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広報しおじり令和2年7月号テキスト版 2ページから13ページ

ページID:0002043 更新日:2021年6月28日更新 印刷ページ表示

広報しおじり2020年7月号テキスト版2ページから13ページがご覧になれます。

特集 “えん”が生まれるまち 知恵の交流がつくった10年

 7月に10周年を迎える市民交流センター“えんぱーく”。
 この施設は、建設構想を描く段階から協働のまちづくりを基本としてきました。市民ワーキンググループからの提言を受け、さまざまな立場の人たちと数えきれないほどの議論を重ね、7年の年月を経て平成22年にオープンしました。
 えんぱーくでは、「知恵の交流を通じた人づくりの場」をコンセプトに、図書館や子育て支援、市民活動支援などの機能を融合し、さまざまな「人」・「場」・「知恵」が生まれてきました。親子が思い思いに過ごす、図書館に本を読みに行く、子どもたちが勉強や遊びに集まる、市民がまちの未来を考える…さまざまな交流を通じてつづられた10年、そしてその先は…

えんぱーくの由来

 えんぱーくの「えん」は、「円(丸い円)」「縁(ご縁)」「塩(塩尻の塩)」を意味しています。皆さんが輪になって塩尻市を盛り上げ、縁を深めていただきたいという思いが込められています。

えんぱーくのロゴ

 つながった2つの「円」をモチーフに、人々の集い、交流、調和、そして、そこで育まれた文化をさらに発信していく場としての「えんば-く」のイメージを表現しています。

えんぱーく来館者数

 年間来館者は塩尻市の人口のほぼ10倍に上り、多くの利用者が市内外から訪れています。その多さは、市内最大の観光地「奈良井宿」の年間観光者数に匹敵します。
H22年度 410,337人
H24年度 638,763人
H26年度 662,019人
H28年度 659,418人
H30年度 682,729人
R1年度 643,131人

Interview 市長に聞く えんぱーくに込めた思い

「えんぱーくは協働のまちづくりを実践し、市民の思いを形にしたもの」
塩尻市長 小口 利幸 「写真」

えんぱーくは市民の声を結集して生まれたもの

 就任した平成14年頃は、「協働のまちづくり」という言葉が生まれた頃で、まだその定義もあいまいでした。「公共サービスは行政が担うもの」という従来の考え方から「市民や団体、企業の社会貢献活動などと協働で担うもの」という考え方に転換し始めた時代です。
 本市でも協働のまちづくりについて研究が始まっており、その後にえんぱーく建設の構想が始まりました。えんぱーくは、中心市街地活性化と図書館の建設という課題を持ち、特に図書館は建設地について賛否が分かれていました。そこで、建築設計から運営方針まで、市民・市民活動団体を中心とした会議や、対話のキャッチボールを繰り返し、構想を設計しました。基本コンセプト「知恵の交流を通じた人づくりの場」もさまざまな声を結集して生まれたものです。

子どもの頃から使うことで地域愛の醸成を

 えんぱーくがオープンしてから、さまざまなところから使いやすいという声が届いています。特に学生を中心とした若者の生活の中にえんぱーくがあるということはうれしいですね。子どもの頃からえんぱーくを使うことで、地域愛の醸成にもつながっているのではないでしょうか。
 また、就任当時と比べると大門商店街を行き交う人が増えたように思います。これを生かすことが今後の課題ですね。

さらなる発展に向けて知恵を結集し協働を

 えんぱーくは、協働のまちづくりを言葉だけでなく実践することで、市民の思いを形にした施設になりました。えんぱーくや令和元年にオープンしたえんてらすも、多くの皆さんにご利用いただいていますが、現状維持だけでは飽きられてしまいます。
 さらなる発展のためには、市民や市民活動団体、行政の知恵を結集し、協働することが必要です。えんぱーくでの知恵の交流を通じて生まれたものが、市民の皆さんや市民活動団体の皆さんの人生を彩り、価値を与える。そんな施設に進化することを願っています。

「知恵の交流を通じた人づくりの場」を本気でつくり続けている施設

地域総合シンクタンク 特定非営利法人SCOP理事長 鷲見(すみ) 真一さん「写真」
 地域シンクタンクとして、平成15年頃から塩尻市の行政に関わってきています。
 当時の塩尻市は「知の交流と創造」というブランド・アイデンティティー(地域のあるべき姿)を掲げていました。この実現に向けて人が集い、交流する拠点が必要という中、えんぱーくの構想が描かれ始めました。オープンして10年がたった今でも、「知恵の交流を通じた人づくりの場」を本気でつくり続けています。また、自然発生的な市民活動が増えている今、その団体を支える場にもなっています。
 今後は、人と人の交流を促進する仕掛けや、図書館の高度な機能を利用者にもっと有効活用してもらえる取り組みが必要だと思います。

市民の皆さんに「自分たちの施設」と思ってもらえた

市民交流センター 初代センター長 田中 速人さん「写真」
 市の職員として、開館準備から開館後の運営を担いました。
 オープン前から賛成反対を含む多くの声が寄せられました。大人はもちろん、市内の小・中学生、高校生からも意見をいただきました。「課題解決型の図書館を目指すべき」「友だちと自由に勉強したり遊んだりできる場所がいいな」など、施設建設の使命感がより一層高まりましたね。オープン後は想定以上の来場者にお越しいただいています。建築にも運営にもさまざまな意見を交換したことで、市の皆さんに「自分たちの施設」だと思っていただけたのではないでしょうか。
 今や市民生活の中にえんぱーくが溶け込んでいて、喜びもひとしおです。
しおじりワイン債 「写真」
 平成22年にえんぱーく建設費用の一部に充てるため公募債を実施。発行総額2億円に対して、全国から申込件数926件、約6億6,000万円の申し込みがあり、抽選になりました。当選者には塩尻産ヌーボーワインなどを贈り、塩尻ブランドを発信しました。

えんぱーくの歩み

平成16年3月
 中心市街地活性化ワーキンググループが「中心市街地活性化の玉手箱」を提言
 市立図書館の在り方ワーキンググループが提言
平成16年8月
 市民交流センター(仮称)を提案
平成18年1月
 市民交流センター整備の基本方針について、市議会特別委員会了承
平成18年5月から平成20年5月
 市民交流センター創造会議設置
平成18年6月
 建築構想決定
平成18年10月から平成19年3月
 市民ワークショップを開催
平成20年4月
 愛称が「えんぱーく」に決定
平成20年5月
 運営管理方針策定
平成20年11月
 建設工事着工
平成21年2月
 えんぱーく運営団体 えんぱーくらぶ設立
2010年07月29日
 市民交流センター「えんぱーく」がオープン
「写真」オープン日は、雨にも関わらず行列ができていました。
2012年03月30日
 来館者100万人達成
平成30年4月
 来館者500万人達成

進化を続ける図書館へ

 年間60万人以上が訪れるえんぱーくで、約40万人が図書館を利用しています。本市の図書館は、多くの皆さんに利用され、それぞれの生活に役立てていただくため、さまざまな創意工夫を凝らしています。「写真」

「本を借りる場所」から「課題を解決する場所」へ

 本市の図書館は、一般的なイメージである「本を借りる場所」「勉強する場所」ではなく、「課題を解決する場所」を目指しています。
 えんぱーくは、基本コンセプトを実現するために5つの重点分野「図書館、子育て支援・青少年交流、シニア活動支援、ビジネス活動支援、市民活動支援」を掲げてきました。上條史生館長は「図書館は情報を集積し提供する、えんぱーくの基盤となる施設。他の4つの分野とも密接に連携し、より有効な情報を提供します」と語ります。
※レファレンスサービスも重要です。司書の中村さおりさんは「利用者が本当に求めている情報を引き出し、最短で最適な情報を提供することが大切です」と話します。平成27年の「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー」に続き、29年度・30年度には「地方創生レファレンス大賞」を連続受賞するなど、全国的な評価は、市民の信頼につながっています。
※…図書館利用者が必要な情報・資料などを求めた際に、図書館員が必要とされる資料を検索・提供・回答することで利用者を助ける業務。

えんぱーくの中だけでなく外からも情報を

 えんぱーくの中だけでなく、外との連携も重要です。出版社や読者など本に関わるすべての人で本の可能性を考える「信州しおじり本の寺子屋」や、起業支援の「ビジネス情報相談会」での情報提供、図書館同士での情報共有など、外との連携を密にすることで、さらに情報提供の場を広げています。

地域課題を把握し、新たな情報サービスを生み出し続ける

 司書の大深めぐみさんは「図書館では、幅広い世代に役立つ資料を揃えるよう努めています。図書館の便利さを、さらに多くの市民の皆さんに知ってほしいですね」と語ります。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響で見えた課題もありました。上條館長は、図書館を一時閉館したことで、「新たなサービスの必要性を感じた」と言います。例えば、非来館型サービスの構築です。紙の本と電子書籍の併用や、所有する資料のオープンデータ化などのデジタルサービスを模索しています。
 また、図書館は「本を借りたり、勉強したりするところ」というイメージが先行しています。司書の前田佳代さんは「もっと日常生活のささいな悩みや調べものなどで活用できるという点を皆さんに知ってもらう必要があります。『何かに困ったら図書館に行こう』と思ってもらえるような施設を目指したいですね」と話していました。時代の変化の中で地域の課題を把握し、図書館ができる新たな情報サービスを生み出し続けることで、進化する図書館を目指します。

市民一人当たり10冊

 令和元年度の図書館総貸出数は、70万2,549冊。市民一人当たり、年間約10冊借りている計算になります。これは、全国平均5.3から5.5冊を大きく上回る数値で、本市の図書館が多く利用されていることが分かります。
「写真」左から上條館長、大深さん、中村さん、前田さん。
「写真」来年10周年を迎える「信州しおじり本の寺子屋」。さまざまな視点の意見交流を通じて、本の可能性・未来を考えていく取り組みです。
「写真」図書館本館では、司書32人がサービスを提供しています。
「写真」木曽漆器や短歌、ワインなど、本市との関わりが深いコーナーも多数あります。
「写真」ビジネス情報相談会は、起業を目指す人の思いをより明確にし、実現するために、蓄積されたノウハウや情報を提供しています。

自分のやりたいことの背中を押してくれた場所

ビジネス情報相談会利用者 青柳 充さん(下小曽部)「写真」
 農家の傍ら、理学療法士の経験を生かしてセミナーや施術などさまざまな事業を行っています。やりたいことはあるけれど、どこから始めれば良いのか悩んでいた時、知り合いに勧められて市役所に相談したところ、ビジネス情報相談会を知りました。自分の思いがより明確になり、背中を押してくれた感じがします。
 元々は農家を対象にした事業を行っていましたが、相談会を通じて事業の可能性が広がりました。今後はもっといろいろなチャレンジをしていきたいです。

親子の豊かな心を育む

 図書館に隣接した子育て支援センターからは、子どもたちの元気な声が聞こえてきます。市内外から利用者が訪れる本市の子育て支援センターには、どのような魅力があるのでしょうか。

子育ては楽しいけれど、 悩みもつきもの

 子育て支援センターは0から3歳の子どもと保護者が楽しく遊べる場所です。
 子育て支援センターの羽多野紀子所長は「私たちはお子さんの支援も大事にしていますが、子育て中の親御さんの支援も重要だと考えています」と語ります。子どもの発育や性格には個人差があり、子育ての悩みもさまざま。子育て支援センターを利用し、職員や利用者さん同士で話をすることで、誰もが悩み迷いながら子育てをしているのだということに気付くと、不安が少し解消されるようです。羽多野所長は「私たち職員はいつでも、皆さんのお話に耳を傾けられるように心掛けています。なんでも気軽に声を掛けてほしいです」と話していました。

絵本と一緒に子育てできる環境

 子育て支援センターは、図書館の児童図書コーナーに隣接しています。絵本に囲まれた環境や、図書館の司書による読み聞かせなど、親子が絵本に触れる機会がとても多く、絵本と一緒に子育てできる環境があります。羽多野所長は「親子でゆっくりと絵本を選んで楽しんだり、子育てに関する本がすぐに手に取れたり、図書館が隣にあることが子育ての大きな味方になっています」と話します。一方で、子どもが絵本に興味を示さないと、少し与えるのが早かったのではないかと思ってしまう親御さんもいるようですが、子どもの成長に合った絵本の選び方も職員が気軽に相談に応じてくれます。
「写真」図書館が開催している「おはなし会」。複合施設ならではの催しです。

幅広い世代が利用しやすい施設に

 ここ数年は、お父さんが子どもを連れてやってくることが増えたとのこと。「休日にお子さんを連れて夫婦で来る家庭や、おじいちゃんおばあちゃんが連れてくる家庭もあります」とセンターの職員は語ります。
 さまざまな世代が足を運ぶ理由は「利用しやすい環境」にあるようです。えんぱーくでは、交流支援課、図書館、子育て支援センターの合同イベントを年に数回開催しており、多くの皆さんに利用してもらう機会を提供しています。それにより、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃんが子育て支援センターを訪れるきっかけの一つになっています。
 また、イベントを通じて、親子が子育てボランティアのような幅広い世代とふれあう機会も生まれています。えんぱーくでのさまざまな交流が、関わる人すべての豊かな人づくりにつながっています。
「写真」羽多野所長(後列真ん中)や、たくさんの先生たちが皆さんを迎えます。

利用者に聞きました「えんぱーくの良いところ」

子育て支援センターと図書館が一緒になっている

小澤 清美さん、律くん(太田)「写真」
 子育て支援センターと図書館が一緒になっているところです。子どもと一緒によく図書館で本を借りています。読みたい本が借りられるのがうれしいですね。

子どもを安心して遊ばせることができる

松田 亜希子さん、純永くん(大門七区)「写真」
 子どもが自由に遊べるところが良いです。施設全体で見守ってくれている感じがあって、私も安心して過ごせます。

同年代の子ども同士で交流できる

眞野 哲雄さん、美琴ちゃん(桔梗ヶ原)「写真」
 休日に利用しています。他の子どもたちの様子を見ることができますし、同年代の子ども同士で遊べるのが良いですね。

交流を通して、自らの経験や新たな発見を親子に伝えられる

子育て応援グループ パンプキンの会 代表 塩澤 美恵子さん「写真」
 定期的にえんぱーくなどでイベントの企画や運営を行っています。自分たちの得意分野を生かして活動できることや、他のメンバーとの交流によって新たな発見ができることがやりがいです。
 そうした交流が、現在子育てをしているお母さんやその子どもに、新しい遊びとして伝えられることも楽しいですね。今後もボランティア活動を通して、塩尻の子育てに関わっていきたいです。

自由な場が新たな知恵と行動を生む

 立場の違う人たちが、共通の目的に向かって協力する「協働のまちづくり」。市民活動を支援し、活動の場を提供することがえんぱーくの使命です。課題解決に向けた取り組みの一つを紹介します。
信州ファンドレイジングチーム代表 信州1%プロジェクト 吉國 明夫さん「写真」

ふらっと行って活動できる場所、それがえんぱーく

 「えんぱーくのような自由に使える場所というのは、拠点がない小規模のNPO団体にとって大きなメリットです」。こう語るのは信州ファンドレイジングチームの吉國明夫さん。一般的な公共施設は入りにくいイメージですが、「えんぱーくは、厳しい制約も複雑な申請もなくふらっと行っても大丈夫」と笑顔で話し始めました。

社会貢献が当たり前の世の中に

 吉國さんは高校教諭を退職後、えんぱーくを拠点に活動する市内NPO法人に加入しました。その後別のNPO法人に加入した時に参加した全国規模のファンドレイジング大会でファンドレイザーや寄付活動に興味を持ち、資格を取得しました。
 その後平成29年12月に「信州1%プロジェクト」を発足。「中小企業は、人や資金が理由でなかなかCSR(企業の社会的責任)に取り組むことが難しいところが多くあります。信州1%プロジェクトは、そんな社会貢献を支援する活動です」。社会貢献を通じて地元の企業を盛り上げたい、吉國さんは、社会貢献をしている企業が当たり前に評価される世の中になってほしいと語ってくれました。

新型コロナウイルス感染症をきっかけとした寄付活動も

 吉國さんは新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、新たに「給付金でつなぐ笑顔のリレー(下記参照)」をスタートしました。「ニュースで菓子店が菓子を自店の持ち出しで病院に寄付していたのを見たのがきっかけです」。目を付けたのは国の特別定額給付金10万円。「経済的に余裕のある人たちに寄付してもらって、店はそれを原資に社会貢献をする。そうすればみんなが喜ぶのではと思いました」。
 現在、寄付金額は約23万円集まりましたが、「周囲の身近な人だけでの盛り上がりになってしまっている。知らない人でも活動に参加したくなる仕組み作りが必要」と吉國さん。日本は寄付に対する意識があまりなく、この仕組み作りが今後の課題だと感じています。

えんぱーくがあったからこそ今がある

 「えんぱーくがオープンした時はまだ活動していなかったので、自分には関係ないと思っていました。しかし今は、えんぱーくがあったからこそ今があると思っています」と吉國さんは振り返ります。現在は活動の幅を広げ、高校や短大で「寄付の教室」という授業を開催しています。さらに今年度は市内高校で、「Learning(ラーニング)by(バイ)Giving(ギビング)」というプロジェクトも計画しています。これは信州1%プロジェクトの資金を原資に、子どもたちに実際に寄付活動に参加してもらう取り組みです。社会貢献を通して、自己肯定感を養い、多様性を認識する。まちづくりの一端を担う体験をすることで、子どもたちに自己実現をしてもらうのが目的です。
 最後に吉國さんはこう語りました。「えんぱーくは、『自由を保障してくれる施設』だと思います。逆に言えば、えんぱーくが利用者を信頼しているということですね」。
※1ファンドレイザー…NPOなどの社会貢献活動の資金調達など運営を支援する人。
※2CSR…企業が自身の社会への影響について責任を持ち、社会の持続的発展のために貢献すべきとする考え方またはその活動。
「写真」吉國さんの活動が市民活動の支えになり、企業の社会貢献を促進します。
「写真」えんぱーくで出会った仲間とともにさまざまな活動をしています。

新型コロナウイルス感染症に対する取り組み あなたの寄付で医療従事者を応援しませんか

 国の特別定額給付金10万円の一部を、経済的な余裕がある皆さんに寄付金として活用していただこうという社会貢献活動です。いただいた寄付金は、お店から商品を購入して病院などに届けます。(寄付の仕組みは下記を参照)

  • 期間 新型コロナウイルス感染症の収束まで
    ※所得税の控除が受けられる場合があります。詳細は、「給付金でつなぐ笑顔のリレー」ホームページをご覧ください。
    「QRコード」「給付金でつなぐ笑顔のリレー」ホームページ
プロジェクトの流れ

個人

寄付

信州ファンドレイジングチーム
病院の要望を聞いて支援内容を決定

発注・支払い

店など

納品

病院など

「フリーコミュニティスペース」で気軽に活動!

 「フリーコミュニティスペース」は、市民や地域の利益(公益)につながる活動を行っている市民活動団体のためのスペースです。団体登録することで、予約し、優先して利用することができます。活動するスペースをお探しの皆さんは、ぜひご活用ください。

  • 場所 市民交流センター2階
    ※新型コロナウイルス感染症対策のため、利用を一部制限しています。
    ※詳細は、交流支援課(電話0263-53-3350)にお問い合わせください。
    「写真」子どもたちの学習支援や、ちょっとしたイベントスペースなどにも活用できます。
自分のできる範囲での活動がまちづくりにつながる

NPO法人えんのわ副理事長 堀内 泉さん「写真」
 中心市街地活性化ワーキングループでのまちづくり活動や、えんのわのメンバーとしてえんぱーくの運営に関わっています。
 えんぱーくができたことで、それぞれが一歩を踏み出しやすい環境になったと思います。居心地の良さや交通アクセスの良さに加え、図書館に行けば本を中心とした情報を引き出せますし、フリースペースに行けば、新しい出会いがあるかもしれない。えんぱーくには、気軽にいろいろな発見ができる魅力があります。
 昨今の災害を契機に、何か始めたい、でも何から始めれば良いか分からないという人が増えています。そんな人こそ、えんぱーくで得られるものがあるのではないでしょうか。一方で、来館者は大勢来ているものの、情報の交流が活発でないことが今後の課題だと感じています。
 市民活動は、義務感ではなく、自身ができることを行うことです。近くに落ちているごみを拾う、これも立派な市民活動です。一人ひとりができる範囲で、できる時に活動することが、より良いまちづくりにつながっていくと思います。

えんぱーくが暮らしの基盤に

市民交流センター・生涯学習部長 赤津 光晴「写真」

えんぱーくを支え、参加し、さらなるにぎわいを

 市民交流センター「えんぱーく」は、開館から10年、建設前から関わりのある皆さんをはじめ、現在施設をご利用いただいている多くの皆さんに支えていただきながら歩んできました。この間、えんぱーくは乳幼児からお年寄りまで幅広い年齢の皆さんに来館と交流をいただき、まるで一つの街が出来上がっているかのようです。まだえんぱーくを利用したことがないという人も、ぜひ一度足を運んでみてください。
 このたびは新型コロナウイルス感染症の影響で、図書館や市民サロンの短時間利用のお願い、会議やイベントの自粛、さらには休館を余儀なくされるなど多くの皆さんにご迷惑をおかけし、またご協力をいただきました。すぐに以前のえんぱーくに戻ることはできませんが、皆さんの安全を第一に運営をしていきます。
 今後は、利用者の皆さんと直接交流が難しい状況の中、児童向けの講座を動画配信したり、市民公益活動の相談をオンラインで行ったり、図書館での「おすすめ書籍セット」の貸し出しを行ったりと、これまでとは違った方法で、えんぱーくに足を運べない人や短時間の来館の人にもえんぱーくを身近に感じていただけるよう、知恵を絞り、交流できる企画をしていきます。
 市民の皆さん、そして利用者の皆さんには、今後もえんぱーくを支え、参加し、一緒ににぎわいを作っていただきますようお願い申し上げます。

意見の地図から見たえんぱーく

塩尻市の持つ最大の強み、暮らしやすいまちのイメージに貢献

平成15年市民意識調査「意見の地図2003」から抜粋

バランスのとれた田園都市

  • …市の強み、良い特徴
    新しい地域づくり
    素晴らしい教育環境
    住みやすいまち
  • …市の弱み、改善すべき特徴
    中心市街地活性化
平成25年 市民意識調査「意見の地図2013」から抜粋

暮らしやすい田園都市
えんぱーく
強化 生涯学習
 公民館活動が充実している
 学習環境が充実している
強化 市民活動が活発化
 人と人との絆が強い
強化 素晴らしい教育環境
 自校給食が良い
 特色ある高校
強化 住みやすいまち
 家が持てる
克服 中心市街地活性化
 若者が集まる店がない
 中心市街地が寂しい
 意見の地図は、市民アンケートの自由記述をKJ法という情報整理方法を用いて、市民の視点や認識を分かりやすく図にしたものです。
 平成25年の1,000人を対象に行った市民アンケートの意見の地図を見ると、えんぱーくは開館後3年目にして早くも塩尻市の持つ最大の強みと認識されています。さらに、「住みやすいまち」「素晴らしい教育環境」といった従来の強みを伸ばし、「市民活動が活発」という新たな強みを創出し、中心市街地が寂しいという弱みの克服につながっています。
 その結果、塩尻市全体のイメージを「ほどよくバランスのとれた田園都市」から「より暮らしやすい田園都市」に導いています。
 「意見の地図2013」は、塩尻市の目指す都市像「確かなくらし 未来につなぐ田園都市」の設定につながっています。

再び始まる“えん”のカタチ「写真」

編集後記

 これまでの10年間、えんぱーくに人が集まることで、新しい知恵が生まれ、それが形となり、町を彩ってきました。今や、塩尻市の都市ブランドの源となっています。
 アフターコロナといわれるこれからの10年間。テレワークやAI導入など、社会変革がどんどん起こり、さらには、ソーシャルディスタンス(社会的距離)をはじめとした新たな生活様式が定着し、コミュニケーションの取り方は大きく変化していくでしょう。「知恵の交流を通じた人づくりの場」は今、新しいステージを迎えています。
 私たちはこの現実を受け入れ、より良い未来のために対応を考え、実行していかなければなりません。これからの10年、えんぱーくを拠点に生み出される交流の”えん”はどのようなカタチとなるのか、ともに考え、つくっていきましょう。

えんぱーく10周年をみんなで祝おう!

家族で「おいでおいでまつり2020」

問い合わせ 子育て支援センター 電話0263-53-3382
 えんぱーく夏の恒例行事に家族皆さんでお出掛けください。

  • 日時 7月11日土曜日 午前10時から正午
  • 場所 えんぱーく3階会議室および市民サロン
  • 内容 親子遊び、縁日、工作、絵本コーナー、母親の手作り雑貨販売 など
    ※申し込み、参加費は不要です。「写真」
えんぱーく10周年記念対談

問い合わせ 市民交流センター交流支援課 電話0263-53-3350
 えんぱーくの構想・建設に関わった皆さんに、当時の思いなどを語っていただきます。

  • 日時 8月1日土曜日 午後1時から3時
  • 場所 えんぱーく3階多目的ホール
  • 登壇者
    • 鷲見 真一さん(SCOP理事長)
    • 柳澤 潤さん(えんぱーく設計)
    • 常世田 良さん(立命館大学教授)
    • 小口 利幸(塩尻市長)
  • 定員 50人程度
  • 参加費 無料
    ※電話でお申し込みください。
信州しおじり本の寺子屋

養老孟司さん講演会「これだけは言っておきたかった」
問い合わせ 市立図書館 電話0263-53-3365
 東京大学名誉教授で、「バカの壁」の著者でもおなじみの養老孟司さんの講演会です。

  • 日時 8月29日土曜日 午後2時から4時
  • 場所 レザンホール大ホール
  • 定員 500人(先着順)
  • 参加費 無料
  • 申し込み方法
    電話、メール(tosho@city.shiojiri.lg.jp)、または図書館本館カウンターでお申し込みください。(水曜日は休館)
  • 申込開始日 7月19日日曜日
    新型コロナウイルス感染症対策のため、ご来場の際は、マスクの着用をお願いします。