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広報しおじり令和2年9月号テキスト版 2ページから5ページ

ページID:0002066 更新日:2021年6月28日更新 印刷ページ表示

広報しおじり2020年9月号テキスト版2ページから5ページがご覧になれます。

特集 あなたは避難できますか

 近年、全国各地で集中豪雨による河川の氾濫や大規模な土砂災害が発生しています。平成18年に本市で起きた豪雨災害や、今年の豪雨から今できることを考え、水害に備えましょう。
問い合わせ 危機管理課危機管理係 直通電話0263-52-0607
「写真」1楢川公民館奈良井分館を襲った池ノ沢からの土石流(奈良井)
「写真」2大崩沢の土砂流出(平沢)
「写真」3小曽部川の増水による橋の崩落(上小曽部)
「写真」4池ノ沢に通じる中山道小路(奈良井)
「写真」5小曽部川の観音沢橋上流の陥没(上小曽部)
「写真」6矢沢川の氾濫による市道の冠水(下西条)
※写真は、平成18年7月の豪雨災害で被害があった箇所の写真です。

自然災害は確実に起こるもの

 平成18年7月の豪雨災害では、楢川地区と北小野地区を中心に土砂災害による家屋の全壊5棟、川の氾濫などによる床上浸水4棟、床下浸水92棟などの大きな被害が発生しました。また、今年7月の豪雨においても、楢川地区全域、洗馬地区の一部に避難準備・高齢者等避難開始を発令し、住民が避難するなど、近年はいつどこで大きな自然災害が起きても不思議ではありません。
 本市では、気象庁の観測開始以降、1時間に50ミリ(非常に激しい雨)を超える雨量を観測したことは木曽平沢で2回しかありませんが、九州地方では、数え切れないほどの記録的な観測数となっています。九州地方のように1時間に70から80ミリまたは100ミリを超えるような降雨があった場合、大規模土砂災害や大きな河川である奈良井川、田川の氾濫による浸水被害は確実に起こるものと、私たちは認識する必要があります。

日ごろから危険箇所の確認を

 そこで、改めてハザードマップを確認し、自宅周辺に危険箇所(着色)がないか、ある場合は大雨の時に、安全な場所への避難をどのようにすれば良いのかなどを家族で相談し合うことが大切です。
 「うちの地域は今まで被害を受けたことがないから大丈夫」、そう思っていませんか。大規模災害は突然やってきます。自分や家族、地域の人の命を守るため、日ごろから防災対策をしておくことで被害を少なくすることができます。
「写真」今年7月に発生した豪雨の影響で奈良井川の護岸が崩壊。
「写真」塩尻市災害ハザードマップでは、風水害などの災害に対する備えなどについて情報を掲載しています。必要な人はお問い合わせください。
「QRコード」詳細はこちらから

Interview 自分の命は自分で守る

奈良井区長 土川 修さん「写真」

奈良井区を襲った豪雨災害

 平成18年7月17日から26日の間に雨が降り続き、18日には奈良井区6世帯12人に避難勧告が出され、深夜には、贄川区大曲地区の3世帯5人が自主避難しました。そして19日には、奈良井区全体の住民が自主避難を余儀なくされました。
 また、今年7月の豪雨災害でも、奈良井区として避難所を開設し、6世帯15人が避難しました。

防災行政無線や地域とのつながりが災害時に役立つ

 平成18年7月の災害時、奈良井区では防災行政無線の「戸別受信機」が役に立ちました。防災行政無線の屋外スピーカーは、周りの山や建物に反響して聞こえづらい場合がありますが、戸別受信機は家の中で災害情報など緊急性の高い情報を正確にキャッチでき、落ち着いた避難行動ができました。
 また、日ごろから地域のつながりを大切にすることが重要だと感じました。今年の災害でも、住民から川の濁りや土砂流出の通報をもらうことで、自分自身の避難準備が早く行えました。さらに、地域住民への声掛けや、自力で避難することが困難な高齢者などの自宅にいち早く駆け付け支援することができました。

日ごろから防災意識を高める

 災害による被害を出来る限り少なくするためには、一人ひとりが「自分の命は自分で守る」ということを念頭に置いて、日ごろから防災意識を高めておくことが大切です。

避難について知ることで命を守る

 災害の危険度の高まりを直感的に理解しやすい警戒レベルについて、元自衛隊員で土砂災害発生地区に災害派遣の経験がある、市の防災専門官に聞きました。いち早く情報を取得し、迅速かつ適切な避難行動につなげましょう。
危機管理課防災専門官 矢花 光博「写真」

警戒レベルとは

 警戒レベルは、平成30年7月の西日本豪雨を踏まえ、災害の危険度を直感的に理解しやすくしたものです。一人ひとりが適切な避難行動をとれるよう、避難状況をレベルとして端的に示しています。
 例えば、この7月の豪雨では市内の一部に警戒レベル3を発令しました。これは、避難する準備、高齢者などは避難を開始して災害に対応する段階になります。(詳細は、下図参照)
 今年度から、警戒レベル3および4の避難対象者について「危険な場所から」という一文が加わりました。これは、安全な場所にいる人が避難所に行くことで、かえって危険にさらされてしまうことがあるからです。安全な場所にいる人は無理に避難所に行く必要はありませんので、自宅または頑丈な建物などの高い場所へ移動(垂直避難)してください。

災害を予測し適切な避難行動を

 昨年10月の東日本台風(台風19号)の影響で発生した、東北信の千曲川氾濫による水害は、平成30年に県が公表した1000年に一回程度の降雨に対応する浸水想定とほぼ同じ状況となりました。
 大雨や台風は、事前に予測することがある程度可能です。自分が住む場所には、どのような危険が潜んでいるのかを把握し、また、どのような避難行動を取るべきか決めておくことが大切です。

災害情報取得ツール

 本市では、気象庁などによる注意報などの防災気象情報の発表や、全国の市町村による避難勧告などの避難情報の発令に際し、対象地区および全域に警戒レベルを用いた情報提供を行っています。対象地区には「防災行政無線」、全域には「緊急メールしおじり」を用いて発信しています。
 日ごろから、防災情報の入手方法を確認し、早めの避難ができるように心掛けましょう。情報を待つだけではなく、自発的に収集する姿勢が迅速な避難行動を可能にし、被害の軽減につながります。

知っておこう!警戒レベル

警戒レベル5は既に災害が発生している状況です。レベル3や4が出たら、危険な場所から避難してください。

警戒レベル1(気象庁発表)

最新の気象情報に注意し、災害への心構えを高める。

警戒レベル2(気象庁発表)

ハザードマップなどで、災害が想定される区域や避難先、避難経路を確認。

警戒レベル3(塩尻市発表)

避難準備・高齢者等避難開始
危険な場所から高齢者などは避難!

警戒レベル4(塩尻市発表)

避難勧告・避難指示(緊急)
危険な場所から全員避難!

災害情報取得ツール

 いざというときに知りたい情報を取得できるツールについて紹介します。

防災行政無線

 災害情報など緊急性の高い情報を無線機を使って、正確にいち早くお届けします。また、防災行政無線によって放送した内容は次の方法で確認ができます。

  • 電話で確認(配信から24時間以内) 電話0800-800-4301(フリーアクセス)

緊急メールしおじり

 火災、事故、災害(地震・土砂災害・豪雪など)、気象情報、防犯(特殊詐欺情報・不審者情報など)、その他(行方不明者など)の情報を発信します。

  • 登録方法 右のコード(Eメール shiojiricity@sg-m.jp宛て)から空メールを送信すると手続きのメールが 届きますので、案内に従って登録してください。「QRコード」
    ※防災行政無線および緊急メールしおじりの内容は、配信バックナンバーから確認できます。右のコードからアクセスしてください。「QRコード」

Twitter

 災害の状況や応急対策、ライフラインなどの復旧、交通規制に関する情報などを発信します。
長野県防災「QRコード」(@BosaiNaganoPref)
防災しおじり「QRコード」(@bousaishiojiri)

LINE

 市公式アカウントで、緊急メールの災害情報などを発信します。
市公式アカウント「QRコード」(@shiojiri_city)
このほか、新型コロナウイルス感染症に伴う避難する上での注意点なども掲載しています。右のコードからご覧いただけます。「QRコード」

家庭防災訓練を実施します!

 各家庭でできる訓練です。この機会に、家族みんなで防災意識を高めましょう。

  • 日時 9月6日日曜日 午前9時から
  • 実施内容
    防災行政無線、緊急メールしおじりから、訓練情報を放送・配信しますので、地震から身を守る動作を約1分間行ってください。その後は、防災対策の再点検などのプラス1訓練をお願いします。
    ▲訓練方法などの詳細は、市ホームページからご覧ください。「QRコード」

避難のポイント

 避難する際に気を付けたいポイントを抑え、災害時に冷静に避難できるよう、心構えをしましょう。
 長靴やサンダルではなく、脱げにくいひもで締められる動きやすい運動靴で避難しましょう。「写真」
 障がい者や高齢者は避難することが困難な場合があります。地域の皆さんで協力して助け合いましょう。「写真」

Interview

 家庭でできる避難準備について、実際に避難した人にお話しを聞きました。

最低限の準備ですぐに逃げる

古畑 秀雄さん(奈良井)「写真」
 いつ災害が起きても、すぐに避難できるように、避難リュックを準備しています。避難所にはある程度の備蓄が整っていますが、備えあれば憂いなしで最低限のものを用意しています。”すぐに逃げられる”という観点で準備することが大切だと思います。
「写真」懐中電灯、マスク、軍手、タオル、カイロ、ビニール袋