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広報しおじり2021年6月号テキスト版 2ページから7ページ

ページID:0010295 更新日:2021年9月13日更新 印刷ページ表示

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特集 本が生み出す過去と未来 市立図書館開館50周年


 本市には、市街地に大きな図書館があり、そのほかにも、各地区に分館があります。これほどまでに図書館が充実している市町村は全国でも珍しいそうです。そんな自慢の図書館が、開館50周年を迎えました。
問い合わせ 市立図書館 電話0263-53-3365

多くの人が訪れる図書館

 今年で開館50周年を迎えた市立図書館。昭和46年に現在の塩尻総合文化センターの位置に開館しました。その後、塩尻総合文化センターの3階に移転し、現在は市民交流センター「えんぱーく」に本館があります。えんぱーくの来館者は毎年約65万人以上に上っており、その約7割が図書館の利用者です。

新たなサービスを生み出す図書館

 地域や社会の変化に伴い、新たな課題が生まれています。本市の図書館は、そのような地域課題に一歩踏み出すことで新たなサービスを生み出してきました。例えば、県よろず支援拠点と連携したビジネス情報相談会は、市内での起業を創出。今年の3から5月には、本市と協定を結んでいるアウトドア用品販売会社「A&F」とコラボレーションした展示を開催しました。
 上條史生館長は、「本市の図書館では、えんぱーくができる前から、『図書館員が図書館の中だけで仕事をしていては、新たなサービスは生まれない』という意識があり、そのような意識が現在の図書館の姿につながっているのだと思います」と語ります。

進化し続ける図書館を目指して

 本市の図書館は、一般的なイメージである「本を借りる場所」「勉強する場所」ではなく、進化し続ける図書館を目指しています。時代の変化の中で地域の課題を把握し、図書館からできる新たな情報サービスを生み出し続けることで、市民の人生を豊かにする施設で在り続けます。次のページから、本市の図書館の取り組みをご紹介します。

進化する図書館を目指して 図書館長 上條 史生「写真」


 昨年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で一時的に図書館を閉館したことで、新たなサービスの必要性を感じました。これは全国の図書館共通の課題となっており、電子書籍の導入なども普及してきました。これまで本市でも、「ハイブリッド図書館」を掲げ、紙媒体に加えデジタル媒体の情報サービスを用意してきましたが、さらなる充実が必要です。すでに、リモートによる講座の開催や動画の制作・配信などを開始し、12月には、図書館システムとホームページの更新を行い、便利な機能を追加する予定です。
 また、確かな情報がこれまで以上に必要となっています。家にいる時間が増え、先行きの不透明感が高まり不安を感じる人も増えている状況で、読書は確かな暮らしを保ち、心の安定を図る上で有効です。今後も、今以上に時代のニーズに応えられるよう進化する図書館を目指していきます。

図書館50年の歩み

 

昭和46年4月1日 

 塩尻市立図書館開館
 「写真」開館当時の図書館

昭和56年12月15日 

 塩尻総合文化センターが開館。図書館本館を3階に移転
 「写真」塩尻総合文化センター時代の図書館

平成2年4月1日 

 図書館コンピュータシステムを導入。一人6冊、2週間の貸し出しが可能に

平成8年10月30日 

 古田晁記念館開館

平成13年3月1日 

 インターネットでの図書館蔵書検索サービス開始

平成22年7月29日 

 市民交流センター「えんぱーく」開館。図書館本館を移転
 「写真」現在の図書館

平成24年7月29日 

 信州しおじり本の寺子屋開校
 「写真」信州しおじり本の寺子屋

平成27年11月12日 

 「ライブラリーオブザイヤー2015」優秀賞を受賞

平成29年11月8日 

 ビジネス情報相談会で「地方創生レファレンス大賞」審査会特別賞を受賞
 「写真」ビジネス情報相談会

令和3年4月1日 

 市立図書館開館50周年

令和3年7月29日 

 信州しおじり本の寺子屋 第10期開校

開館50周年 公式記念グッズを販売します

 人気の絵本作家tupera tupera(ツペラ ツペラ)さんの特製デザインを使用した、市立図書館初の公式記念グッズを販売します。
■グッズ内容(2種類)
 〇布製トートバッグ 〇保温冷タンブラー
「写真」グッズのカラーなどは変更となる場合があります。
■販売場所
 市立図書館本館
※数量、発売日などの詳細は、市立図書館ホームページ(URL https://www.library-shiojiri.jp/)でお知らせします。

幼少期からの読書で人生を豊かに


 令和元年度の図書館総貸出冊数は70万2549冊。市民一人当たり年間約10冊借りている計算となり、全国平均を大きく上回っています。図書館では、乳幼児期から読書を習慣付けるさまざまな取り組みを行っています。「写真」
 読書は、人の心を豊かにすると言われています。読書をすることで読解力や論理的思考、創造力を養うといった効果があります。また、このような力は、子どもの学力向上にもつながるほか、子どもの頃から本に触れることで、コミュニケーション能力や協調性などの数値で図ることが難しい「非認知能力」の向上につながるという研究結果もあります。

子どもの読書を習慣に

 全国学力・学習状況調査によると、本市の小・中学生の読書時間は県平均と全国平均を上回る数値となっています(6ページグラフを参照)。本市では、子どもたちの読書を推進するため、「早ね早おき朝ごはん・どくしょ」市民運動を行い、市や学校の図書館が連携して子どもたちが読書を習慣にできる環境整備を推進しています。
 また、図書館本館がある市民交流センター「えんぱーく」、広丘図書館がある北部交流センター「えんてらす」にはそれぞれに子育て支援センターが併設されており、乳幼児期から本に触れる環境が整っています。図書館職員と子育て支援センター職員が、子どもの育ちに合った本を紹介したり、おはなし会を開催して子どもたちの創造力を活性化させたりしながら、豊かな心を育みます。

子どもの言葉と心を豊かにし、生きる力を育む

 本市では、さらなる読書推進に向け、今年度から「読書大好き塩尻っ子プラン3」がスタートしました。家庭や学校、関係機関などが連携し、子どもの発達段階に応じた取り組みを強化していきます。本市では、読書を通じて子どもの言葉と心を豊かにし、生きる力を育むため、あらゆる場所で読書に親しむ機会を充実します。
「写真」えんぱーくは、図書館と子育て支援センターが隣接しています。子育て支援センターからすぐ本を借りに行ける環境や、おはなし会などのイベント開催によって、親子で本を楽しめます。

塩尻の子どもたちの読書割合は全国平均を超えています

 平日の家庭での読書時間は、「1日30分以上」で見ると、小学生49.4%(全国39.8%)、中学生35.5%(全国27.0%)であり、全国に比べ、10%ほど高くなっています。また「学校図書館や地域の図書館へ本を借りにどのくらい行きますか」の質問については、行く割合が全国より高く、各学校での一斉読書や市立図書館・分館や地域と連携した読み聞かせの取り組みが成果を上げていることが分かります。
(平成31年全国学力・学習状況調査より引用)

■棒グラフ1 授業以外に1日あたり読書する時間(小学生)


塩尻市 2時間以上 7.3% 1から2時間 13.9% 30分から1時間 28.2% 10分から30分 26.5% 10分以下 11.0% 全くしない 13.1%
長野県(公立) 2時間以上 6.7% 1から2時間 11.9% 30分から1時間 23.2% 10分から30分 27.2% 10分以下 14.8% 全くしない 16.2%
全国(公立) 2時間以上 7.0% 1から2時間 11.3% 30分から1時間 21.5% 10分から30分 25.9% 10分以下 15.6% 全くしない 18.7%

■棒グラフ2 授業以外に1日あたり読書する時間(中学生)


塩尻市 2時間以上 6.7% 1から2時間 10.9% 30分から1時間 17.9% 10分から30分 26.2% 10分以下 16.5% 全くしない 21.8%
長野県(公立) 2時間以上 5.3% 1から2時間 9.3% 30分から1時間 16.8% 10分から30分 25.7% 10分以下 15.8% 全くしない 27.1%
全国(公立) 2時間以上 4.8% 1から2時間 7.6% 30分から1時間 14.6% 10分から30分 23.4% 10分以下 14.8% 全くしない 34.8%

私たちのおすすめの本を紹介します!

 

生涯学習部長おすすめ

生涯学習部長 胡桃 慶三「写真」
落ちこぼれてエベレスト 野口 健/著
 22年前、当時最年少で七大陸最高峰を制覇したアルピニスト野口健さんの自伝です。
 野口健さんは学生時代、登山家・植村直己の本に出会い山へ陶酔。現在もエベレストの清掃登山を行うなど、精力的に環境問題解決に取り組んでいます。著者のありのままの姿に感銘を受けると思います。

教育長おすすめ

教育長 赤羽 高志「写真」
ふたりはともだち アーノルド・ローベル/作 三木 卓/訳
 私は「ふたりはともだち」をおすすめします。
 5話の「おてがみ」は小学2年国語の教科書にも掲載されています。かえるくんと、がまくんの二匹が織りなす出来事、やりとりをぜひお楽しみください。
 図書館には同書籍のシリーズや、英語版もあります。

蔵書が多く大学の勉強にうってつけ

廣瀬 皓一さん(吉田五区)「写真」
 小学生の頃から利用しています。小学生の頃は児童書を借りることがほとんどでしたが、現在は大学の勉強で週1回以上利用しています。塩尻市の図書館は蔵書の数が多くさまざまな資料があるので、レポートを書く時に重宝しています。

大人も子どもも楽しめる図書館

中川 彩妃さん、縞ちゃん(高出三区)「写真」
 子育て支援センターと一緒によく利用します。おすすめの本の更新頻度が高く、本の陳列の仕方も考えられているので、子どもも楽しめる場所だと思います。また、本以外にもDVDを借りられる点や施設が開放的な点も良いですね。

本の魅力は無限大 信州しおじり本の寺子屋10周年


 今年で開校10周年を迎える「信州しおじり本の寺子屋」。作家や評論家など、本に携わるさまざまな講師の生の声が聞ける、図書館でも特に人気のイベントです。

本に関わる人たちが連携して出版文化の未来を考える

 活字離れと言われる昨今の状況。「信州しおじり本の寺子屋」は、その状況に対して、本に思いを込めて世に送り出している著者や出版社、書店、図書館が連携して、読者である市民の皆さんとともに本の魅力を発信する事業です。出版文化の未来に貢献するために、寺子屋に集う人々の知恵の交流を促すことで、地方発の文化の創造と発信に挑戦しています。

講師との距離感が好評

 本の寺子屋コーディネーターであり、発起人の一人である長田洋一さんは「現在、読書人口や読書の時間は下降線をたどっています。90年代後半頃を境に出版部数は減少し、本を取り巻く環境は年々厳しくなっています」と語ります。そのような中でも、本の寺子屋には毎回多くの受講者が参加。環境が変化しても、本に対する関心の高さが伺えます。「作者の生の声を聞ける」という点や、講師との距離が近く熱量を感じられる点が受講生に好評です。10年目となる今年は、記念講演会や書籍の出版などを行い、より多くの市民の皆さんの参加を目指します。
 また、塩尻の文化に光を当てる「地域文化サロン」も新たに開校。昆虫食や地域の文化人などをテーマに開催したところ、これまで本の寺子屋に参加していなかった人たちが参加するなど、新たな広がりを見せています。これは図書館が大切にしている塩尻の文化や歴史などに関する郷土資料の活用を促し、郷土愛や地域への誇りの醸成につなげようとする取り組みです。

若者が参加したくなる講座を

 今後の課題に長田さんは「若者が参加したくなる内容を考えなければなりません。例えば、アニメーションの分野や、夏目漱石や太宰治のような誰もが知っているテーマを題材にするのも大切ですね」と語ります。
 また、本の未来について長田さんは「情報入手のスピードはインターネットにはかないませんが、創造力を養うという点では本に勝るものはないと思います。人が読む本の数は減っても、なくなることはないと思います。本の寺子屋などで、本の未来を一緒に考えていきたいですね」と語っていました。
「写真」1 さまざまな分野の講師を迎え、本の未来を一緒に考えていきます。
「写真」2 昆虫食をテーマに行った「地域文化サロン」。地域の文化にも触れられます。
「写真」3 コーディネーターの長田洋一さん。
「写真」本の寺子屋をテーマに市立図書館の挑戦が書かれた書籍。今年7月に第2作目が刊行されます。

開校10周年記念 信州しおじり本の寺子屋


 来年の3月にかけて、14回の講演会、6回の企画展を開催します。詳細は年間リーフレットをご覧ください。
問い合わせ 市立図書館 電話0263-53-3365
※新型コロナウイルス感染症の拡大状況により中止となる場合があります。また、イベント参加の際にはマスク着用を、発熱などの症状がある場合はイベントの参加をご遠慮ください。
申し込み方法
 図書館本館カウンター、電話またはメール(Eメール tosho@city.shiojiri.lg.jp)でお申し込みください。メールの場合は、本文に「氏名(フリガナ)」「電話番号」「お住まいの地区」「参加したい講演会」を記入の上、お申し込みください。

信州しおじり子ども本の寺子屋「こがようこおはなし会」

 絵本作家こがようこさんによる楽しいおはなし会です。「写真」
■日時 6月27日日曜日 午前10時半から11時半
■場所 市民交流センター3階多目的ホール
■内容 「こがようこのおはなしおやつ」
■講師 こが ようこさん(絵本作家)
■定員 70人(先着順)
■参加費 無料
■申込開始日 6月6日日曜日

佐高信さん講演会「タブーに挑む本」

 10周年を迎えた「信州しおじり本の寺子屋」の今年度の開校式です。評論家で多くの著書を出版されている佐高信さんによる講演です。「写真」
■日時 7月18日日曜日 午後2時から4時
■場所 市民交流センター3階多目的ホール
■講師 佐高 信さん(評論家)
■定員 60人(先着順)
■参加費 無料
■申込開始日 6月13日日曜日

森まゆみさん講演会「地域雑誌26年で考えたこと。」

 地域雑誌「谷中・根津・千駄木」の創刊者である森まゆみさんの講演会です。「写真」
■日時 7月25日日曜日 午後2時から4時
■場所 市民交流センター3階多目的ホール
■講師 森 まゆみさん(ノンフィクション作家)
■定員 60人(先着順)
■参加費 無料
■申込開始日 6月20日日曜日

手塚美希さん講演会「地域と人に寄り添う図書館」

 岩手県紫波町図書館(オガールプラザ)の主任司書である手塚美希さんの講演会です。図書館員向けですが、どなたでも参加できます。「写真」
■日時 7月26日月曜日 午後2時から4時
■場所 市民交流センター3階多目的ホール
■講師 手塚 美希さん(紫波町図書館主任司書)
■定員 60人(先着順)
■参加費 無料
■申込開始日 6月20日日曜日

養老孟司さん講演会「これだけは言っておきたかった」

 東京大学名誉教授で、「バカの壁」の著者でもおなじみの養老孟司さんの講演会です。「写真」
■日時 8月21日土曜日 午後2時から4時
■場所 レザンホール大ホール
■講師 養老 孟司さん(東京大学名誉教授)
■定員 600人(申し込み多数の場合は抽選)
■参加費 無料
■申し込み方法 往復はがきに応募者全員の「氏名」「住所」「電話番号」を記入の上、〒390-8039 市民タイムス総務局「養老孟司講演会係」宛て(住所の記載は不要)に郵送してください。(1枚で3人まで応募可。重複応募無効。往復はがきでない場合無効)
■申込期間 6月5日土曜日から7月31日土曜日(郵送必着)
※8月14日土曜日までに抽選結果はがきを郵送します。

小泉今日子さん講演会「本と本屋とわたし」

 歌手、女優としてはもちろん、書評家としても活躍する小泉今日子さんの講演会です。「写真」
■日時 8月29日日曜日 午後2時から4時
■場所 レザンホール大ホール
■講師 小泉 今日子さん(女優)
■定員 600人(申し込み多数の場合は抽選)
■参加費 無料
■申し込み方法 往復はがきに応募者全員の「氏名」「住所」「電話番号」を記入の上、〒399-0736 塩尻市大門一番町12番2号 塩尻市立図書館「小泉今日子講演会係」宛てに郵送してください。(1枚で3人まで応募可。重複応募無効。往復はがきでない場合無効)
■申込期間 6月5日土曜日から8月7日土曜日(郵送必着)
※8月22日土曜日までに抽選結果はがきを郵送します。