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「塩尻の民俗」展示室
「塩尻の民俗」展示室について記載しています。
展示室案内
「塩尻の民俗」展示室
人力・畜力の道具から動力・電力の機械に、手作りから大量生産へと、私たちの生活は昭和30年代を境として大きく変わってきました。
塩尻の民俗展示室では、山の仕事、農業、川の仕事に使われた道具を展示しています。
それぞれの仕事がまだ人力を中心として行われていた頃の道具は、先人たちの英知や労苦を物語っているようです。
展示室
北アルプス、中央アルプス、筑摩山地に囲まれ、森林面積が市域の約53パーセントを占める塩尻に暮らす人々は、山との深いつながりの中で生活してきました。
石油エネルギーが主体となる昭和30年代までは燃料としての薪炭、建築用材など多くの資源が山から得られました。それらの仕事には、ノコギリ、ヨキ、マエビキ、トビグチなどそれぞれに適した山仕事の道具が使われました。
こうした道具もチェーンソーやオビノコなどの機械化が進み大きくその姿を変えてきています。
マエビキ
塩尻市は水源域にあり、主な河川として奈良井川、田川、小野川があります。
河川は田畑の灌漑に利用されるだけでなく、川漁も盛んに行われてきました。ウグイ、カジカ、アユ、イワナなど多くの魚が貴重なタンパク源として活用されてきました。
その川漁にはウケ、投網、ヤス、釣竿など多くの道具が使われました。
ウケ