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広報しおじり2021年11月号テキスト版2ページから13ページ

ページID:0016214 更新日:2021年10月31日更新 印刷ページ表示

広報しおじり2021年11月号テキスト版2ページから13ページがご覧になれます。

特集 多様な働き方が地域を変える 塩尻市振興公社KADOの挑戦「写真」

「家事や子育てがあって自由に働けない」「久しぶりに働きたいけどフルタイムは難しい」「スキルはあっても働く時間に制約がある」
 コロナ禍において新たな働き方が生まれてい中、「働きたい時に、安心して働ける環境」を考える時代が来ています。
 本市には、子育てや介護、障がいなど、就労に時間的な制約のある人が好きな時間に好きなだけ安心して働ける塩尻オリジナルの地域就労支援があり、地域の大きな力に成長しつつあります。「写真」

原点は就労に制約がある人の支援

 全国でも珍しい時短就労者を対象とした自営型テレワーク推進事業KADO(カドウ)。KADOのネーミングには、「家で働く」という意味が込められています。コロナ禍の今、KADOの取り組みが注目されています。「写真」

就労に時間的な制約のある人などが「安心して働ける環境を」

 KADOは塩尻市振興公社の事業の一つで、子育てや介護、自身の障がいなどを理由に、就労に時間的な制約のある人が「好きな時間に好きなだけ安心して働ける場」を提供しています。
 KADOでは、企業や自治体などから業務を受注し、スタッフが業務を細分化した上で、KADOの登録者(自営型テレワーカー、以降テレワーカー)へ業務を委託します。テレワーカーは業務をチームで行うため、自分のライフスタイルに合わせて、KADOオフィスや自宅でのテレワークなど、自分の好きな場所、好きな時間に働くことができます。(5ページ図を参照)

仕事と家庭の両立に苦しむ人のスキルアップを支援

 KADOは、平成22年に厚生労働省の「ひとり親家庭等の在宅就業支援事業」の一環で、ひとり親向けの事業としてスタートしました。「子どもたちの生活を守るのが精いっぱいで子どもたちにやりたいことをやらせてあげられない」「仕事をかけ持ちしないと安定した収入が望めない」などといった人を対象に、説明会を実施。ひとり親家庭や、在宅で介護する人など約150人が参加しました。その後、参加者は1年半にわたりITスキルの習得や資格の取得に向けた講座などを受講し、結果として多くの参加者のスキル習得につながりました。
 平成24年に、KADOはテレワーカーの枠を子育て世帯へ拡大した一方、クライアント企業からの業務受注が難航し、テレワーカーに発注する業務が確保できない期間が続いたことから、平成27年ごろには存続の危機に立たされました。そんな中、平成28年に復活のきっかけとなるデータアノテーション業務(AIや機械学習モデルの基となるデータを作成する業務)を受注しました。KADOはこの頃から、受注した業務に合わせてテレワーカーにスキルを習得してもらう方式に変更しており、このような改革が事業を好転させるきっかけとなっています。

KADOは規模を拡大中。コロナ禍での働き方改革に

 令和2年度末時点で、KADOのテレワーカーは523人に上り、さらに規模の拡大が続いており、県内外の地域にも登録者が増えています。テレワーカーが自分のライフスタイルに合わせて、在宅ワークとオフィスワークのどちらでも対応できるため、コロナ禍における働き方改革にもつながっています。
 それでは、実際にKADOのテレワーカーは、どんな業務をしているのでしょうか。次のページからご紹介します。
「写真」
(1)スタート当初のKADOでの研修の様子。参加者に時給を支給しながら勉強してもらい、スキル習得を目指しました。
(2)業務はチームで補い合いながら行います。
(3)研修体制も整っているため、安心して業務に取り組めます。
KADOは年々規模を拡大させています
 KADOの受注額・実働テレワーカー数は年々増加しています。特に平成29年度以降の増加が著しく、KADOが社会に求められているといえます。
 また、登録者の約9割以上が女性で、女性の社会進出、社会参画にも貢献しています。
■KADOの受注額(棒グラフ)
平成26年度 4,000(千円)
平成27年度 12,000(千円)
平成28年度 27,000(千円)
平成29年度 60,000(千円)
平成30年度 111,156(千円)
令和元年度 172,210(千円)
令和2年度 212,738(千円)
■KADOの実働テレワーカー数
(塩尻拠点のみ)
平成26年度 30人
令和2年度 154人
7年間で、実働テレワーカー数、受注額が約5倍に増加しています。
■図 KADOの仕事の流れ
都市部企業、地域企業、自治体
→ KADO+塩尻市へ委託
→ 自営型テレワーカー(時短就労希望者)時短就労可能な仕事
○KADOオフィス+在宅で就労可能
○機器、環境は振興公社から提供可能
○時給制(950円から)
○研修など各種支援制度あり

KADOに関わる全員が当事者意識を持って取り組み、規模を拡大

官民連携推進課 課長補佐 太田 幸一「写真」
 KADOがスタートした当時、研修の参加者の皆さんが「何に困っているのか」「何を求めているのか」を作文で提出してもらいました。参加者を取り巻く複雑な環境を知り、参加者にスキルと自信をつけてもらいたいと強く思ったことがKADOの原点です。プログラム後のアンケートでは、「自分たちの頑張る姿を子どもたちが見てほめてくれた」「スキルを身に付けたことで自分に自信が持てた」「塩尻に住んでいて良かった」という声をいただき、KADOの意義を実感しました。
 現在、KADOの登録者や売り上げは年々増加しています。これは、事業自体の社会的意義が大きいのはもちろんですが、何より、テレワーカーの皆さんの熱意、意欲、そしてKADOに関わる全員が当事者意識をもって取り組んできたことが大きな原因です。

ライフスタイルに合わせた働き方をKADOが応援

 「子育ての空き時間に働きたい」「自分のスキルを生かした仕事がしたい」など、KADOにはさまざまな「働きたい」という思いを持ったテレワーカーがいます。

テレワーカーが無理なく安心して働ける手厚い支援

 KADOが受注している業務で大きな割合を占めているのは、企業の総務業務やデータ入力などのバックオフィス業務です。
 業務は、KADOのテレワーカーが一人で受け持つのではなく、チームとなってシフト制で取り組むので、チームでカバーし合いながら作業ができます。テレワーカーが働きたい時に働ける環境となっているため、自分の生活に合わせて、自分のリズムで無理なく安心して働くことが可能です。
「写真」業務で分からないことはKADOスタッフ(ディレクター)がサポートします。

本業と合わせて、無理なくダブルワークができる

湯澤 千里さん(伊那市)「写真」
KADOテレワーカー暦:約2年
■業務内容 企業の経理・総務、動画撮影・編集 など
■勤務時間 週3日(在宅2日、オフィス勤務1日)
 KADOで主に企業の経理や総務などのバックオフィス業務を担当し、それ以外にも、新しいスキルを身に付けたいという思いから、教育コンテンツの作成も昨年から担当しています。KADOでの業務以外にも、現在は放課後学習指導員をしています。
 KADOに登録する前は、正社員で週5日勤務をしていましたが、教員免許の勉強との両立が難しく、退職後にKADOを知り登録しました。
 KADOはチームで業務に取り組むので、メンバーとカバーし合いながら作業でき、出勤日の調整がしやすいです。仕事と資格の勉強を両立できたおかげで、今年無事に教員免許を取得できました。KADOでも教育現場に携われている実感があり、やりがいがあります。また、KADOのような働き方を推進している場は近隣にはないため、市外からでも通いたくなる魅力がありますね。「写真」

仕事と家事を両立し、生活にメリハリを

平野 三重さん(原新田)「写真」
KADOテレワーカー暦:約1年半
■業務内容 企業の営業事務 など
■勤務時間 週3から4日(ほぼ在宅勤務)
 9年前に塩尻に引っ越してきました。当時は下の子がまだ小さく、仕事をしたいと思いながらも、こちらに頼れる人がいなかったことから、仕事ができませんでした。現在は子どもも大きくなり、時間にゆとりができて仕事を始めたいと思っていたところ、知り合いのKADOのテレワーカーから紹介されて登録しました。
 KADOはテレワーカー・スタッフの皆さんが優しく雰囲気が良いですね。前職からブランクがあり、困っていることも優しくフォローしてくださいます。また、時間の融通が利くので、仕事と家庭の時間の使い方にメリハリが出るようになりました。
 コロナ禍になった直後に登録したのですが、もし登録していなかったら、外出もできず、一人でストレスを抱えてしまっていたと思います。KADOに登録したことで、生活にも良い影響が出ていると思います。「写真」

未経験者でも安心して働ける環境

ネットワンビジネスオペレーションズ合同会社
北橋 実歩さん「写真」
 もともとKADOのテレワーカーとして現在の職場の業務を担当しており、令和2年度からはネットワンビジネスオペレーションズの社員として働いています。現在はKADOに仕事を発注する側となっていますが、KADOの皆さんの前向きで真面目な姿勢に、KADOの良い風土を感じています。
 KADOの業務は、未経験者でもできる業務から専門スキルが必要な業務まで幅広くありますが、テレワーカー同士で補い合いながら業務ができるので、安心して取り組めると思います。ぜひ若い人にもKADOで働いてみてほしいですね。

シニア向けスマホ教室に参加しませんか

 スマートフォンがあっても電話しか使わない人、操作方法にお困りの人はいませんか。電話の操作方法から暮らしが便利になるアプリの使い方までご紹介します。お気軽にご参加ください。「写真」
■講師・サポート KADOテレワーカーの皆さん
■定員 各15人(先着順)
■持ち物 スマートフォン
■申し込み方法 各公民館に電話でお申し込みください。
■場所および日程
※各会場ごと全5回の講座になりますので、なるべく全日程にご参加をお願いします。
※すでに申し込みを開始しているため、定員が満員になっている場合があります。ご了承ください。
大門公民館(電話0263-52-9194)受付終了
11月12日金曜日 午後2時から3時
11月26日金曜日 午後2時から3時
12月10日金曜日 午後2時から3時
12月24日金曜日 午後2時から3時
令和4年1月7日金曜日 午後2時から3時
広丘公民館(電話0263-52-0157)
11月22日月曜日 午前10時から11時
11月29日月曜日 午前10時から11時
12月13日月曜日 午前10時から11時
12月27日月曜日 午前10時から11時
令和4年1月11日火曜日 午前10時から11時
吉田公民館(電話0263-86-8611)
11月24日水曜日 午前10時から11時
12月1日水曜日 午前10時から11時
12月22日水曜日 午前10時から11時
令和4年1月19日水曜日 午前10時から11時
令和4年2月2日水曜日 午前10時から11時
楢川公民館(電話0264-34-2001)
11月30日火曜日 午前10時から11時
12月7日火曜日 午前10時から11時
12月14日火曜日 午前10時から11時
12月21日火曜日 午前10時から11時
令和4年1月11日火曜日 午前10時から11時
北小野公民館(電話0266-46-2029)
11月11日木曜日 午後2時から3時
11月25日木曜日 午後2時から3時
12月9日木曜日 午後2時から3時
12月23日木曜日 午後2時から3時
令和4年1月6日木曜日 午後2時から3時

学校でのICT活用をテレワーカーが支援「写真」

 今年度、GIGAスクール構想の実現に向け、全国で広がりを見せるICT教育。本市では、KADOのテレワーカーが学校を支援し、他地域よりもICTの活用が進んでいます。

GIGAスクール構想の実現

 今年度、全国でGIGAスクール構想による学びがスタートしました。
 GIGAスクール構想では、これまでの教育に加えて1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで、子どもたちの学習活動や授業の充実を図ります。しかし、導入したばかりで慣れないタブレット端末の操作や、それを活用した授業のノウハウは少なく、学校現場では日々試行錯誤しながら授業を行っており、全国的な推進にはまだまだ課題があるといえます。

GIGAスクールサポーターを配置し、学校での活用を促進

 本市の小・中学校では、端末の設定や教員・子どもに対して授業のフォローなどを行うGIGAスクールサポーターを配置し、その役割をKADOのテレワーカーが担当しています。全小・中学校に配置しているため、教員の悩みへの対応や「こういう授業をしたい」という要望に対して適切な提案を迅速に行っています。
 取材した吉田小学校2年3組では、タブレット端末を使って文章を打ったり、自分の端末で撮った写真を配置したりして地域の気になるものをまとめていました。また、同じく吉田小学校の3年2組では、タブレットでのローマ字入力を学習。ここではサポーターが子どもたちに操作方法をレクチャーしていました。サポーターの小林早苗さんは、「タブレット端末は直感的に操作できる反面、イメージ通りにできない場合があるので、その時に私たちがサポートしています。子どもたちは飲み込みが早いですね」と語ります。
「写真」「飲み込みが早い」とサポーターが語るように、子どもたちは手慣れた様子でタブレットを操作していました。

教員への支援も充実し、コロナ禍以前と同等の会議を実現

 GIGAスクールサポーターは、授業のほかに、教員の支援も行っています。塩尻東小学校のサポーターは、周辺地域の学校教員が集まり勉強会をする「研究授業」をサポート。ウェブ会議ツール「Zoom」の基本的な設定や、「※ブレイクアウトルーム」のような高度な機能を活用し、対面での活動と変わらない会議内容を実現していました。塩尻東小学校のGIGAスクールサポーターである長澤貴子さんは「学校現場でもテレビ会議の必要性が高まっているので、私たちがサポートしていければと思います」と語ります。
※ブレイクアウトルーム…1つの部屋で開催している会議を、少人数のグループに分けてそれぞれの部屋で議論ができるシステム。

コロナ禍でICTを活用した新たな取り組みをサポート

 本市では、授業参観のオンライン開催や、音楽会のオンライン配信など、学校でのICT機器活用をさらに拡大しています。このような取り組みは、ウィズコロナ・アフターコロナに向けた新たな取り組みとして、県内の教育機関から高い評価を受けています。
「写真」
(1)授業でタブレット端末の操作をレクチャーする様子。
(2)動作を確認しながら研究授業を行う様子。
(3)片丘小学校では授業参観をオンラインで実施し、児童と保護者は自宅から参加。大きな混乱もなく、今後の活用に期待が寄せられています。

現場からの声

 

サポーターのおかげで教員たちがICTの良さを実感

塩尻東小学校教諭 大澤 弾さん「写真」
 子どもたちにより良い学びを提供するために、サポーターさんにはさまざまな提案をしていただいています。今年は音楽会のオンライン配信も予定しており、当日のサポートもお願いできるので心強いですね。
 タブレット端末を導入した当時は、戸惑いがありましたが、サポーターさんのおかげで最初の一歩を踏み出せました。その結果、教員たち自身が「子どもたちにとって良いものだ」と実感できたことが良かったです。

 

 

GIGAスクール構想の実現に欠かせない存在

教育総務課指導主事 高橋和幸「写真」
 GIGAスクール構想におけるICT教育は、全国的に進め方を各学校に一任しています。そのため、学校によって普及に差が出てしまいますが、本市ではサポーターの皆さんの尽力もあり、どの学校もそれぞれのペースで進んでいる印象です。学校の意見・要望などにもさまざまな提案をいただけるため、活用の幅が広がり、学校側としても非常に助かっています。
 今後、ICT教育ではネットリテラシーに対する教育も必要となってきます。その際にも、サポーターの皆さんの力を借りていきたいと思います。

 

 

KADOが最先端の技術を支える「写真」

 全国的に注目を集めている自動運転技術。本市でも、昨年度から自動運転に関する実証実験を実施しており、KADOでは、自動運転車両の制御に使用する高精度3次元地図を作製しています。自動運転業界におけるKADOの活躍を、関係企業にインタビューしました。
アイサンテクノロジー株式会社 取締役 モビリティ事業本部長 佐藤 直人さん「写真」

 

 

安定かつ高品質の業務実績。

クライアント企業の社会的価値の向上にも貢献
 KADOでは、平成28年から高精度3次元地図の製作を行っています。企業が取得した高速道路などの実測データを基にKADOで高精度3次元地図の原型となる画像を作製。最終的にはCAD(キャド)データに落とし込みます。
 地図作製を発注しているアイサンテクノロジー株式会社の佐藤直人さんは「業務には高度なスキルが必要ですが、KADOでは採用・人材育成・マネジメントを一貫して行うことで、高い水準のデータを作製していただいており、企業としても安心して依頼することができています」と語ります。
 また、KADOと連携することで、企業の社会的な責任(CSR)を果たすことにつながり、企業価値の向上が期待できると佐藤さんは語ります。「企業として新たな事業の可能性を広げることにもつながったため、今後も良きパートナーとして連携していきたいと考えています」

 

全国に例のない自動運転の「地産地消」モデル。塩尻市にしか実現できない強み

 本市では、昨年度から自動運転の実証実験をアイサンテクノロジーなど複数の企業と連携して行っています。自動運転に使用する高精度3次元地図は、定期的な更新が必要となりますが、地図作製を地域に根差したKADOが担うことで、地域の人たちが地図の品質と鮮度を維持することができます。佐藤さんは「現在の実証実験はもとより、将来的な自動運転技術の社会実装時にも技術やサービスの地産地消が可能となるため、首都圏企業から地域への業務継承にかかる時間やコストが削減できます」とメリットを語ります。
 11月には、本市をフィールドに新たな実証実験が行われ、新型のEV車両(電気自動車)が初めて公道を走行します。今後の展望について佐藤さんは「今後も継続して実証実験を重ねながら、将来的な移動手段としてだけでなく、観光イベントなどの市民参加型コンテンツにも活用していきたいですね」と語ります。

 

地方と首都圏企業をつなぐ役割に期待

 最後に佐藤さんは、KADOへの期待を語りました。「働き方が日々変化していく現代に、KADOはマッチしていると思います。首都圏の企業が地方に進出しようとする場合、サテライトオフィス(支店)を構える方法が一般的ですが、KADOを基軸に据えることで弊社のようなモデルも今後生まれてくると思いますし、そういった地方と首都圏企業をつなぐ役割には大きな可能性が秘められていると思います」

 

 

県内初! EV車両による公道での自動運転実証実験自動運転のEVバスに試乗してみませんか

問い合わせ 一般財団法人塩尻市振興公社 電話0263-51-0802
 本市では、より暮らしが便利になる公共交通を目指し、昨年度から自動運転車両やAI活用型オンデマンドバスなどの実証実験を行っています。昨年度に続き、今年度も自動運転バスの実証実験を実施します。今回の自動運転は、「自動運転レベル」の実証実験となります。一般試乗を行いますので、この機会にぜひ最先端の技術を体験してみませんか。
※自動運転レベル2…自動運転にはレベル0から5の6段階のレベル分けがあり、「レベル2」は運転者が操作の責任を持った上で、特定の条件下においてハンドルやアクセル、ブレーキなどの操作をシステムが自動で行う状態を指します。
■期間 11月24日水曜日から28日日曜日
※27日土曜日・28日日曜日は、若年層への社会受容性向上を目的に高校生以下限定の試乗とさせていただきます。(小学生以下は保護者の同乗が必要)
■運行ルート 広丘駅西口から無印良品ツルヤ塩尻広丘店の区間
■時刻表
 ○広丘駅⇒無印良品(往路)  
受付 1便9:50 3便11:40 5便14:20
広丘駅西口 1便10:00 3便11時50分 5便14:30
無印良品 1便10:30 3便12:20 5便15:00
 ○無印良品⇒広丘駅(復路)
受付 2便10:20 4便13:10 6便14:50
無印良品 2便10:50 4便13:40 6便15:20
広丘駅西口 2便11:20 4便14:10 6便15:50
■定員 1便7人(先着順)
■運賃 無料
■予約方法 右のコードからお申し込みください。「QRコード」
■乗車方法
 受付時間10分前に、北部交流センター「えんてらす」1階交流スペースにお越しください。申し込み方法などの詳細は、市ホームページをご覧ください。
※乗降時はドライバーの指示に従ってください。
※遅れた場合はバスにご乗車できない可能性があります。
【お願い】公道を時速20kmで走行するため、周辺の渋滞が予想されます
 今回の実証実験では、時速20km未満で公道を走ることができる電動車を使用した「グリーンスローモビリティ」に取り組みます。グリーンスローモビリティの導入により、地域が抱えるさまざまな交通課題の解決や低炭素型交通の確立が期待されます。
 実験期間中、自動運転バスの走行ルート周辺を利用される皆さまにはご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。
運行車両の紹介「写真」
 電動で走る脱炭素エコカーです。最高速度は時速19kmで、車内には手動車椅子用スロープなどがあり、安全で地球にも人にも優しい未来の乗り物です。
■自動運転バスのルート「地図」
※試乗は、往路または復路のどちらか一方となります。到着後は次のとおり送迎します。
 〇往路
 無印良品に到着後、えんてらすまで送迎
 〇復路
 えんてらすから無印良品まで送迎

 

 

「働きたい人が働ける場所をみんなでつくる」KADOが生み出す塩尻の可能性

 

KADOに関わるすべての人で働く場所を創出する

KADOテレワーク推進事業 チーフマネージャー 柳澤 佳子さん「写真」
 これまでKADOでは、テレワーカーたちがITスキルを身に付けて、子育てや介護、自身の体調などと両立しながら無理なく働ける環境づくりをしてきました。特に、テレワーカーが子育てと両立して働ける環境は、KADOのスタート時から変わらず提供できていると感じています。
 KADOの目指す姿はまだ道半ばです。「働きたい時に働ける場所」という姿は、スタッフがテレワーカーやクライアントに提供するものではなく、KADOに関わる人全員で創出することが大切です。KADOの経営理念は「ひとりひとりのライフスタイルに応じた働く場をみんなでつくることで地域社会に貢献する」です。KADOが発展・継続するためには、関わる一人ひとりが、自身の役割を持ち、この場所を続けていきたいという思いが必要だと感じています。
 今後も、多様な人が働ける場所として、テレワーカーが一人でも多く働けるよう、幅広い業務を受注できるようにしたいです。クライアントからも多様なニーズをいただいており、例えば、日中は難しいけれど夕方に働きたい人、土日に働きたい人など、多様な人のチームワークでニーズに応えられるようにしたいと思っています。
 「働きたい人たち全員が、安心して働ける」。KADOを通してそんな未来を実現したいですね。

 

 

KADOが起点となり、市に大きな波及効果が生まれる

副市長 米窪 健一朗
 さまざまな事情で働きたいけれど働く場所がない人の受け皿として、KADOは重要な存在です。今後市役所では、市民の皆さんの多様化するニーズに応えるべく、専門的な業務に注力できる体制を整えていく必要がありますが、その時にKADOへバックオフィス業務の委託を選択できるのは大きな強みです。
 KADOの存在は、本市のDX推進にも大きな可能性をもたらしてくれました。小・中学校では、サポーターの皆さんにより、タブレット端末などを活用した新しい切り口の教育を展開しており、自動運転実証実験やオンデマンドバス「のるーと」は、KADOへの業務発注がきっかけとなり、都市部企業との官民連携事業につながりました。KADOのクライアント企業が単なる業務発注に留まらず、DX推進のパートナーとして先進的な事業を展開していくという良い波及効果が生まれています。また、地域のデジタル格差解消の原動力にもなっています。
 KADOの仕組みは、他自治体へ広がり始めており、スタッフ・テレワーカーの皆さんにはその最先端を担っていただき感謝しています。また、近い将来、デジタルデータの活用が行政でも求められる時代が来ると思います。その中でデジタルスキルを持ったテレワーカーの皆さんは貴重な人材ですので、より一層の活躍を期待したいですね。
※DXは、デジタルトランスフォーメーションの略。デジタル技術による社会変革のこと

 

 

KADOで働いてみませんか

問い合わせ 塩尻テレワークセンターKADO 電話0263-53-6650
 KADOで自分のライフスタイルに合わせた働き方をしてみませんか。
■登録方法
1 KADOホームページにあるお問い合わせフォームまたは電話でお申し込みください。
URL https://kado.shiojiri.com/
2 担当者から折り返しメールまたは電話で面談日程を調整します。
3 面談日当日は、次のことを行います。
 ○KADOの説明(20分程度)
 ○面談(20分程度)
 ○パソコン操作の確認(10から15分程度)
 (Windows基礎、Excel基礎、ブラウザの基礎知識)
 ○システムへの登録手続き(10分程度)
■当日の持ち物
 ○写真を貼った履歴書(市販可)
 ○本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)
※面談方法は、対面またはオンライン(Zoom)のどちらでも可能です。
Q.KADOでどんな働き方ができるの?
A.皆さんの生活や事情に合わせて、自身で時間を組んで仕事をしていただいています。ワークスペースでの業務と在宅業務をバランスよく組み合わせて、平日午前9時から午後5時半の間、働きたい曜日、働きたい時間帯に仕事が可能です。
Q.どんな業務をしているの?
A.パソコンを使ったICT業務が大半を占めます。
ICT業務 95.3% ICT業務以外 4.7%「円グラフ」
主なICT業務
○データアノテーション
○次世代交通推進業務
○バックオフィス
○行政外部委託業務
○自治体事業支援
○その他
編集後記
 市内に住む「働きたいけれど時間に制約のある人」のために始まったKADOは今、県内外問わず登録者がおり、「好きな時に、好きな場所で働ける」環境を実現しています。
 KADOのネットワークが新たなつながりを作り、さまざまな場面で暮らしの質を上げ、地域を発展させていく。今後、この数年間で蒔いた種が花を開き、塩尻の地域発展だけでなく、他地域の発展にもつながっていくことでしょう。「写真」