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見分けるのが難しいきのこ(No.3)
見分けるのが難しいきのこ(No.3)
1.アイシメジ(キシメジ科キシメジ属)
キシメジの近縁種には黄色のきのこが数種類あり、区別するのが難しくハエトリシメジ・ミネシメジで中毒になる人もいます。アイシメジは毒きのこではありませんが、キシメジと間違えて食べている人がいるようです。
2. キシメジ(キシメジ科キシメジ属)
全体が鮮やかな黄色のきのこで、昔から海岸林のシモコシと同様に食べられてきました。しかし、近年フランスで死亡例が報告されたため注意しなければならないきのこです。
3.キサマツモドキ(キシメジ科サマツモドキ属)
針葉樹の倒木などに発生し、茶色のサマツモドキよりも高冷地に多い。毒ではないとされていますが、普通のきのこ狩りでは採らない食べないきのこです。
4.アシベニイグチ(イグチ科ヤマドリタケ属)
傘は褐色、柄は赤色で網目状になる大型のきのこです。傘の裏の管孔が網目になるきのこは、全部食べることができると迷信を信じている人がいますが、これも毒きのこですから注意しなければなりません。
5.ニセアシベニイグチ(イグチ科ヤマドリタケ属)
前種に似ていますが、傘は赤褐色で柄の赤みが弱く網目模様がほとんどないのが特徴です。傷をつけると青変し毒々しいので、きのこ狩りで採る人はいないでしょうが毒きのこです。
6.ヌメリコウジタケ(イグチ科ヌメリコウジタケ属)
傘は淡紅色、管孔は鮮黄色、柄には赤い縦条線がある綺麗なきのこです。毒ではないとされていますが、酸味があるので食べないきのこです。
7. アカジコウ(イグチ科ヤマドリタケ属)
傘は湿ると粘性がありバラ紅色、管孔は淡黄色から粘土褐色になり傷をつけると青変します。発生量は少ないのですが、肉質は締まりこくのある美味しいきのこです。
8.ヤマイグチ(イグチ科ヤマイグチ属)
カバノキ類に付く菌根菌で、シラカンバやダケカンバの近くに出ることが多い。無味無臭で傷をつけても変色しないスマートな形のきのこですが、生食すると中毒する人がいます。
9.フミヅキタケ(オキナタケ科フミヅキタケ属)
梅雨の時期に草地・道端・畑地などに群生し、傘はつやのない黄土色、ひだは白色から暗褐色に変化します。美味しいのですが秋に出るきのこではないので、ほとんど採られません。
10. サケツバタケ(モエギタケ科モエギタケ属)
春~夏に草地や畑地に発生し、柄の上部のつばが星形に裂ける特徴がありますが、すぐに脱落しやすい。食用ですが、秋のきのこではないので振り向かれません。