爆を経験されたお話を聞いて、想像していた以上に悲惨なものだったと気付きました。僕たちに核兵器をなくすことはできませんが、落とさせないように訴えることはできると思います。二度と同じ悲劇が生まれないようにこれからの社会を生きていきます。