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ひらいで絵地図 <Hiraide area illustrated map>
平出遺跡は比叡ノ山(ひえのやま)の麓(ふもと)、昔「須賀(すが)の荒野」と呼ばれた桔梗ケ原に広がる範囲約30haほどの大遺跡です。南西の山裾には「平出の泉」があり、絶え間なく湧(わ)く水は、集落内を経て「長田(ちょうだ)」と呼ばれる水田地帯へと流れます。
昭和20年代に始まった発掘調査は、研究者をはじめ小・中・高校生や青年団、婦人会などの多くの人々に担われ、昭和27年には国の史跡に指定されました。
平出遺跡は、縄文(じょうもん)時代、古墳から平安時代にかけての集落跡で、縄文中期(約4~5千年ほど前)の頃に最も栄えました。この時代、中部高地の人口密度が最も高かったといわれていますが、その中の代表集落のひとつです。これまでの調査では、竪穴(たてあな)住居や敷石(しきいし)住居などの遺構(いこう)、豪華な文様の土器や石斧(せきふ)などの石器類、土偶(どぐう)や石棒、そして「埋甕(うめがめ)」と呼ばれる土器などの縄文人の暮らしや祈りを伝えるたくさんの遺物が発掘されています。これらは、平出の泉に近い平出博物館で見ることができます。
平出遺跡とその周辺の、自然風土に培われた歴史文化を探る絵地図です。
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