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広報しおじり2022年1月号テキスト版6ページから13ページ

ページID:0017878 更新日:2021年12月28日更新 印刷ページ表示

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特集 未来への挑戦  塩尻の未来を担う若者たち

 少子高齢化が進む現在。若者は、何に魅力を感じ、どんな思いで塩尻市に住んでいるのか。市内に住み続ける人が誇りに思う塩尻市、地元を離れた人がまた戻ってきたいと思える塩尻市であり続けるには…。今回は、市内在住・出身の6人の若者の思いに迫ります。
P8 若者×医療 より良い地域医療を 「写真」
P9 若者×企業 ワイナリーとファンをつなげたい 「写真」
P9 若者×移住 「やりたいこと」を気軽に始められる場所 「写真」
P10 若者×介護 その人に合った支援は十人十色 「写真」
P10 若者×スポーツ テニスで地元を盛り上げる 「写真」
P11 若者×農業 地元の子どもたちにおいしい野菜を 「写真」

住みやすいまち、塩尻市

 約7割の人が「塩尻市での暮らしに満足している」令和2年度の市民意識調査から、このような結果が分かりました。そのうち、約9割の人が「塩尻市に住み続けたい」と答えています。本市には、美しく豊かな自然環境、木曽漆器などの伝統工芸品、歴史的建造物や文化が受け継がれる風土など、多くの魅力ある住環境があります。
 近年では、塩尻市総合体育館の開館やAI活用型オンデマンドバス「のるーと塩尻」の実証実験など新たなことに挑戦し続けています。

30年後も選ばれ続けるために

 わが国は、少子高齢化が進んでおり、本市も例外ではありません。本市に住む15歳から39歳までの若者も、年々減少傾向にあります。その中で、30年後も選ばれ続けるまちであるために、必要な未来への投資を実現するとともに新たなまちづくりに果敢に挑戦しています。このまちに住む若者は、塩尻のどこに魅力を感じ、どんな思いで生活をしているのでしょうか。
 次のページからは、さまざまな分野で塩尻市の未来を担う「若者」に光を当て、それぞれの生活・課題、そして未来の塩尻市に懸ける思いをお聞きしました。

若者×医療 より良い地域医療を

竹腰 正輝(まさき)さん 31歳(塩尻市出身)「写真」

 小学生の頃に心臓の手術を受けたことがきっかけで医師を目指しました。現在は、松本市の病院で麻酔科医として勤務しています。
 麻酔科医は、手術前に患者さんの体の状態を把握して麻酔をかけ、手術中は患者さんの呼吸や循環などの管理を行っています。また、手術後も患者さんの痛みや吐き気などの不快な症状を抑えるための身体ケアは欠かせません。患者さんの命に直結するため、常に緊張感を持って臨んでいます。
 塩尻市では医学生に対する奨学資金貸与制度が始まるということで、地元で医師になりたい人にとって良い制度だと思います。この制度を活用し、地域医療を支える医師が増えると良いなと思います。
 近年では、新型コロナウイルス感染症が拡大し、長野県は都市部に比べると、感染者は少なかったですが、医療体制は変化しました。未来の塩尻市は、地域医療が今よりもっと発展し、子どもから大人までが安心して暮らせるまちになることを期待しています。私自身も勉強し続け、手術麻酔だけでなく、集中治療や小児から高齢者医療にも携われる麻酔科医を目指したいです。

塩尻市医学生奨学資金貸与制度 地域医療を支える医師を目指す人を支援します

問い合わせ 教育総務課教育企画係 電話0263-52-0280 内線3111
 本市では、「有為な人材の育成」および「地域医療を支える人材の育成および確保」を図ることを目的として、塩尻市で育ち、将来医師を目指す人に奨学資金を貸与します。
 この制度は、医学生期間の6年間と初期臨床研修期間の2年間の貸与となります。さらに、診療科選択時に産婦人科を選択すると300万円の給付があり、償還期間は貸与期間の2倍の期間までとなります。
塩尻市で育った子どもたちの夢を応援します!「イラスト」
■対象(次のすべてに該当する人)
 ○地域医療を支える医師を目指す人
 ○塩尻市民として中学校および高等学校の6年間を修了した人
 ○保護者などが塩尻市に居住している人
 ○他の制度による学資の貸与を受けていない人
■奨学資金の償還免除(次のいずれかに該当する人)
 ○全額免除
 ・市内に居住しながら、※松本圏域内の医療機関に医師として従事した場合
 ・松本圏域内の医療機関に産科医(産婦人科医)または小児科医として従事した場合
 ○半額免除
 ・市外に居住しながら、松本圏域内の医療機関に医師として従事した場合
※松本圏域は松本市、塩尻市、安曇野市、麻績村、生坂村、山形村、朝日村および筑北村の区域です。
■奨学資金の貸与期間および金額(貸与金額は上限額)
大学(医学部) 貸与期間 6年間 貸与金額 ○月額 30万円(年間360万円) ○入学一時金 200万円

初期臨床研修 貸与期間 2年間 貸与金額 ○月額 30万円(年間360万円)

後期臨床研修 給付金額 診療科を「産婦人科」選択で300万円給付

病院勤務開業など 償還期間 16年間 償還 奨学資金の償還または免除
※申請手続きなどの詳細は、広報しおじり2月号および市ホームページに掲載します。

若者×移住 「やりたいこと」を気軽に始められる場所

遠藤 愛弓(あゆみ)さん 26歳(贄川)「写真」

 4年前、仕事の関係で大町市に移住し、仕事を辞めたタイミングで、塩尻市に移住してきました。現在は、贄川にあるシェアハウスに住みながら、Webデザインやカメラマンの仕事をしています。
 塩尻市に移住して1年ですが、とにかく地元の人が温かく移住者に優しいまちだなと実感しています。また、「何かを始めたい」と思った時に、始めやすい環境が整っているところが魅力です。Webデザインやカメラは、仕事にして1年ですが、必要としてくれる人やその人につなげてくれる人がいて、得意分野を生かすことができます。
 今は地元の人と関わる機会が少ないので、気軽に話せる場所が増えると良いなと思います。私は、長野県の山や景色が大好きです。これからは、塩尻市を拠点にしつつ「おかえり」と言ってもらえる場所を見つけて生活していきたいですね。
 今も新しいことを次々にチャレンジしている塩尻市。未来でも、行政・民間企業・地域が一体となってまちづくりを進めて、今よりもっと魅力的なまちになってほしいと思います。
「写真」遠藤さんは、元地域おこし協力隊の辰巳さんが運営するシェアハウス「宿場noie坂勘 sakakan」で暮らしています。(右から2番目が遠藤さん)

若者×企業ワイナリーとファンをつなげたい

依田 剛(たけし)さん 36歳(原新田)「写真」

 現在は、市内企業でAIやデータ活用を軸とした研究・技術開発に携わっています。勤務先では、技術革新の一環で、勤務時間の一部を、従業員自身が取り組みたいプロジェクトに費やすことができ、「ワインとIT+地域」をテーマに新規事業の企画を市の起業家育成プログラムに参加しながら検討しています。
 私は、生産者に会いに行けて、人それぞれの物語を持つ日本のワインに魅力を感じています。新規事業では、日本のワイナリーを中心としたファンコミュニティ作りができる仕組みの構築を目指しています。例えば、アプリを通じて開催するファン同士のワイン会がワイナリーに共有され、直接ワインが届けられるほか、時にはワイン生産者と交流できるなど、ワイナリーとファン、ファンとファンがつながる仕組みです。地域のワイナリーは自分たちだけでなく、地元の活性化を願っていると感じます。この仕組みで、地元の魅力がワインとともに一気に広まってほしいですね。
 この事業はまだまだ検討段階ですが、ファン同士の出会いを提供したいです。また、未来の塩尻市に向けて自分の事業と他の人の事業を掛け合わせても面白いと考えています。
「写真」依田さんが検討する「ワインとIT+地域」のイメージ

若者×スポーツ テニスで地元を盛り上げる

中島 暁(さとる)さん 16歳(内田原)「写真」

 テニスは、姉がプレーしている姿を見て「面白そうだな」と思い、小学生の時に始めました。今は、一つでも多くの大会で勝てるように、毎日3から5時間の練習に励んでいます。
 昨年9月には、世界大会のジュニアデビスカップの日本代表選手としてダブルスに出場し、ペアと力を合わせて試合に挑みました。同世代の世界トップクラスの選手と試合をして、自分なりに手応えを感じられたことが印象に残っています。
 これからの目標は、国内外のさまざまな大会に出場して実力をつけ、世界ランキングを上げていくことです。あまり気負い過ぎず、でも着実に目標に向かって突き進んでいきます。
 塩尻市には、さまざまな競技で、世界を目指して日々頑張っている同世代の人たちが大勢います。僕も、その人たちに負けないように世界の舞台を目指して頑張りたいです。そして未来の塩尻市は、今よりもっとスポーツが盛んになってほしいので、僕も良い成績をとって盛り上げていきたいです。

スポーツを頑張るあなたを応援します

問い合わせ 社会教育スポーツ課スポーツ推進係 電話0263-52-0280 内線3121
 本市では、青少年のスポーツ競技を応援するため、全国および国際的な規模のスポーツ大会などに出場する選手に対して激励金を交付しています。
※申請方法などの詳細は、市ホームページをご覧ください。「QRコード」

若者×介護 その人に合った支援は十人十色

太田 千結(ちゆい)さん 24歳(洗馬)「写真」

 体を動かすことや高齢者と関わることが好きだったので、介護の仕事に就きました。今は、利用者の家に訪問して、身体・生活の介護や、他機関との連携などを行っています。
 介護の楽しさは、介護を通して利用者と関係性の構築ができ、一人の利用者支援で多くの人と出会えるところです。逆に、思い通りに支援が出来なかった時はつらいです。その時は、どのような工夫をすればより良い支援になったのか振り返り、次の支援に生かせるようにしています。
 最近は一人暮らしの高齢者宅に在宅介護サービスが入るケースが増えています。しかし、介護者の人手が不足しており、利用者が希望する支援をすべて行うことが難しくなっています。限られた時間の中でも利用者に満足してもらえるよう、日々勉強して経験を積んでいきたいと思います。
 未来の塩尻市は、普段から地域の住民同士が顔を合わせ、災害などの緊急事態にまずは地域で助け合い、支え合えるまちであってほしいなと思います。

介護を頑張るあなたを応援します

問い合わせ 長寿課介護保険係 電話0263-52-0280 内線2121
 本市では、介護職員の初任者研修に掛かる自己負担額を補助します。また、介護を勉強したい人などを対象に介護補助員養成講座を年2回行っています。
※初任者研修の補助金の詳細は、市ホームページをご覧ください。
※介護補助員養成講座の募集は、広報しおじり2月号で掲載します。「QRコード」

若者×農業 地元の子どもたちにおいしい野菜を

赤羽 陽介(ようすけ)さん 27歳(大出)「写真」

祖父が農業をやっていたため、身近に感じて農業系の高校・専門学校に進学し、個人農家になりました。農業は天候によって左右されますが、作物は正直で、手を掛けただけおいしくなるところにやりがいを感じています。現在は、ブロッコリー・ネギ・スイートコーンを育てており、農協への出荷のほか、地元の個人店にも販売しています。
 塩尻市の農業の課題は、担い手不足や高齢化だと思います。これらによって農作物の生産量が減り、地元で野菜を消費する機会も減ってしまうため、生産者と消費者のコミュニケーションが不足しています。消費者、特に子どもたちが地元の野菜を食べる機会が減ってしまうことで、農作物への興味・関心が薄れ、さらに作物の知識を得る機会の喪失につながると感じています。
 小さい頃から地元の野菜を身近に感じてもらうことが、子どもの食育にもつながると思います。これからは生産者も作るだけでなく、地元野菜の魅力を発信しなければならないと感じています。身近な人から徐々にファンを広げていきたいですね。「地元に帰ってきたらおいしいものがある」ということが、塩尻に帰ってくる理由にもなると思います。
 未来の塩尻市には、市外の人よりも市内の人がここに住み続けたいと思ってもらえるような田園風景を残していきたいですね。

新規就農者就農支援金

問い合わせ 農林課農業振興係 電話0263-52-0280 内線1261
 市内に居住する(予定も含む)新規就農者に対して、研修期と就農期の生活に要する費用の一部を給付します。
■給付額 月7万円以内
※親元就農の場合は、給付できません。
※要件などの詳細は市ホームページをご覧ください。「QRコード」

未来を創る若者たちへ 小口市長からのメッセージ

塩尻市長 小口 利幸「写真」
 まずは「自らの命を無駄にしない」ことを誓ってほしいです。この「信念」さえ持てば、どんなことでもできる。仕事が合わなければ辞めればいい。友人と合わなければ自分で選択し、距離を置いてみればいい。塩尻市から少し離れてみてもいい。日本に住みたくなければ移住すればいい。自分の未来のために今の自分の位置を変えることは簡単なことです。君たちにとって、自らの命を否定する勇気に比べたら簡単なことだと私は思います。
 就任以来、若者が戻ってくることができる塩尻市をつくっていかなくてはならないという信念だけは一分のブレもなく持ち続けてきました。そのためには、働く場所が必要です。そして豊かな人生を送る住環境を持つことも必須です。高度の子育て・教育環境も必要でしょう。市政経営をする上で、この原点を忘れることなく自治体戦略を練っています。常に未来志向でチャレンジする事こそ進化を確実にする唯一の道と信じています。もちろん、状況分析をしながらアクセルに緩急はつけますが、止めてしまったら再加速は困難です。なぜなら、日本の未来、地方自治の今後は決して平坦な道ではないからです。少子高齢化の波は残念ながらしばし止まることはないでしょう。
 昨今、成人式や行事などで「えんぱーく」で受験勉強をしたと語る若者に会う事が増えて来ました。一時期は都会や外国で勉学に励んだとしても、地域愛を忘れず、塩尻に戻る若者は大歓迎です。ですから「えんぱーく」で学んだ時のことを忘れず、塩尻生まれの子はいつか皆、この故郷に戻って来て欲しい。これが私が地方自治の道を志した原点です。たくさん勉強して無限の可能性にチャレンジしてください。若さの特権だから。時がきたらまたこの塩尻で会いましょう。

「将来の目標は何ですか?」

 インタビューの最後にそう質問すると、初めは悩んだ様子でしたが、すぐに一点の曇りもないまっすぐな笑顔でそれぞれ目標を掲げてくれました。私たちは現在を見つめ、時には立ち止まりながらも、目標に向かって挑戦し続けることが大切だと感じました。塩尻市に関わるすべての人が誇りに思えるまちにするために…。
「写真」

新春お年玉クロスワード

「イラスト」
正解者の中から抽選で合計15名様に駅ワインまたはぶどうジュースをプレゼントします。合わせて塩尻市の広報について意見をお聞かせください。

タテのカギ

(1)おかっぱ頭の東北地方の工芸品
(3)塩分の取りすぎで起こりやすい症状・・・漢字では「浮腫」
(4)お酒やお米などを安全に保管する建物
(6)海藻でお味噌汁の具材にもなる食材
(8)オンデマンドバス「○○○〇塩尻」
(9)いつもより早く帰りたい時に使う道
(12)日本が夜の時、アメリカは昼。この差は?

ヨコのカギ

(2)塩尻の学校給食が発祥である〇〇〇〇ごはん
(5)〇〇マネージャー、スキン〇〇
(7)塩尻市が終点地と言われる、塩を運ぶ時に使われた道
(10)達人と呼ばれる人も、時には失敗することを意味することわざ「〇〇も木から落ちる」
(11)野生動物が獲物を捕らえること
(13)ウェブ〇〇〇、ポータル〇〇〇
(14)道に迷った時に使います。
答え 7 A 12 B C D E「イラスト」
 
■申し込み方法
 ○市ホームページの電子申請「QRコード」
 ○はがき(記載事項は下記を参照)
おもて面(宛先)
〒399-0786
長野県塩尻市大門七番町3番3号
塩尻市役所秘書広報課 宛て
応募者基本情報 ○住所 ○氏名 ○性別 ○電話番号 ○年齢
うら面(記載事項)
(1)クロスワード回答
(2)ワインorぶどうジュース
(3)【回答必須】今月号を読んだ感想をお聞かせください。
(4)【自由記載】市の情報発信について意見をお聞かせください。
■申込締め切り日
 1月14日金曜日(当日消印有効)
■抽選日 2月上旬
※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。また、当選者が未成年の場合は、希望に関係なくぶどうジュースを送付させていただきます。
※賞品の発送は、2月中旬を予定しています。
※クロスワードの答えは、広報しおじり2月号で発表します。