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サクラ(No2)

ページID:0046681 更新日:2024年10月1日更新 印刷ページ表示

植物 サクラ(No2)

 

(7) マメザクラ 豆桜 
      Cerasus incisa

 関東から近畿地方に自生し、特に富士山周辺や箱根地方に多い。樹高は7~8mほどにしかならず他のサクラよりも白色を帯び小型で、変異が大きく種間雑種をつくりやすく栽培品種の基になっている。
マメザクラ

(8) タカネザクラ 高嶺桜 
      Cerasus nipponica

 千島列島南部から本州中部の亜寒帯に分布し樹高2~10mで、ナナカマドやダケカンバと同じような環境で見られ、花と葉が同時に展開し、花弁は中心部で赤みが強い。北アルプスでは6~7月に2,800m付近で咲き、活火山の御嶽山では8合目の女人堂付近で、6月下旬頃に見ごろとなる。
タカネザクラ

(9) ミヤマザクラ 深山桜 
     Cerasus maximowiczii

 北海道から九州の高地~亜高山に自生し別名はシロザクラ、学名はロシアの研究者マキシモヴッチの名前から付けられた。樹高は5~10mで、花は葉が完全に開いた後に咲く。下界での花見が終わった後、人気の観光地の上高地では、5月下旬から6月上旬が見ごろとなります。
ミヤマザクラ

(10) クマノザクラ 熊野桜 
        Cerasus kumanoensis  

 2018年に新種と認められた紀伊半島南部に自生する日本の固有種で、古くから地元では「早咲きのヤマザクラ」とされていた。花弁のピンク色が鮮やかで、ヤマザクラと比べると樹高が低く、1か月位早く開花する特徴がある。
クマノザクラ
​(森林総合研究所提供)

(11) カンヒザクラ 寒緋桜 
        Cerasus campanulata 

 樹高4mほどの小高木で、下向きの釣鐘状となり濃い紫紅色の花を咲かせるのが特徴である。沖縄県石垣島にだけ自生し個体数が少ないため、台湾から人為的に持ち込まれた後に野生化した可能性があるとされ、日本の基本野生種とするには疑義があると考える研究者もいる。花言葉は「あでやかな美人」。
カンヒザクラ