本文
奇妙な形のきのこ(No3)
奇妙な形のきのこ(No.3)
1.カレキノホウキタケ(不食)
サンゴ状・箒状になるきのこは色も形も種類が多く、肉眼で区別するのは困難です。食べることができるのは、方言で「鼠足」と呼ばれ根元が固くしまっているホウキタケだけと覚えておくのが良いでしょう。
2.ハナホウキタケ(毒)
ホウキタケ属のきのこには毒きのこが多く、赤・ピンク・オレンジ・黄・白色など様々なものがあり、区別するのが難しいので注意すべきです。
3.ホウキタケ(食用)
根元が太く固く締まっているホウキタケは食べることができ、菌根菌なので気象条件が良ければマツタケのように毎年同じ位置のシロに発生します。
4.ヒイロチャワンタケ(不食)
林道沿いの日当りのよい裸地などに群生するオレンジ色の鮮やかなきのこです。柄のない皿状で、プラスチックの玩具のような雰囲気があります。
5.カブラマツタケ(食用)
柄の基部が大きく膨らみ塊状になり、傘の中央が円錐状に尖がる珍しいきのこです。傘に褐色の鱗片があるので、マツタケの雰囲気があります。
6.ニオイオオタマシメジ(不食)
ブドウ果汁の匂いがする不思議なきのこです。コガネタケの発生場所に出るとされていますが、とても珍しいのでほとんどお目にかかれないきのこです。
7.マツカサキノコモドキ(食用)
晩秋に、落葉に埋もれたマツの球果から発生する小さなきのこです。美味しいとされていますが、珍品で沢山採ることができないので、食べたことのある人は少ないはずです。
8.ニカワハリタケ(食用)
方言で「猫の舌」とも呼ばれ、傘の裏が白い柔らかい棘で覆われています。苔むした針葉樹の倒木などに発生し、ヒラタケ状のゼラチン質の弾力のあるきのこです。
9.ホソツクシタケ(不食)
朴の実が落ちて腐った上に生える細い白色の小さなきのこで、得体が知れないものに見えますが、図鑑の最終ページに載っているような種です。
10.エリマキツチグリ(不食)
かわいい形をしたきのこで、ツチグリの仲間ですから幼菌の時は、固い団子状のものが土の中に埋もれています。
11.ブクリョウ(薬用)
アカマツの根に芋状の菌核をつくるきのこで、内部は白色で固いチーズ質、乾燥すると粉っぽくなります。昔から漢方薬として利用されてきたので、「茯苓突き」のストック様道具を持って地中の菌核を探し歩く人がいました。