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広報塩尻令和5年6月号テキスト版 2ページから5ページ

ページID:0032274 更新日:2023年5月1日更新 印刷ページ表示

広報しおじり2023年6月号テキスト版2ページから5ページがご覧になれます。

最先端の技術を活用し、まちに変革を起こし続ける場所 地域DXの核 core塩尻始動「写真」

 本市が先進的に取り組んできた自動運転、MaaS(マース)※、地域デジタル人材活躍。革新的な都市機能の創出をもたらす地域DXの拠点「core(コア)塩尻」がウイングロード2階に6月1日木曜日からオープンします。「写真」
 今回は、施設に込められた思いをご紹介します。
※MaaS…個人の目的を持った移動に対応して、バスや電車、タクシーなどの交通手段をAIなどの技術で最適に組み合わせて、検索・予約・決済などを一括で行うサービス。
問い合わせ 先端産業振興室 電話0263-52-0280 内線5435 一般財団法人塩尻市振興公社 電話0263-50-7960

地域DXの拠点として 産業振興事業部長 古畑 久哉「写真」 

★h4DXで住民の生活をより便利で豊かに
 「DX」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、DXとはこれまでに本市が取り組んできた「のるーと塩尻」や「自動運転」といったサービスに代表されるような、AIなどの新しい技術を適切かつ積極的に利用することで、私たちの生活をより便利で豊かにしようとする考え方や取り組みのことだと思っています。
 本市では、このようなDXと呼ばれる分野の取り組みを、民間企業と共に全国に先駆けて実施してきました。core塩尻には、こうした民間企業をはじめ、地域の課題を解決するサービスの開発に取り組んでいる企業の集積を図ります。

塩尻発のサービスを生み出す

 core塩尻では、企業や地域、学生の皆さん、市職員などが一体となって、交通、環境、教育、自治会、医療などさまざまな分野において塩尻発のサービスを生み出していきたいと思っています。また、地域の皆さんが本市で行われているDXに関連する取り組みを体験できるイベントの開催や、スマートフォンなどの使い方に関する相談が気軽にできる場づくりを行い、「DX」をより身近に感じていただきたいですね。

core塩尻「イラスト」

core塩尻の役割は?「イラスト」

01 地域の声やアイデアの集約「イラスト」
02 部門を超えて新たな価値を生み出す「イラスト」
03 最先端の技術の実証・活用「イラスト」
04 地域デジタル人材の育成・輩出「イラスト」
05 塩尻発の発信・展開「イラスト」
「イメージ図」
会員企業専用オフィススペース 交流スペース

交流スペース

 市民の皆さんや民間企業など、どなたでも利用できる場所です。
のるーと塩尻アプリの相談窓口としても活用予定!
■営業時間 午前9時から午後7時
■定休日 土・日曜日、祝日、夏季(8月13日から16日)、年末年始(12月29日から1月3日)

オープンハブ「写真」

 地域課題や思いを持った人が集まり、アイデアを生み出す場所です。高齢者などが気軽にスマートフォンの使用方法について相談する場としても活用していきます。
アイディアラボ「写真」
 子どもから大人まで幅広い世代の皆さんが最先端の技術を学んだり、アイデアを形にしたりする場所です。
デルタルーム「写真」
 最先端の技術や開発中のサービスに触れることができる場所です。eスポーツなどデジタルを活用したサービスを体験できます。

オフィススペース

 会員契約をした企業が利用できる場所です。自動運転などのDXプロジェクトに関わる企業や、教育・研究機関、自治体・省庁などが実証を行い、新たなサービスを創出していくための場所となります。
「写真」コワーキングスペース
「写真」プロジェクトルーム
「写真」専用オフィス

■今後のスケジュール

6月1日木曜日 【企業向け】オープン
6月16日金曜日 【企業向け】オープンイベント
6月17日土曜日 グランドオープンイベント(詳細は5ページ)
6月19日月曜日 【全施設運用開始】グランドオープン

core塩尻への思い

 core塩尻で共にプロジェクトを進めていくパートナー企業の皆さんに、取り組みの内容や、core塩尻への期待についてインタビューしました。

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 パートナー 早瀬 慶さん「写真」

人口約6万6千人のアイデアが大きなエネルギーに「イラスト」

 core塩尻の立ち上げ当初から、コンセプト策定などに関わっています。core塩尻に込めた思いは、何かの「きっかけ」になる施設になってほしいということです。これから仕掛けやイベントを開催する中で、多くの皆さんに興味を持ってもらいたいですね。その後は「面白い」と思ったことに挑戦するなど、主体者として関わってもらい、住民が主役になれる施設にしていくことが目標です。そのためには「何ができるのか」という目線で多くの人に訪れてもらいたいと思っています。まちづくりは、1人だけで考えていても成り立たないと思います。自治体や企業、地域の皆さんが思いを一つにすることが大切です。地域の皆さんや事業者などが集まり、知恵や熱意を直接出し合って、住民自身で事業を立ち上げていくということが、core塩尻では実現できると思っています。規模や業種は限定せず、社会に求められている事業がcore塩尻から生み出されることを期待しています。塩尻という地域にはそれを実現する力があります。人口約6万6千人のアイデアがあれば、それは大きなエネルギーになりますね。そこから、塩尻発の取り組みが全国に広がっていくのではないかと思っています。
 また、「住民の皆さんのそれぞれのライフスタイルに寄り添える地域社会とは?」を真剣に考え、その実現を加速させる場所になってほしいと思います。デジタル技術を軸にして、えんぱーくやユメックスアリーナなどの他の施設とも連携していきたいですね。

セイコーエプソン株式会社 執行役員 五十嵐 人志さん「写真」

デジタルを分かりやすくシンプルに表現する役割「イラスト」

 core塩尻を拠点に、塩尻市と連携しながらDXを推進していきたいと思っています。デジタルは実体がなく、分かりにくいものです。そこを分かりやすく、シンプルに、形あるものとして表現することが私たちの役割だと思っています。
 core塩尻では思ったことや、やりたいことを具現化するお手伝いができたらと思っています。デジタルの力を使ってできることが増えてきましたが、それを知らない人も多くいる中で知ってもらって可能性を引き出す場としても使っていきたいですね。まずは、分かりやすく伝えるということを起点にして、多くの皆さんから意見をもらう中で、コミュニケーションが生まれてくることを期待しています。また、地域のそばにいる企業として地域を良くしていくために、皆さんと一緒になって塩尻の魅力を伸ばしていかなければいけないと思っています。
 会社の中だけでは、地域の皆さんが思っていることなどを直接知ることができないので、core塩尻に入って意見を目の当たりにして、必要なこと、大変なことを感じながら一緒に取り組んでいこうと思っています。製品自体も実際に使ってもらって、住民の皆さんの声を聞いて生かしていきたいですね。そして、core塩尻を通じて人づくりやネットワークづくりを学び、会社の中でも展開したいと思っています。それがいずれ、塩尻も会社も良くなることにつながると思います。そのサイクルを大切にしていきたいですね。

A-Drive株式会社 代表取締役社長 岡部 定勝さん「写真」

core塩尻から将来の公共交通を考える「写真」

 これまで塩尻市と連携し、自動運転事業を進めてきました。core塩尻は、わが国が自動運転を社会実装するためのコアになると思っています。塩尻では、自動運転に必要な三次元地図を地域の子育て中の女性などの皆さんが作っていたり、地元の学生がのるーと塩尻を日常的に使っていたりする様子を見て、先端技術を活用した移動手段が地域に溶け込んでいることに驚きました。また、昨年の塩尻における自動運転の取り組みで、将来の塩尻の公共交通を支える地元の小学生が、今の公共交通について意見交換をしている姿を見て感動しました。全国でも類を見ない環境が塩尻には整っていると感じています。のるーと塩尻の導入に携わった時にも、多くの皆さんから「将来の自分の交通手段のことを考えて、自分たちが公共交通を支えなければいけない」という思いを聞いて感銘したのを昨日のことように覚えています。そのような皆さんの思いを実現しようとする市や企業の皆さんがcore塩尻に集まります。ぜひ、住民の皆さんにcore塩尻へ足を運んでいただき、皆さんが描く将来の暮らしや、公共交通の姿を直接教えていただきたいです。
 ここ塩尻でそれが実現できれば、同じような思いを描いている全国の自治体や交通事業者の皆さんにとっても必ず役立つと信じています。いずれは、住民の皆さんの生の声を聞くために、core塩尻から自動運転車両が迎えに行くことを夢見て、私たちも頑張っていきたいと思います。

一般財団法人塩尻市振興公社 荻上 真功さん 横山 梓さん「写真」

地域と共にcore塩尻を育てる

 core塩尻は塩尻市や企業と連携しながら、塩尻市振興公社が運営をしていきます。「core塩尻」という名称には「施設が塩尻市のDXの『核(core)』となり、ここを拠点としてさまざまな取り組みが実施されること」、「取り組みの成果を全国に波及させていく『震源地』となること」の2つの意味が込められています。
 私たちは、のるーと塩尻のような地域で愛されるサービスを生み出すために、core塩尻を地域の皆さんや、民間企業、行政などが共に意見やアイデアを出し合える場所にしたいと考えています。地域の皆さんには、ぜひ新しいサービスをつくるチームの一員として事業に関わっていただきたいと思っています。まずはそのきっかけづくりとして、月に1回程度のイベント開催を予定しています。子どもから大人まで、デジタルに興味のある人もそうでない人にも、デジタル技術や塩尻の取り組みを身近に感じてもらえる工夫をしていきます。こうした取り組みを通じて、皆さんと一緒にcore塩尻を育てていきたいと思いますので、ぜひcore塩尻にお越しください。

core塩尻でできること(一例)

アイデアが形に「写真」
スマートフォン活用講座「写真」
eスポーツ体験「写真」
プログラミング体験「写真」

グランドオープンイベントを開催します「イラスト」

 6月19日月曜日にいよいよcore塩尻が全面オープンします!これに先立ち、グランドオープンイベントを開催。プロジェクト紹介ブースやデジタル体験ブースなどに加え、普段は入ることのできないオフィススペースも見学できます。
■日時 6月17日土曜日 午前10時から正午
■内容 ○オープニングセレモニー ○デジタルアート体験 ○core塩尻の見学 など(予定)
※6月16日金曜日には企業向けのイベントとしてトークセッションを開催予定です。
※詳細はcore塩尻ホームページで順次公開予定です。「QRコード」