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広報しおじり令和3年3月号テキスト版 6ページから7ページ

ページID:0002135 更新日:2021年6月28日更新 印刷ページ表示

広報しおじり2021年3月号テキスト版6ページから7ページがご覧になれます。

早期発見・早期治療のためにがん検診を受けましょう

 「検診」は、現在は自覚症状の無い皆さんが対象です。早期にがんを見つけて適切な治療を行うことで、治癒する確率が高くなります。今回は、「検診」の知識や、申し込みの流れをお伝えします。
問い合わせ 健康づくり課健康企画係 直通電話0263-52-0854

市民の死因第1位は「がん」

 市内の主な死因死亡数の推移によると、令和元年の市民の死因第1位は「がん」で、年間死亡者数805人のうち197人(24.5%)ががんで亡くなっています(グラフ参照)。この数字は、長野県のがんで死亡している人の割合(同年比)24.2%に比べて高い数値となっています。

がん検診は早期にがんを見つけて治療につなげるもの

 がん検診は、「検診」という※ふるいにかけて、がんの疑いがある人を分けるためのものです。がんの疑いがある人に精密検査を行い、早期発見・早期治療につなげていきます。
 早期のがんはほとんど自覚症状がありません。一方、自覚症状がある場合は、既にがんが進行していることが多いため、検診を待たず、早めに医療機関を受診しましょう。
 また、がん検診で精密検査が必要と判断された場合、より詳しい検査を受ける必要があります。「症状が無いから」「忙しいから」といった理由で精密検査を受けないと、がんを悪化させてしまう可能性があります。

早期発見のため、検診を定期的に受けよう

 検診で見つかるがんは、治る可能性が高い早期がんです。適切な治療に結びつけるためには、検診を定期的に受けることが必要です。たとえ1回の結果が「異常なし」でも、その後にがんになる可能性もあります。
 市の検診では、どの部位でも毎年がんが発見されています。大切な命を守るために、適切な時期にがん検診を受けましょう。
※「検診」の語源のスクリーニングとは「ふるいにかける」という意味です。

グラフ

 市内の主な死因別死亡数の推移(令和元年)
参照:統計しおじり
がん(悪性新生物)24.5%
老衰 15.3%
心疾患 12.3%
脳血管疾患 6.7%
肺炎・気管支炎 6.3%
不慮の事故 4.0%
自殺 1.9%
その他 29.0%
「QRコード」▶それぞれのがんや検診の情報は「国立がん研究センターがん情報サービス」のサイトから確認することができます。

女性の乳がんは40代で急増

健康づくり課保健師 小澤 里美「写真」
 がんの中でも特に乳がんは、子育てや介護などで忙しくなる人が多い40から50代をピークに発症や死亡が増加しています。日本人女性の約10人に1人が生涯で乳がんにかかる危険があり、令和元年度の市の乳がん検診でも、2,303人が受診し9人にがんが発見されました。
 乳がんは早期の段階で発見し適切な治療を受けた場合、90%以上は治ります。
 また、乳がんは自分で発見することができます。日ごろから入浴や着替えの時などに、自分の乳房を見たり触ったりして、セルフチェックを心掛けましょう。

検診の流れ

ステップ1
 がん検診の対象世帯には、3月初旬に「がん検診等申込はがき」が届きます。

申し込み方法(次のいずれか)
  • はがきでのお申し込み
    希望する検診に○をし、電話番号を記入した上で、郵送または市保健福祉センター2階健康づくり課に持参してください。
    • 申込締め切り日
      ​3月26日金曜日(必着)
    • インターネットからのお申し込み
      ながの電子申請ホームページからお申し込みください。「QRコード」
    • 申込締め切り日
      定員に達し次第、または各検診の実施終了まで

ステップ2
検診票が自宅に到着
 がん検診に申込後、各検診日の2週間から1カ月前に検診票が届きます。
ステップ3
日程確認・予約
 日付の指定がある検診で都合が悪い場合は、健康づくり課まで必ずご連絡ください。
ステップ4
がん検診を受診
 各検診の注意事項をご確認の上、受診してください。
ステップ5
結果を確認
 要精密検査になった場合は、必ず受けましょう。
※新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で実施します。また、検診当日に体調が優れない人は受診をお控えください。

令和3年度は対象年齢などが変わります

 「厚生労働省がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」および「CT検診精度管理ガイドライン」などに基づき変更しました。
胃・大腸がん検診
変更前 対象年齢の下限 35歳
変更後 対象年齢の下限 40歳

変更理由 有効性が証明されている対象者が40歳以上であるため

肺CT検診
変更前
対象年齢の上限 なし
受診間隔 毎年
変更後
対象年齢の上限 79歳
受診間隔 3年に1度

変更理由 喫煙者には有効とされている一方で、非喫煙者には毎年の受診は不要であること、また80歳以上の人には特に結核検診としてレントゲン検診が推奨されていることなど

子宮頸がん検診
変更前 検診方法 集団検診・個別検診
変更後 検診方法 個別検診のみ

変更理由 検診の特性上医療機関での検診が望ましいため(検診時、出血などがあった際の対応など)

「イラスト」がん検診イメージキャラクター
※その他検診料や会場も変更があります。詳細は広報しおじり今月号に折り込まれている「けんしんメニュー」をご覧ください。

検診って?よくある質問

がんが心配なので、検診はもっと若いうちから頻繁に受けてはいけないでしょうか。「イラスト」
Answer 厚生労働省が示すがん検診の指針では、推奨されている受診間隔や対象年齢で受診することが望ましいとされています。検診の有効性が確かめられ、デメリットが最も少ないためです。推奨より若い年齢では、一般に利益より不利益が大きくなると言われています。
検診のメリット

  • がんによる死亡率低下
  • 前がん病変を治療することで、がんの発症を防ぐ
    検診のデメリット
  • 検診や精密検査に伴う偶発症
  • 偽陽性(誤って、がんの疑いがありと判定されること)
  • 偽陰性(誤って、がんの疑いがなしと判定されること)
  • 過剰診断(生命を脅かさないがんを発見すること)