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広報しおじり令和2年5月号テキスト版 11ページ

ページID:0002010 更新日:2021年6月28日更新 印刷ページ表示

広報しおじり2020年5月号テキスト版11ページがご覧になれます。

枯れた松を見かけたらご連絡を!

問い合わせ 森林課森林資源活用係 電話0263-52-0280 内線1287
 平成26年度以降、市内では松くい虫被害が深刻な問題となっています。松くい虫被害の現状と市内生徒の取り組みをお知らせします。

松くい虫被害って何?

 松くい虫被害とは、マツノザイセンチュウ(以下、線虫)という1ミリほどの虫が、健康な松の幹で爆発的に増えることで、松が水を吸い上げられなくなり枯れてしまうことです。マツノマダラカミキリ(以下、カミキリ)を媒介として他の松にも被害を与えており、県内で大きな問題となっています。

発病 線虫が増殖し松を衰弱させる「イラスト」

→秋 産卵 カミキリが衰弱した松に産卵「イラスト」
→冬 越冬・さなぎ化 カミキリがさなぎ化・羽化「イラスト」
→春 羽化・脱出 カミキリが線虫とともに松を脱出「イラスト」
→夏 侵食・感染 カミキリが小枝の皮を食べる「イラスト」
→発病にもどる

図1 5年間の地区別発生件数「円グラフ」

広丘 144カ所
片丘 143カ所
塩尻東 71カ所
洗馬 52カ所
吉田 17カ所
宗賀 10カ所
北小野 3カ所
高出 1カ所

図2 市内の松くい虫被害数「棒グラフ」

平成27年度 11カ所
平成28年度 50カ所
平成29年度 72カ所
平成30年度 170カ所
令和元年度 138カ所

生徒たちの研究が、松を救う

丘中学校科学部生物班の皆さん「写真」
 きっかけは、クモの研究をしていた当時の科学部の生徒たちが近くの山の松枯れが気になったことから、平成28年に科学部で松くい虫の研究が始まりました。現在は、枯れている恐れのある松の発見や調査、カミキリの捕獲をしています。地域や校内の松に自作の捕獲装置を設置してカミキリを捕獲したり、木くずを持ち帰り「ベールマン法」という方法で線虫を発見したりしています。「写真」
 部長の三間優輝さんは「カミキリの捕獲装置を改造してもなかなか捕まらなくて苦労しています。今後も装置の改良を重ねて捕獲できるようにしたいです」と語ってくれました。
 昨年の夏、カミキリがクモの巣にかかっているのを部員が発見。捕獲装置のほかに、クモの巣がカミキリ捕獲に一役買うことにも期待していました。「写真」

枯れた松を見かけたら、市役所2階森林課まで通報を!