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霧ヶ峰八島湿原のチョウ
霧ヶ峰八島湿原のチョウ
長野県のほぼ中央で、約3,000ヘクタールの大草原が広がる霧ヶ峰高原(標高1,540~1,925m)の北西部に位置する八島湿原一帯は、自然のとても豊かな観光地です。
日本を代表する高層湿原である八島湿原は、標高1,640mに位置し国の天然記念物の指定を受けています。湿原について著名な研究者のJensen博士は、「これほど見事な湿原は、世界中でベルギーに一か所あるだけ」と述べています。
12,000年の歴史を持つ八島湿原の主役ともいえるミズゴケの種類は18種にのぼり、その数は日本最大級の釧路湿原とほぼ肩を並べています。総面積は43.2ヘクタール、泥炭層は8.05mに達しています。
また、八島湿原は周囲が木道で整備され一年中歩きやすく、ニホンジカの食害から柵で守られているため、多くの草花や昆虫を観察することができます。高ボッチ高原では見られなくなったクガイソウやそれを食草とするする珍しいコヒョウモンモドキ、アブラムシを食べる純肉食性のゴイシシジミなども見ることができます。
注) 文章と写真は、青木由親氏の提供です。
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